竹内由恵のT-Times

2023.08.10

8月3日(木)配信 Community life-care合同会社 代表 小田原汀

Community life-care合同会社 代表 小田原汀

1994年生まれ。
大学で看護学を学んだ後、大学病院に勤務。
訪問看護勤務を経験。
その後、まちづくりを展開するNPO法人に入社。
コミュニティデザインや企画提案力を身に付けた後、
25歳で会社を設立。
その傍ら、自治体のまちづくりコーディネーターを務めている。


竹内:Community life-care合同会社を設立される前は、もともと看護師さんでいらっしゃるんですか?

小田原:はい、そうです。病院の看護師とか、訪問看護師もさせてもらっているんですけれども。やっぱり看護の力って、病気の人や怪我をした方だけではなくて、地域の人や元気な人にも有効で、使える力だなと思ったので、会社を設立することになりました。

竹内:今、どんなことをされているんですか?訪問看護だけじゃなくて、いろんなことを展開されているなと思ったんですけれども。

小田原:今、健康経営とか、ウェルビーイングなチーム作りっていうのが、時代の中でも重要視されています。その中で、自治体や企業さんに対して、そういった視点からのコンサルだったりプロデュース事業だったりも行っています。

竹内:はい。

小田原:あとは、私たちのような地域づくりをするケア人材を、「自分もやってみたい」っていう方に向けて、全国に対してオンライン講座を運営したり。あと、古民家でコミュニティハウスっていうのを運営しているんですけれども、そこで地域食堂だったり、地域の人のやりたいっていうことを応援するような企画をやっていて。

竹内:へえー、凄いですね。

小田原:そういった、繋がりがあるとか、役割があるっていうところが健康にも繋がっていく、社会的健康を守っていくっていうような視点から、色々な事業を展開しています。

竹内:看護師の仕事があったのに、どうして今そういう違う内容のこともされているんですか?

小田原:私が今住んでいるところ、ふるさとでもあるんですけれども、過疎だったり、少子高齢化だったりが進んでいて、地域課題や社会課題がすごく山積しているような状況で。病気になる前だったり、少子化、高齢化で地域のつながりや力がなくて。色々なところに支障が出てきていると感じています。

竹内:そうなんですね。

小田原:そういったところを包括的にというか、全体的にアプローチするっていうのは、やっぱり病院の中や訪問看護で、病気の人に相対するっていうだけでは解決できないようなところがたくさんあるなと思いまして。少し地域側というか社会側に軸足を置きたいなというところで始めました。

竹内:みんながより楽しく日常を送れるようなイベントもね、今お話を聞いていると企画されたりとか。そういうこともしているってことですよね。

小田原:そうです。

竹内:会社を立ち上げて何年くらい経つんですか?

小田原:丸3年ですね。

竹内:地域にどんどん根付いていっているなという実感はありますか?

小田原:そうですね。もともとは、さっきの講座運営だったりコンサルっていうのは、わりとその地域に根差したというよりも、「こういう考え方を一緒にやっていきませんか」って、全国に対してリモートワーク的に、どこにいてもできるような仕事をしてたんですけれども。

竹内:はい。

小田原:この4月から、訪問看護やコミュニティハウスっていうのは、地域に根差して、どういう暮らしを作りたいか、どういう社会を作っていきたいかっていうところを、地域のみんなで力を合わせてやっていくような事業になってきていて。そこでは、私たちが応援してもらったりケアしてもらったり、反対に、地域の人にそういう風にしてもらうこともたくさんあって。そういったところではやりがいも更に感じるようになっています。

竹内:ええ。

小田原:スタッフの子育ても、地域の人と一緒にしていくっていうところが相乗効果になるといいなと思っていて。今後は、そういうコミュニティハウスも、今うちの本社に1つあるんですけれども、他の地域にも展開していって、更に地域に欠かせないような、お守りみたいな看護師さんがいろんな地域にいるような構想を描いています。そこに向かってやっていけたらなと思っています。

竹内:素敵ですね。最後に、これからの夢や目標を教えてください。

小田原:やっぱり看護師さんが元気で、幸福で、自律的であるっていうのがその先の患者さんだったり、地域だったり、取引先に必ず元気を与えられたりとか、そこの力を引き出せるっていうところをすごく信じています。そういった状態の看護師さんが、島根の中だったり、全国に増えるっていうところを、微力ながらこれからもサポートしていければなって思います。

竹内:こういうお仕事、初めて聞いたので、興味深かったです。看護師さんだけじゃなくて、地域の方々で、どんどんみんなで地域を活性化していこうっていう動きを広げていくっていうお仕事されているんですね。

ありがとうございました。

小田原:ありがとうございました。

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