HorizonHead&company株式会社 代表取締役 澤村泰一
リーマンショック直後の大手金融機関で働かれた後、
経営コンサルティング業界へ転身。
その後、フリーランスのコンサルタントに挑戦。
2020年に現在のHorizonHead&company株式会社を創設。
竹内:コンサルティングっていうことですよね。どんなことをされているのか、教えていただけますか。
澤村:はい。経営コンサルティングというと、普段なかなか接しない職業かと思いますので、なるべく簡単にご説明をすると。
竹内:はい、お願いします。
澤村:会社様がけっこういろんな課題を抱えていらっしゃるというところが出発点になるんですけど。例えば、3年後、5年後、会社をどうしていこうかな、そこに向けて何に取り組むべきか、の整理とか、実際に進めていこう、という会社を成長させていく中長期のプラン作りのようなところとか。あとは、業務が非常にしっちゃかめっちゃかになっていて従業員が苦しんでいるんで、それを解決したい、とか。わかりやすいところで言うと「社員を楽にしてあげたい」というところのIT導入とか、いろいろ種別はあるんですけど。そういった、会社の事業課題やIT課題みたいなところをどう解決していくか整理するお手伝いをしながら、一緒に進めていく、という、わかりづらい仕事をしています。
竹内:例えばどんな依頼がありますか?最近でいうと。
澤村:企業の規模でも大企業、中小企業様であるとか、あとは業種によっても様々なところはあるんですけども。
竹内:そうですよね。
澤村:大手のお客様でいうと、皆さんもたぶんお聞きになったことあると思いますけど、今はやっぱりAIがかなりホットトピックになってますので、じゃあそのAIをうちも活用して、より良いサービス開発につなげたいとか、売り方を変えていきたいとか、営業マンの営業活動をレベルアップしたい、みたいなAIをどう活用していくのかを一緒に考えてくれっていう相談も、最近激増してますし。
竹内:そうなんですね。それを、企業の需要に応じて、どこに投入していくかみたいな。
澤村:そうですそうです。「この業務に、じゃあAI使おう」とか「ここは会話系のAIでちょっとやってみるか」とか。これ、実例であるんですけど、例えば営業マンの方々が、お客様に対して提案書を作る時に、例えば生成AIに「こういうお客様にこういう提案をしたい。過去こういうことを提案済みで反応が良かった。」みたいな情報を打つと、提案書のドラフトをパッと生成してくれる、ということもできそうなんですよ。
竹内:そんなこともできるんですか!
澤村:そうなんですよ。もうそういうところまで来てしまっていて。DXっていう、デジタルで会社を強くしよう、みたいな流れは昔からあるんですけど、それがAIでけっこう加速してきたっていうところが背景にあって。今は、大手企業、特に東京を中心に需要が上がっている、という。
竹内:たしかにそれがどんどん導入されていったら、ほんとに人材、経費を削減できますね。
澤村:そうですね。わかりやすく言うと、やっぱり人の問題はありまして。これ、東京だけではないというか、東京はまだマシと言った方が正しいかもしれませんけど。今日本で労働力が不足しているって、よく新聞とかでも騒がれていると思うんですけど、不足している労働力の具体的な量って、今だいたい日本全体で13万人。言ってみればまだ13万人しか不足してない状態なんですよ。
竹内:そうですね。
澤村:これが2040年まで、要は15~16年というか、20年くらい時計の針を進めてみるとどうなってるかっていうと、1000万人不足するっていうところまでいっちゃうんですね。
竹内:はいはい。不足するんですね。
澤村:はい、そうなんですよ。1000万人、要は今の85倍、人が足らない世界が来るっていうのが日本の特徴なんですね。これが見えてるので、今おっしゃられたような、AI、ITをうまく使って、逆にそうしないともはや成り立たなくなるっていうのがこれからの世界。
竹内:なるほど、逆に。そうなんだ。今、特に力を入れている事業っていうのは何ですか?
澤村:うちの会社の事業内容としては、今大きく4つあるんですけども。今日お話ししている、大手様向けの、いわゆる「戦略を作ろう」「今後を作ろう」みたいなところがまず1つ。
竹内:はい。
澤村:2つ目が、地域貢献であるとか、地域創生であるとか、あとは、中堅中小企業の皆さまのDX、デジタルトランスフォーメーションっていうところですね。3つ目が「MICHINORI」っていううちのサービスがあるんですけど。これは、フリーランスのコンサルタントの方々と、フリーランスを必要とする方々を間で繋ぐプラットフォームサービスをやっているんですけども。あとは、我々のコンサルティングを、例えばスマホで受けられたら楽しいんじゃないかなっていう風に思っていて。
竹内:なるほど。気軽に。
澤村:僕っていう人間を、スマホのアプリにして、例えばみんなに0円で使ってもらう、みたいにすると、より広く社会に貢献できるんじゃないかな、と。
竹内:初心者向けというか、気軽に挑戦できるということですね。
澤村:そうですそうです。例えば、お昼ご飯、お弁当を食べてる時間とか、スーパーの店長が休憩室で休んでる時間の10分、15分とかで、楽しみながらコンサルを受けられる、みたいなところがあると、楽しいんじゃないかなっていう風に思ってます。
竹内:いいですね、ちょっと身近になりますね。最後に、これからの夢、目標を教えていただけますか?
澤村:今日のお話の中でだいぶ申し上げてしまった部分はあるんですけども、将来的な目標としては、自分たちの会社が儲かるとか、そういう利己的な考え方ではなくて、やっぱり社会を良くしていくっていうとこに対して、何かいい影響を1つでも残せたらいいなというところが本音ですね。これは方向性の話で、抽象的で申し訳ないんですけど。 短期的には、やっぱりこの3年間の中で地域創生っていうところで、具体的には、中小企業の皆さんに対して、我々が持ってるコンサルティングっていう力を、1社でも1地域でも多く届けるというところで、具体的な目標としては、5県。この3年間の中で、地域創生の拠点をちゃんと出して、そこで結果を出していくというのが短期的な目標です。
竹内:経営コンサルティングの方が、夢というか目標として、自分たちが稼ぐことよりも、何か人のためになるっていうような、社会のためになることをしていくっていうのを目標に掲げるのが、けっこう面白いなと思って。そのほうが結果を出せるってことですかね?儲けることじゃなくて、何かのためになるっていうのを目標に掲げた方が、企業のためにいい、とかあるのかなって思ったんですけど。
澤村:たぶん、私は経営コンサルティングの業界の中では変わってる方だとは思います。他の方々がどういうスタンスでお仕事されているかは、わからないところもあるんですけども。
竹内:これはもう単純に、個人の思いってことですよね。
澤村:そうですね。これはもう私の理念です。
竹内:なるほど。ありがとうございます。
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