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2024.09.26

9月19日(木)配信 医療法人ミナテラス かすがいクリニック 理事長 大森洋介

医療法人ミナテラス かすがいクリニック 理事長 大森洋介

2002年に大阪大学医学部を卒業後、
大阪大学医学部附属病院内科に勤務。
2007年大阪大学医学部附属病院 循環器内科学  勤務
2008年大阪大学大学院医学系研究科 循環器内科学 博士課程
2012年大阪大学大学院医学系研究科 先進心血管治療学寄付講座 特任研究員
2013年星が丘医療センター 循環器内科 勤務
2014年King’s College London, Cardiovascular Division, Visiting Research Associate
2017年医療法人光輪会さくらクリニック、医療法人社団 大森クリニック 勤務
2018年医療法人博友会 ほうせんかクリニック茨木 院長
2018年かすがいクリニック 院長
2023年かすがいクリニック豊中緑ヶ丘テラス 院長


竹内:経歴を拝見していると、結構年上の方なのかなと思ったら、お若いですよね。

大森:でももう47歳になります。

竹内:私より10歳くらい上ってことで、まだお若いです。

大森:でも若く見えることはお医者さんにとって得なことはあまりないんですけど。貫禄がないので(笑)

竹内:いやいや、いいと思いますよ。患者さんも元気をもらえて。

大森:そうだといいんですけどね。

竹内:改めて、どのようなクリニックなのか教えていただけますか?

大森:現在は、箕面市と豊中市に2つ、うちの医療法人としてはクリニックがありまして、箕面の方がもともとあったクリニックなんですけれども、箕面の方のクリニックが6年ぐらい前に開業しまして、そちらは在宅医療が中心のクリニックで訪問診療を主に行っているクリニックになります。

竹内:お父様のクリニックを手伝いながらというのは、そういう形態だったということですか?

大森:そうですね。父のクリニックは伊丹市というところ。兵庫県にあるんですけど、そこからちょっと離れたところに箕面市というところで、6年前に別のクリニックを始めたと。

竹内:在宅医療をされていて、そして去年ですよね、また新たにクリニックを開院されて。

大森:2023年の4月に高齢者向けの大規模マンションがあるんですけど、そこの1階にテナントとして入るという形で、豊中市にクリニックをオープンしました。

竹内:高齢者施設の中のクリニックって珍しいんですか?

大森:東京ではあったりするんですけど、大阪ではちょっと珍しいかもしれないですね。

竹内:なぜそのような形態をやろうと思われたんですか?

大森:そうですね。基本的にはうちの医療法人は大阪の地域密着ということを考えているんですけど、その中で高齢者向けのマンションでも、もちろん60歳以上の方ばかりが入居するマンションですので、いろいろな問題を抱えながら入居されている方が多くて、そういう方々がやっぱり遠くまで出かけるのは難しいので、そこの1階にクリニックほしいということで、ご縁があってそこでやることになりました。

竹内:ある意味1つ目の在宅医療と共通してるというか、常に近くに医療があるっていう状態を作り出されてるなと思うんですけれども、なぜそういうことにこだわってらっしゃるんですか?

大森:こだわりというところでいうと、あまり在宅医療とか外来医療っていうことに関しては垣根をあんまり感じてなくて、どちらも地域医療としては大切だと思うんですね。ただ、やはり今後は、世の中大半のそういう診療所とかクリニックと呼ばれるものは、うちの父の伊丹のクリニックもそうなんですけど、一人でやってるっていう形態が多いんですね。

竹内:はい。

大森:そうなってくると、歳をとってきてしんどくなってくるとパワーダウンするじゃないですか。そうすると、もちろん在宅医療なんて手が回らなくなるし、外来医療もやはりパワーダウンしていくしっていう形になって、地域をクリニックは支えてるっていう考え方もできるんですけども、でもクリニック自体は逆に言うと地域に支えられてるところがあって、支えられてきたのに、やっぱりそういうパワーダウンしちゃうと申し訳ないなっていうか。継続的に地域貢献できるようにするためには、やはり一人のお医者さんに頼ったクリニックじゃなくて、チーム医療、これからはソロプラクティスじゃなくてグループプラクティスだろうっていうのがロンドンに住んでた時そう思ったんですね。

竹内:はい。

大森:ロンドンは当たり前のように一人でやってないんですね。グループプラクティスといって、イギリスはGPと言って、絶対かかりつけのお医者さんを決めないといけないんです。

竹内:はい。

大森:そこのクリニックには、何人かお医者さんがいて、無理なく継続的にやっているのを目のあたりにして、やっぱり日本でもグループプラクティスにしないと継続性を担保できないんじゃないかなというので、その一環としてですね、箕面市で、まず在宅医療を中心にクリニックを立ち上げて、在宅医療となると、やはり複数のドクターが在籍することが可能になってくるので、外来だけだとなかなかその複数のドクターが在籍するほどの、こういう言い方をしちゃちょっとアレなんですけど、売上を上げるっていうのはなかなか難しいと思うので、まずは取っかかりとして在宅医療を窓口としたっていうことであって、特に在宅医療とか外来医療っていうところの壁は感じていないんです。

竹内:先ほどからのお話の中で、地域医療に貢献したいっていうお話がたびたび出ている思うんですけれども、なぜその地域医療に貢献したいという思いがあるんですか?

大森:そうですね。やっぱりベースにあるのは父のクリニックだと思いますね。病院で勤務医を続けるという選択肢もあったんですけど、僕も長男なんで、やっぱり後を継がなきゃいけないっていうのがありまして。

竹内:はい。

大森:やはり父を見ていて、地域医療に貢献したいなっていうのはずっとあったんですね。ただ、一人でできるだろうかっていうのはやっぱりあって、これからは先ほども言ったように、グループプラクティスっていうですね、複数のチーム医療で、ドクターだけじゃなくて看護師さんも複数いて、みんなで病院のようにですね、チーム医療をやっていきたいなっていうのはずっとありましたね。

竹内:地域の皆さんの反応はどうですか?

大森:箕面と豊中にクリニックがあるんですけど、現在その反応っていうのはなかなか難しいんですよね。ただ、病院とかから継続的にいろいろ依頼があるっていうのは信頼していただいてるのかなと感じることありますし。あと、我々の医療のいいところっていうのは、患者さんとダイレクトに接するので、やっぱり「ありがとう」とか、もちろん怒られることもありますけど、やっぱり感謝の気持ちを表現してくれることが多いので、そういう意味ではいい仕事だなと思いますし、そういう時にすごく評価してくれるんだなって感じる時ですかね。

竹内:今後の夢・目標を教えていただけますか?

大森:小さな一歩なんですけど、うちの医療法人がこうやってチーム医療を実践することによって、自分たちが暮らしている、今は大阪の北の方の北摂というエリアなんですけど、継続的に地域の皆様に貢献できるような地域医療を提供できるようになれば凄くいいなと思うのと、あと我々がそういうことを実践することによって、他の地域でもみんな一人でやると思ってたけれども、チームでやるっていうのをできるんじゃないかっていう、そういうのが広がっていけば、日本全体がハッピーになるんじゃないかなっていうのはありますかね。

竹内:そうですね。今後もね、医療の形というのはいろいろ変わっていきそうですね。ありがとうございました。

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