竹内由恵のT-Times

2023.04.27

4月20日(木)配信 MIRAXMA CEO 式貴史

MIRAXMA CEO 式貴史

1992年、兵庫県明石市生まれ。
大学を卒業後、自ら得た実体験をもとに「生きた言葉」で世界に発信する
4ヵ国語対応のプラットフォーム「MIRAXMA –ミライイマ–」を設立。
フィリピンでホームレスの自立支援施策の制定を呼びかける
ボランティア活動や、国内ではリフォーム事業や
翻訳・通訳サービス事業など“人と人”をつなぐ事業を幅広く展開。
2022年からは、就職困難者および外国人労働者の支援事業を立案・実行している。


竹内:まず、フィリピンでボランティアをされているっていうのと、国内で全く違う事業をされてるんですよね?

式:そうですね。

竹内:事業としてはどういうことをされているんですか?

式:国内ではリフォーム事業をはじめ、翻訳・通訳サービス、採用エージェントなど、人と人とをつなぐ事業を展開しております。元々、今の仕事の経緯は、大学時代のフィリピン留学がきっかけであり、現地の方々には常に支えられながら生活していたので、いつか恩返しをしたいなという想いが今に至っていますね。

竹内:お若いのに。誰かのためになる仕事をするっていうよりは、どちらかというと、自分の稼ぎとか目標みたいなのに向かっていくことが多いと思うんですけども、他の人のためになることにこだわってらっしゃるんですね。

式:人の為といっても、結局、自分がそうしたかったというエゴの1つに過ぎないです。結果、周りの方の役にも立てたのならそれは本望ですけどね。

竹内:どういうリフォームをされてるんですか?

式:リフォームは、主に屋根や外壁の塗装からリノベーションまで幅広いですね。最近は、オール電化向けの太陽光パネルの設置や、電気給湯器のご提案といった、家全体をなるべく自然エネルギーで自給自足できるような節約に特化した環境促進をしていますね。

竹内:従業員は何人くらいいらっしゃるんですか?

式:外注先も入れると、10~15人くらいまで増えてきているかなと思いますね。

竹内:最初は何人くらいだったんですか?

式:最初はそれこそ一人でしたが、今は現場ではなく、人と人をつなぐ手配だけですね。自分がレバレッジを掛ける上では自分が労働するのではなく、手配して人と人を繋いでいくっていうのに特化していますね。

竹内:そうなんですね。そういった国内で集めた資金などで、式さんはフィリピンでボランティア活動もされていらっしゃるんですよね!

式:そうですね。ただ、一時的な支援は、かえって苦しめてしまう懸念を抱いています。

本当に彼らのことを思うのであれば、自ら生計を立てられるような環境を提供してあげることが長期的な支援だと考え、採用エージェントに関わる仕事の勉強をはじめたところです。

竹内:なるほど。実際に外国人などの転職はどうですか?

式:留学に来ている方の相談をよく受けますが、実際、仕事をするにあたってのルールやマナー、文化の違い、法律の問題があり、仕事の紹介に至るまで多くの課題を抱えています。本音を言えば、「始める」ことよりも「続けられるか」を親心として一番重要視しています。 そのことから、母国語を活かせる環境を第一に考えながらも、日本語スキルの上達は安定した就職への大きな鍵とはなりますね。

竹内:今後の目標とか夢っていうのはどんなものを持ってるんですか?

式:そうですね。自社サービスの強化として2つあります。今、日本と海外の架け橋となれるようなビジネスっていうのが、なかなか少ない中で、選択肢を与えてあげられるようなビジネスっていうのを作りたいなと思っています。1つ目は、翻訳・通訳サービスを発展させ、「多言語バイブル」というアプリをつくりたいと考えています。スマホのボタン1つで、よく使う日常会話を、瞬時に英語、中国語、韓国語で表示させ、正しいスペルと発音を見て、聴いて、学習し、日本に留まらず、働く国や旅行先の選択肢を増やすことができる。そんな日常に欠かせないアプリを作りたいと思っています。

竹内:へぇ~!面白いですね!

式:ありがとうございます。2つ目はリモートワークが多くの企業で導入されてきているように、【タイムチケットワーク制度】を新しい”働き方の一つ”として、まずはアプリでつくれたら面白いかなと考えています。

竹内:タイムチケット・・・ワーク制度?

式:例えば、スキルを持った個人事業主の方でいえば、1日24時間を円グラフで、「私はお昼の3時と夜9時だけ、お仕事することが出来ますよ」と、予め自分が働きたい時間を好きなタイミングで公開し、入札形式で埋められるようにするわけです。  そうすると、事実、「収入のチャンスを好きなタイミングで巡らせる仕組み」を実現することが可能になります。

竹内:なるほど。

式:さらに一目で、一日の売り上げから月間の売り上げまでを可視化し、”自由な時間” を増やしながら、ご家族や自分チャージの時間にあてていただくことを狙いとしています。心が健康でなければ、いくら働いたところで良い成果は生まれないですよね。それどころか、心のどこか一部が傷ついていれば、脳は幸せなホルモンも出してはくれない訳です。

竹内:素敵なサービスですね。

式:はい、そんな働き方で悩みを抱えている方々を心から救ってあげられないと、この先どんな制度があろうとあまり意味がないと思うんです。人間って単純で、人の言葉で傷つくし、人の言葉で救われますよね。ちょっとでも、ビジネスで、世の中のバランスがとれるような働き方や、選択肢を広げてあげることが、一つのきっかけになればいいなと思っています。

竹内:いろんな形でフィリピンや周りの方々にとってプラスになることを模索されているということですね。

式:はい。今はフィリピンにフォーカスをしつつも、最終的には、国境に関係なく世界の方々の為になればいいなって思っています。

竹内:本当にこう何だろう、誰か、日本人じゃなくて違う国の誰かのために、ここまで情熱を燃やせるっていうのは素晴らしいことだなと思いました。

最新番組ブログ
パーソナリティ
  • 竹内由恵
    竹内由恵