医療法人白水会 栗原眼科病院 院長の栗原秀行
埼玉県出身。
岩手医大大学院を卒業後、八戸赤十字病院眼科部長、
富山医科薬科大学講師を経て、
1984年に栗原眼科病院を開業。
年間3000件前後の手術をおこない、
地域医療に貢献すると同時に常に最先端医療への挑戦を続けている。
竹内:前回は2022年6月、コロナ禍でのご出演でした。コロナが明けて、医療現場に変化はありますか?
栗原:コロナ禍では、このままではうちは経営が成り立たないんじゃないかと思うぐらい、患者さんも減りましたしね。
竹内:あの頃はそうですよね。
栗原:手術も減りまして、病院は赤字にはなったんですけど、幸い比較的短い時間で終わりまして、いま少しずつ昔の患者さんが戻ってきている、そういう感じですかね。
竹内:はい。あの頃はなかなか目の手術ができなかったと思うんですけれども、今は通常に戻っている感じですか?
栗原:そうですね。手術そのものは少し多くなってきていますね。
竹内:多くなってきたというのは、コロナ禍よりも?
栗原:コロナ禍の前より増えています。
竹内:それは素晴らしいですね。増えている要因というのは。
栗原:それはやっぱりうちのスタッフの努力だと思います。常々私のところで働いていただいて、本当にありがたいと思って暮らしているんですけれど。
竹内:はい。
栗原:うちの先生方は看護師さん、検査員、果ては休職に至るまでですね、みんな自分の工夫を活かしてコツコツと支えてくれてますから、一時は経営が際どいところまでは行ったにせよ、持ち直しつつある一つの原動力かなと思いますね。
竹内:今、従業員の方は何名くらいいらっしゃるんですか?
栗原:100名くらいです。
竹内:すごいですね。本当に大きな病院ですね。手術も扱われていますし。
栗原:眼科は、外科のいち分野でありますからね、手術があることが一つの前提なんですよ。大学とか公的病院のような、誰もが大病院と考えられるようなところと、私どものような地方開業医の病院と、眼科という科目に特化する限りは、使う機材にそんなに差はないんですよね。
竹内:なるほど。
栗原:つまり裏を返せば、十分な設備さえ整備すれば、大学とかそういったところに全然引けをとらない治療・診療が可能であると。あとは本人のアイデアですよね。あとはどの分野に注力するか、情熱を傾けてこの分野をやっていく。そういうことを、商業的アピールではなくて、自分が本当にやりたいことですね。
竹内:はい。
栗原:それから、どんなに小さなものであってもですね、何か他のところとちょっと違うアイデアを具現化するって言うんですかね。
竹内:先生から若い医師の皆さんに対して、こんな思いで取り組んで欲しいとかありますか?
栗原:眼科はどちらかっていうと、そこでリーダー的な仕事をしてる人たちがたくさんいるわけですけどね。ちょっと気になっているのは、やっぱり自分の分野がここからここまでだと自分で考えてしまうか、あるいは学ぼうとしてもね、適当な病院との交流が上手くいかないとかね。そういうこともあって、大変学びにくい時代ではあるんですよ。
竹内:そうなんですね。
栗原:自ら門戸を狭めているような感じがあるということですよね。だから今、若い先生方に望むことは、どんどん新しいものを学んで、新しいことをやってみてほしいなと。
竹内:逆にこの今の若者はここが凄いなって思われるところってありますか?
栗原:それはもういっぱいありますよ。特に僕みたいに超アナログな世界で暮らしてきたような者にとっては、もうこんなこともスマホ1台でできちゃうみたいな、そういう部分は、毎日驚かされますね。
竹内:先生は、眼科のお仕事以外にも色んなことに幅広くご興味がおありだとお伺いしいてるんですけども、いまは何に興味がありますか?
栗原:今よく調べてるのはですね、第2次世界大戦前後の例えばヒトラーは悪であると、絶対的な悪なんだと大抵どんな本にでもそう書かれている。でもそこのところにね、私は昔ちょっと疑問を感じていたんですよね。別に私は彼らのやったことを擁護するとか、そういうことの立場ではもちろんないけど、たまたまですね、ドイツへ旅行したんです。
竹内:ええ。
栗原:そこで地元のじいちゃん、ばあちゃんと言われる人たちと通訳を介してお話しするとですね、彼らの口から語られる歴史と、本に書かれていることとの間にね、非常に大きなギャップがある。
竹内:そうやっていろんな側面があるっていうことを幅広く学ぶっていうことは歴史において大事ですし、これは医療にも通ずることなんでしょうね。
栗原:そうですね。やっぱり深くいろんなことを知っていく、いろんな側面から。真実は必ずしもですね、短絡的に1個じゃないっていうことですよね。
竹内:本当に幅広く興味を持って生活していくっていうのは大事だなって先生から感じましたし、私もすごくいろんなことを勉強していかないとなと思わされました。是非3回目も来てください。
栗原:はい、ありがとうございます。
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