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2024.02.29

2月22日(木)配信 クロダ精機株式会社 代表取締役 佐々木俊一

クロダ精機株式会社 代表取締役 佐々木俊一

1973年生まれ、長野県出身。
大学進学のために地元を離れ、
卒業後はそのまま他の仕事に就くが、
父親が急病で倒れたために帰郷。
2003年、29歳の時、父親が社長を務めていたクロダ精機に入社。
父親が亡くなった後は、現場でものづくりを一から徹底的に学び、
製造部部長を経て、2018年、代表取締役社長に就任。


竹内:改めて、お仕事、事業内容を教えていただけますか?

佐々木:精密プレス部品の試作製造を専門に行う会社です。プレス部品って、金属の板から欲しい形に切り出して、それを曲げたりするのですが、当社はその試作だけを専門にしているという、全国的にも珍しい会社なのではないかと思います。

竹内:やっぱり珍しいんですね。試作を作る専門ってことですもんね。

佐々木:そうですね。量産をやりながら試作も行う会社は、結構たくさんあるんですけど、やっぱり試作だけだと計画性がない仕事なので、1ヶ月先の仕事はあるんですか?と言われると、ほとんど無いです、ってお答えするしかないみたいな感じです。

竹内:なぜ試作だけを担当されているんですか?

佐々木:試作専門として、25年くらいになると思うんですが、それまでは量産品、沢山のものを作ることをやっていたようです。

竹内:お父様の代では量産品もやっていたということですね。

佐々木:そうですね。ただ、量産型の仕事が徐々に海外に移管されていく中で、試作という仕事に携わってみたら案外良かった、という話を聞くことが増え、当社も試作の専門に切り替わっていったという経緯になります。

竹内:じゃあ、試作はクロダ精機さんに依頼し、それを海外で量産するという流れになるのですか?

佐々木:そうですね。自動車部品メーカーのお客さんが多いのですが、やはり試作は国内でやり、量産は海外でやられると、決めていらっしゃる会社様も結構多いですね。

竹内:試作を日本でやる良さってどんなところにあるんですか?

佐々木:近さと、日本ならではのモノ作りの良さ、ではないでしょうか。海外で試作を作ることも勿論ありますが、品質がイマイチ、、、という話を聞くこともあるので、近くで且つ、いいものを作ってくれる、相談しながらモノを作れる、という点が良さなのではないかと思います。

竹内:試作が実際に完成するまでにどのくらいかかりますか?モノによるとは思うのですが。

佐々木:モノや数にもよりますが、1~2週間というものが多いです。特に早いものですとお昼に図面を頂いて、その日中に欲しい、みたいなご依頼もありますよ(笑)

竹内:えっ!?

佐々木:簡単なものですけどね!そのようなご依頼にもお応えしたことがあります。

竹内:そっかぁ、出来るんだ!一度に何社くらい対応されるんですか?

佐々木:そうですね、大体、1カ月で80社くらいですね。

竹内:そんなに?

佐々木:はい、幅広く対応しております!特定企業様の案件だけ、ということはなく、全国広くやっています。

竹内:先ほどおっしゃっていましたが、車のメーカーさんが多いんですか?

佐々木:そうですね、試作図面だけをいただくので、どこに使われる部品なのかが分からない、ということも多いんです。ただ、日本の今のモノづくりって自動車がメインだと思うんですね。昔は家電やスマホなどの試作も多かったのですが、今は自動車向けが多いと聞きますね。

竹内:そうなんですね!仕事のこだわり、企業理念を教えていただけますか?

佐々木:我が社の経営理念として、「顧客満足と自己満足を実現して、社会の責任を果たす」というのがあります。自己満足というと少し誤解を招くかもしれませんが、やはりお客さんに満足してもらわないと自分たちも満足できないですし、自分たちが満足できない状態でお客さんに満足してもらうことってできないと思うのです。なので、その両方を実現したいと思っています。

竹内:お客さんのことだけ考えていても、より良いものってできにくいんでしょうね。お客さんのご希望に対し、こういう風にした方がいいですよなど、こちら側のことも伝えないと。。。

佐々木:お客さん優先って、勿論それは大事ですが、だからといって自分たちを犠牲にしてお客さんの全てを優先するのかというと、そうではなく、お互いにとって良くなるように、ということですね。理念の中に、「お客様とはパートナーとして」というのがあるのですが、本当の仕事のパートナーとしてお付き合いできればいいなと思っているんです。

竹内:最後にこれからの夢・目標を教えてください。

佐々木:わが社のビジョンとして「日本一の“試作屋”になる」を掲げています。

竹内:日本一の試作屋さん!!

佐々木:これは、売上とか人数の規模で日本一になるというわけではなくて、日本でここにしかない価値のある、従業員・お客さん・地域の皆さんにとって唯一の価値がある会社を目指したいと思っています。

竹内:いいですね。試作屋という言葉が、もっと広まるといいですよね!確かに、試作こそ労力のいるところなんだろうなって思いますね。

佐々木:ありがとうございます。

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