番組ツイッター「#あさぼらけ」や木曜日の午前4時半のオープニングでも紹介した、テレビ東京ディレクター上出遼平さんの著書「ハイパーハードボイルドグルメリポート」(朝日新聞出版 定価1800円+税)は、もはやテレビの番組本の域を大きく超えた素晴らしいノンフィクション文学となっています。

テレビ東京佐久間宣行さんのANN0にゲストで登場した上出さんの単独海外ロケの話が、あまりにもインパクトがありてすっかり聞き入ってしまい、自分の番組の準備がほとんどできなかったとボヤキましたが、上出さんの筆力がこれまた大変なもので、どれだけ多才な方なのだと驚いております。
上出さんがニッポン放送「金曜ブラボー」のパーソナリティ大橋未歩さんのご主人であることを知り「へぇー、そうなんだぁ」と思っていたら、なんと大橋さんから「主人がお世話になっています」と著書を頂いてしまったのです(すいません!何のお世話もしていないのに)。
本屋はこの情勢で閉まっていて、ネットで申し込もうにも在庫がない状態が続いていたので、ありがたく頂戴いたしました。
前島花音アナウンサーが読んでいる途中で、次に貸して頂戴とお願いをしたのですが、あまりにも分厚い本なのでなかなか回ってこないという事情もありました。
いやぁ一気に読んでしまいました。文章にグイグイ引き込まれました。番組も後追いで拝見してはいたのですが、どう考えてもここは「やばい」場所だろうというエリアに現地の案内人とともに潜入して「飯を見せてください」とい切り出す上出さん。
その後ろをオロオロしながへっぴり腰でついて行っているような気持で読んでしまいました。
内戦が続くリベリアで幼き時に少年兵に仕立てられた若者が暮らすコロニー。少年兵として連れ去られる子どもたちは、今までの生活を断ち切るために自ら親を殺めるように命令されるという壮絶な経験をしています。
ケニアの都市のはずれの広大な一角には無秩序に膨大な量のゴミが投機される場所があります。その尋常ではないゴミの山の中で、売れるものを拾いながら生活する人々もいます。
上出さんは、現地の人もあそこには足を踏み入れないというゴミの山に入り、何を食べているのかを聞き一緒にその飯を食います。
しかしながらこのような過酷な環境で生活をしている彼ら彼女らには、親から授かったであろう名前がありそして集団の中での役割があり、それぞれが様々な事情を抱えて生き抜いていることが徐々にわかってくるのです。
また機材を抱え単身ロケに向かう際の心得や準備、また収録したデーターをいかに無事に持ち帰るかの苦労の話も興味深いものがありました。
さらにプライベートでは潔癖症という上出さんが何故ゆえに過酷な状況に身を投じることができるのか、またその反動で日本に帰りつきご自宅で大橋さんの手料理を食べると体がどのような反応を示すのかなどなど深く感心することばかりでした。
「あさぼらけ」で聴いたリスナのー皆さんから「ネットで購入しました」とメールがありました。増刷になったのでしょう。
ゴールデンウィーク、なんだか時間ができちゃったんだよという方も多いと思います。よろしければご一読を!

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