株式会社アズンシステム 代表取締役 川北恭裕
1982年、大阪産業大学経営学部を卒業。
大阪の自動車教習所で20年間、
教習指導員として勤務後、
自動車運転免許や交通関連事業の法人で取締役を務め、
2010年には株式会社アズンシステムを起業。
現在は、NPO法人、運転事故防止推進協議会の理事として活動している。
竹内:もともと教習指導員として20年間勤務されていて、今はどういうお仕事をされているんですか?
川北:現在、私どもの会社では、一般の企業様の社用車とかの企業ドライバーの方がいらっしゃいますが、そういった方の運転の研修ですとか、企業さんが所有されているお車ですね、台数をたくさんお持ちになっておられますので、そういった運転管理の制度についてコンサルティングの面倒を見るようなお仕事をさせていただいております。
竹内:企業と契約して。例えばどういう企業さんですか、運送会社さんとかですか?
川北:はい。運送会社さんも一部ございますが、一般の企業ですと、白ナンバーという自家用の部類に入るんですね。ですので、企業の所有している自家用車の運転の管理、ドライバーの管理、要するに社員さんの運転の管理でございます。
竹内:それを管理するというのは、そういう方はもともと教習所で免許は取っているんですよね?免許は取得していて、改めてそういう事業を行う上で、どういうことを指導するんですか?
川北:いろいろ講習とかはございますが、基本的には法人さんとは管理上の制度、それから、個人の社員様にはですね、運転の実技研修とかもございます。
竹内:改めてするっていうことですかね。
川北:はい。運転の研修をさせていただいてます。
竹内:それは、新人が入ったら、毎回こちらの会社の誰かが、指導員として行くっていう感じなんですか?
川北:はい、おっしゃる通りです。特に新入社員の方に交通事故が非常に多いのは、サマリーになってますので。あとは、例えば事故を起こされた方の運転をもう1度見てみましょうとかですね。そういったタイミングや、あるいは年に1度、安全運転講習会をやりましょうということで、安全運転の啓蒙を企業様でやらせていただいたりですね、そういったことが多くございます。
竹内:そういうお仕事があったんですね。あと、高齢ドライバーの指導もされているんですよね?
川北:はい、おっしゃる通りです。今はもう少子高齢化社会ですので、社会参加がどんどん増えてくるんですよね。
竹内:そうですよね。この番組でも運送会社の方に出ていただいたりするんですが、高齢ドライバーもけっこう雇っています、というお話も聞いたりしています。どういう形で指導されるんですか?例えば企業としては「65歳以上になったら講習受けてください」みたいなことをお願いしてるってことですか?
川北:そうですね。ある程度大手の企業様でしたら、社内ライセンス制度というのを設けられたりしていて、そんな中で一定期間、受けていただくというのもございます。
竹内:はい。
川北:ただ、運送会社さんはですね、当然グリーンナンバーで、国土交通省の管轄になりますので、きちっとした形での運輸安全マネジメントというような制度に則った形で、報酬は得られております。そういう中でも満足できないという運送会社さんでですね、弊社のシステムは、例えば特殊なドライブレコーダーなど、いろいろな機器を使ったりして、ドライバーの方の運転を見させていただいて、運転の診断します、ということをやっています。
竹内:今、「診断」という言葉が出たのでちょっと伺いたいんですけれども。事故を起こしやすい人の特徴みたいなものってありますか?
川北:例えば、ルールが分からない。それから、ただ車の感覚、運転の操作に慣れてない方。これももちろんそうですよね。あとは、例えばですけれども、安全意識とかありますね。このあたりになってくると非常に難しいんですけれども。例えば、心理的にいろんな形で特性がある方がいらっしゃいますので、そういったものが相まって交通事故っていうのが起こるんですね。
竹内:最初にあげていただいた2つは、時間が経てばなんとかなるかなと思うんですけれども、キャラクターというか性質というのはね、例えば怒りっぽいとか、焦りやすいとか、そういう人はやっぱり起こしやすいですかね?
川北:そうですね、おっしゃる通りです。例えば、以前よく賑わわせたような煽り運転とか、そういった運転がありますよね。そういったドライバーというのは、ほんとにドライブレコーダーでどんどん世の中に出てきたもので、過去から当然あるわけなんですよね。それが、表面に出てきたという形です。
竹内:なるほど。
川北:ですから私どもでは、ある一定の適性検査というのを、ペーパー式でやるんですね。自動車学校でもやった記憶はあるかとは思うんですけれども、私どもでもそれを使っております。そんなところで、例えば動作の特性とか、動きですよね。慣れが遅いとか、そういったものも出てきますし、あるいは、個人の性格特性ですね。心理特性が出てくるわけなんですね。そんなところで個人の判断として、どんな特性なのかっていうのを、客観的に私もアドバイスさせていただいているんです。
竹内:もうほんと車の運転はね、命に関わることだから、しっかりとしないといけないところですよね。
川北:ですから、1つ言えることは、難しいことを要求するわけではなしに、きちっとルール守って、一旦停止も止まってくださいね、スピードは出さないでくださいね、ということをしっかりきっちり守っていれば、そうそう事故を起こしてしまうということはありませんよ。そのあたりから、今度は状況判断とかになってくるんですけどね。危険予測ですとか。その辺りになると、どんどん経験を積んでいかないとなかなか難しいですけれど。そういうことなんです。
竹内:ぜひ、車による事故がね、少しでも少なくなるように。これからもいろんな方のご指導、よろしくお願いします。
川北:ありがとうございます。
竹内:最後に、これからの目標とか夢がありましたら、教えてください。
川北:私どもは、“人”にスポットを当てて、運転者の教育ということに携わってきましたので、これから少子高齢化で、高齢者の方の運転のシーンが生活の中にたくさん出てくると思うんですね。そのあたりを、公私ともに何かお力になれるような、企業として、高齢者の方の事故をゼロに、ということに貢献していければな、という風に考えております。
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