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2023.11.23

11月9日(木)配信 リンクワード株式会社 代表取締役 松井潤

リンクワード株式会社 代表取締役 松井潤

学生時代から音楽に没頭し、イギリスに渡り音楽活動。
現地の音楽大学で学んだビジネス講義をきっかけに起業に興味を持ち、
帰国後にサラリーマンを経験。
2018年にリンクワード株式会社を創業、
現在「ビジュアルでみせるプロモーション」をモットーに、
デザイン制作から保守までトータルサービスを提供されている。


竹内:デザイン制作から保守まで、トータルサービスを提供されているということですが、「保守」ってどういうことでしょうか?

松井:サラリーマン時代、私はカメラマンとしても活動しましたが、むしろ管理側に関わっていました。退職後は、写真やデザインを含めた総合的なプロモーションサービスを提供しています。年間契約などではお客様にSNSなども包括的に支援する形をとっています。

竹内:「保守」というのは、管理ということですか?

松井:お客様との対話を大切にし、例えばInstagramで特定のターゲットに向けた戦略や、様々なメディアやツールを活用し、未開拓な可能性やさらなる展開をお客様と相談しながら、デザインを生み出し、発信するサービスですね。

竹内:コンサル的なこともやってくださるって感じなんですかね?

松井:最初は単に写真撮影やアイコンデザインなどを依頼されていまして、一度もコンサルという言葉を使ってなかったのです、話が進むうちに同じような方向に向かっていることに気づき、結局、年間を通じて協力し、良い成果を共に出す形で、コンサルティングも行っていることになりました。

竹内:経歴がとても興味深いんですけれども。音楽活動をされていた、と。イギリスに行かれて、どういう活動をされていたんですか?

松井:はるか昔のことなんですけど。父親がギターを弾いていた影響で、当時は私、ギターをやっていて。中学、高校と軽音楽部に入ったりとかして。高校の時に、大学進学かどうかって話になったときに、このまま進学をするのも…と思って、1回自分でいろいろやりたいなと思って。イギリスの音楽をよく聞いていたので、それまでバイトしてたお金で行ったんですよ。

竹内:はい。

松井:英語も何も喋れなかったんですけど、現地で2~3週間ぐらいのコースに参加をして。ヨーロッパ各国の、同じように参加した人たちと一緒にバンドを組んで演奏するっていうコースだったんですけど、それがものすごく面白くて。一方で「英語を話さなくても、楽器だからなんとかいけるかな」と思ってたらなんともならなくてですね。やっぱりコミュニケーションを取るっていうのは、語学が必要だなってところで。

竹内:ええ。

松井:それで1回日本に戻って、もう1度勉強して、お金も貯めて、もう1回イギリスに戻ったんですね。もうお金もないんで、現地の1番安いローカルのカレッジの英語のコースを取って、それでずっとやっていったんですね。それでたまたま、そこのカレッジで周りと仲良くなってきた時に、現地の大学の入試の話をいただいて、「試しに受けてみれば?」みたいな話になって、現地の人と一緒に受けに行ってたまたま入れたので、親にお金を工面してもらって、行かせてもらいました。

竹内:プロになりたいっていう思いがあったということですかね?

松井:当時はそうですね。できればそういう方向で、と思ってはおりましたけれども。だけど途中で、お恥ずかしいのですが、腱鞘炎がすごくひどくなってしまって。大学3年の後半ぐらいで、もう触れなくなってしまって、ぎりぎり卒業できたぐらいの感じだったんですけど。

竹内:その道を目指していたところから、なぜ今のお仕事に行き着くわけなんでしょうか?

