一般社団法人国際ラーメン協会 代表理事 藏本猛
1969年、神奈川県生まれ。
27歳の時に父親の経営するゴルフ場の社長に就任。
一時は、200億円の負債を抱えましたが、
多くの人に助けられながら負債を帳消しにし、10年間の社長生活を終えた。
その後、ゴルフ場で人気だった「ラーメン」に注目、
スープや麺の研究を始め、メーカーからの製品化に成功。
2010年に東京に開業され、直営店を15店舗まで拡大。
2014年にラーメンプロデューサーとして活動を始め、プロデュース実績は400店以上。
出店場所設定からオープンまでをワンストップでサポートするほか、
海外出店のサポートも行っている。
竹内:ラーメンプロデューサーっていうね。その流れが、すごく興味深いなと思って。後で教えていただくんですが。ラーメンのお話の前に、ゴルフ場の200億円の負債。すごい負債ですね。
藏本:これね、父親が借りてたんですけど、会社でね。200億も借りられるんですね。
竹内:そうですよね。
藏本:普通はちょっと考えにくい数字ですけど。
竹内:これをどうやって返したんですか。
藏本:いや、返すというよりは、この話をするとね、もう3日ぐらい喋れるんですけど。法的な処置もしながら、当然、ゴルフ場なんで、会員券、ゴルフ場の会員券のメンバーさんがいらっしゃるんで。メンバーさんも債権者になるんで。メンバーさんが645名いて、その方々ともやり取りしながら。あと銀行の借り入れが100億くらいあったんで。話し合いながら10年間、どうしていくかっていうのをやって。まあ、最終的には着陸というか、着地させたっていうとこなんですけど。
竹内:そのゴルフ場にあったラーメン店がきっかけで、ラーメンに注目された。ゴルフ場にあったラーメンがきっかけで。
藏本:メニューでね。
竹内:食堂のラーメンって感じですか?
藏本:まあ、僕がゴルフ場をずっとやれるっていうのを、ちょっと想像してなかったんで。いつか町場で自分の店を持って勝負しようと思ってた時に、ラーメンかカレーだなと思ってて。で、その時のシェフさんと、どういうラーメンが1番美味いかっていうのをすごく研究をしてて。だから何べんもスープ作って、捨ててっていうのをやり。
竹内:じゃあそのゴルフ場のラーメンの味を、すでにその時から社長が、結構関わってらっしゃったんですね。
藏本:関わってやって。
竹内:そしたら美味しくなって人気が出たって感じですか。
藏本:うん。だから、インスタントとかじゃないんで、ほんとにガラから炊いてたんで、まあ、美味しかったと思いますよ。
竹内:それで、実際に出してみようっていうことで、ご自身でも出店されて。で、15店舗まで拡大されたんですね。すごいですね。 ラーメンプロデューサーとしてお仕事されていて。これ、改めてどういうお仕事なのか教えていただけますか。
藏本:直営店を辞めて、アドバイザーに回ったんですけど。僕のやってたことって、皆さん、店主さんが当たり前に知ってることだと思ったんですけど、意外とみなさん、ラーメン屋さんやってる人って、スープとかメニュー作ることに一生懸命で、コンサル的なところとかプロデュース的なところっていうのが全然できてないお店が多くて。それをちょっとアドバイスしてたら、友達のお店とかもね。そしたらすごく売り上げが上がっちゃってたんで。あ、これはコンサルで僕は生きていけるんだっていうことが分かって。で、アドバイザーにまわった。
竹内:それがお仕事になったんですね。
藏本:そうですね。
竹内:ホームページ見たら、ラーメン修業経験ゼロでもラーメン屋さんをスタートできるっていうことだったんですけど、それはじゃあ、どういう流れでラーメン店のプロデュースまで持っていくんですか。
藏本:ラーメン屋さんって、 昔は多分脱サラしてやりたい人が自分で独学で勉強したりしながらお店出すっていうタイプが多かったと思うんですよね。でも、今の人たちって多分、会社にお勤めしながらでも副業でやりたいとか、ほんとは飲食店に興味があったけどやる機会がなかったとか。で、本業でうまくいってるけど、なんかもう1個ビジネスを持ちたいとかっていう方々が、最近増えてきてると思うんで、そういった方々に向けて、「ラーメンビジネスやってみませんか?やったことない人でもできますよ」っていうアプローチを僕はしてるんですよね。だから、やったことなくても、そのノウハウを全部教えるっていうことで、繁盛店をやってみませんか。っていうところなんですね。
竹内:スタートしたいっていう人がいたら、どういう風にすればいいんですか?お金を投資するんですか。ラーメン店をするために。
藏本:そうですね。まあ、投資っていうのは、要はお店を作ってもらうってことになるんで、お店に投資をしてもらうようになるんですけどね。だから、場所探しから入るんですけど。場所探しは、当然僕も探しますし、本人も探していただいて。で、場所が決まったら、そこの周辺のラーメン屋さんとか飲食店事情調べて、そこで戦えるラーメンを僕が提案をする。このラーメンどうですかっていって。
竹内:はぁ、なるほど。
藏本:で、オーナーさんに食べてもらって。オッケーだったら、それをオーダーかけるって感じですね。だからお店の屋号もオーナーさんが自分で決めるんで。
竹内:フランチャイズとはまたちょっと違う感じで。
藏本:そうですね。なんかブランドがあって展開するわけじゃなくて、オーナーさん自身に名前を決めてもらって、オリジナルの店舗を出す。
竹内:これからの夢、目標を最後に教えてください。
藏本:これからは、やっぱ地産地消というか、その地域にある食材を使ったラーメン店を、各地方に特産品とか名物とか色々あると思うんですけど、それを使った何かラーメンっていうのを提案できて、地域貢献というか、そういった名物料理を作れたらなと思ってますね。
竹内:あー、地域の名物ラーメンみたいなの。いいですね。あるところはありますけど、意外と「この地域はこのラーメン」みたいなのはそこまで
藏本:なかなかないと思うんで、そういうのがもしできたらなと思ってますね。
竹内:すごく楽しみですね!
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