金曜日の「あさぼらけ」は萩原健一さんの訃報を受けて、
ほとんど追悼特番のような流れになりました。
「太陽にほえろ」が始まったのは私が中学3年の夏でした。
東急東横線の渋谷駅構内に番組のポスターがずらりと貼られた光景を覚えています。
そして新宿にある高校に入学すると、まだ一時手荷物預り所があった薄暗い新宿駅南口を右に折れてガードをくぐるために階段を下りて学校に向かうことになります。
飲み屋街がまるで映画のセットのように残るその界隈は、戦後間もなくという雰囲気を残した不思議なところでした。
そしてその階段が「太陽にほえろ」で犯人が逃げるシーンで使われていることに気づいたりもしました。
そのようなこともあり萩原健一さん演じるマカロニ刑事にもどんどん惹かれて行きます。
さらに背伸びをするようにして観た映画「青春の蹉跌」ですっかりショーケンにはまり、さらに夕方の再放送で「傷だらけの天使」で水谷豊さんとの名コンビ、アウトローに生きる私立探偵の二人に完全にノックアウトされました。
二人の口調からファッションまで真似しようとした高校生にはショーケンの来ているビギを買う金はなく、似たような安っすいトレンチコートを買ったはいものの、それはどうしても襟が立たないという情けない代物でした。
そして倉本聰さんの「前略おふくろ様」のサブに惚れ込み、
主題歌の「前略おふくろ」が入っているまさに「惚れた」というショーケンのファーストアルバムも買いました。
ちなみにサブが着ていた紺のウインドブレーカーと白いマフラーも真似したものです。
以降、萩原さんは4度の逮捕と4回の結婚を繰り返す波乱の人生を送る訳ですが、何をやってらっしゃるのかと思いはするものの、何年か経つとまた俳優としての新しい役に引き込まれる私でありました。
このような人間なもので追悼特番的になったと言う訳です。
そして明けて土曜日、今度はチャコこと白石冬美さんの訃報です。
野沢那智さんとの「ナッチャコ」コンビはラジオ好きな我々世代の方にはもう説明の必要もないでしょう。
今でも番組に頂いたメールを紹介する際には、ナッチャンの読み方を明らかに意識している事が多々あります。
それほどに影響を受けたお二人に残念ながらお会いする事はかないません。
野沢那智さんにはある劇場のホールでお見かけしただけでしたが、白石冬美さんには3年前にTBS、文化放送、ニッポン放送の合同イベントでご一緒する機会がありました。
声は「パックインミュージック」の時そのままで、とってもチャーミングな方でした。
もっとお話をお聴きする機会があったならと、今さらながら思います。
新しい元号が発表になる直前に、私の青春時代に多大なる影響を与えた方々が、続いて旅立たれてしまいました。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

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