松井:その大学の中で、いろんなビジネスの講義があるじゃないですか。それで、音楽っていう芸術の1つのジャンルが、資本主義であったりとか、そういう社会に入った時にどういう形に変わってしまうのかとか、ポップミュージックっていうものが音楽自体にどういう影響を与えてしまっているのかとか、そういった話がすごい面白くてですね。

竹内:はい。

松井:やっぱり本来の芸術の表現力っていうものが、資本主義で商品となった場合に、そのフィルターを超えることで全然形が変わったり評価が変わったりする。商品を評価をする人たちによってランキングになり、あたかもいいもののようになったり、っていうものが形成される仕組みをいろいろ聞くと、芸術だけじゃなくていろんなものでも同じだと思うんですけども、ビジネスって面白いなってちょっと思ったんですね。

竹内:リンクワード株式会社って、ITって感じなんですかね?

松井:当時、日本に戻ってきて、貿易とか全然違う仕事を3つぐらいしたんですけども。大学のときにビジネスというものに触れた時、どことなく自分で何かやってみたいなとは思ったんですけども、経験もないので、このまま日本に戻ってわーってやったとして、たぶん失敗するだろうなと。日本の社会もちょっと見て、どういう風な立ち回りをしたらいいか、そういうものが分かってないとダメだなっていうところで、10年ぐらい修行とか経験をして、もし可能だったらやりたいなって、ちょっとだけ頭の隅っこにずっとあったんですね。それで、30代前半ぐらいの時にそういう機会があって、会社にいるか、自分で何かしようかっていうところで、さっき申し上げたカメラ関係の、最後の会社が管理側だったので、自分も撮るってところで、とりあえずここで進めようと。

竹内:はい。

松井:で、進めてたんですけども、写真だけじゃなくてデザイナーの人とかと組んで、いろいろ仕事を個人事業主でしばらくやってたんですけども。徐々に拡大することができまして、ある程度の仕事をいただくようになって、会社にしたっていう経緯がありますね。

竹内:企業理念はありますか?

松井:先ほど話した「感動」という点、そして当社の名前である「リンクワード」についてですが、会社を立ち上げる際、名前について迷っていました。ただ、「リンク」「繋がり」という意味に惹かれました。イギリスに行った際、非常に厳しい経験をしました。英語の勉強もせずに行ったことで、初めは差別を受けているような印象を受けました。それは10代の私にとってはショッキングなことで、その時に多くの方々からの支援を受け、人とのつながりがなければ今の会社の状態はあり得ないと感じています。感謝の気持ちを忘れず、人との「つながり」を大切にしています。

竹内:なるほど。

松井:「ワード」つまり言葉は、いろんな思いを伝えたりっていうところで、約束でもあるし、言葉には強い力があると思うので、そういったところを、「リンクワード」っていうところで繋ぎ合わせて、会社として理念を持って進めていったら、社会にどれだけいい形で貢献できるかってところを目指したいと思うので、そういうことを忘れないようにっていうのはありますね。

竹内:これからの夢とか目標って何かありますか?

松井:日本にはすごくいいものがたくさんあるじゃないですか。文化もそうですし、いろんなものもそうですし、それって外に出るとその情報すら何もなかったりとか、日本にある素晴らしいものをこれからもっと海外に、グローバルに出せる、それがパイプであれプロモーションであれ、伝達できるような、そういったマーケットといいますか、価値みたいなものをグローバルに広げたいなっていうのはずっと考えてまして。

竹内:それはじゃあ、全く違う形での仕事ですよね。デザイン制作とはまた別に、販売する、とか。

松井:そうですね、デザイン、プロモーションの部分で、今いろいろ使わせてもらってる経験っていうものを使いたいなと思ってまして。例えば、日本のすごい素敵な焼き物であったりとか、それがどういう工程で作られてて、という発信であったりとか。それを今やっている写真、動画で海外の方に発信したりとか。これいいなって思われたら、どうやって購入するかっていうところまで線を引けるような、日本の価値を世界に出せるような仕組み作りが今後できていったら嬉しいです。

竹内:そういうお仕事を始めたらまた海外もね、行きやすいですよね。

松井:行きたいなと思ってるんですけどね。

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