竹内由恵のT-Times

2023.04.20

4月13日(木)配信 株式会社MILITARYWORKS 代表取締役 木村裕一

株式会社MILITARYWORKS 代表取締役 木村裕一

1977年、京都市生まれ。
伏見工業高校を卒業後、陸上自衛隊に入隊。
その後、習志野駐屯地第1空挺団や
落下傘整備中隊などを経て、2020年に退職。
2021年10月に、株式会社MILITARYWORKSを設立、
代表取締役を務めている。


竹内:なかなか元自衛隊の方のお話を聞くことは、私の人生でなかったので、とても興味深いんです。株式会社MILITARYWORKSの代表取締役を務めていらっしゃるということで、このお仕事の内容を教えていただけますか?

木村:主に軽貨物配送をやっていてですね、今は西東京と千葉で10数人走ってるんですけど、全員元自衛官なんです。設立しようと思った理由はですね。

竹内:はい。

木村:自衛官のセカンドキャリアがやっぱり乏しいと言うか、皆さん、警備員とかビルメンテナンスとか、せっかく自衛官としてやってきたので、他にも選択肢があればいいなと思って、何10人何100人を受け皿として受け入れるのを考えた時に、軽貨物配送しか思いつかなかったんです。それがやっぱ広がっていって、たくさん電気自動車を走らしてるんですけど。

竹内:なんで電気自動車なんですか? 

木村:東日本大震災で僕が災害派遣に行った時に、やっぱガソリン車ってガソリンの支給がなくなって、ほぼほぼ止まってしまって、ガソリンスタンドに大渋滞が起きてたんです。

竹内:はい。

木村:やっぱりガソリンがなかったので、電気はインフラなのでその時も、すぐに2,3日で復旧したんですけど、電気自動車がその時代にあったのか無かったのかは分かんないんですが、あったらどうなってたんだろうなっていうのがありまして。やはり電気自動車を増やしていくことによって、もし災害が起きた時に元自衛官として何かお手伝いできるんじゃないかなと、そういう想いも踏まえてですね、電気自動車でやらせていただいてます。

竹内:電気自動車ってお高いですよね?

木村:普通の車よりそうですね、少し。1.5倍ぐらいです。

竹内:それでも揃えるのってね、それなりにコスト掛かりますよね。その資金はどうやって?

木村:資産運用とかである程度あったっていうのもあるんですけど。

竹内:貯めていて。ずっと計画はされてたんですね、辞めたらこういう仕事をすることを。

木村:辞めようとは思ってたので、しっかり資金は置いてありました。

竹内:2021年に、株式会社MILITARYWORKSを設立されて2年経ってどうですか、いまのことろ。

木村:やっぱり全国の自衛官にこういう事業をしてるっていうのを知って欲しいですね。 軽貨物配送だけじゃなくてですね、実はいろいろな経営者の方が元自衛官を採用したいって言っておられます。そういう会社に自衛官ってこんなに色々できるんだっていうことを、実績をちょっとずつでも作っていって、さらに自衛官をたくさん採用したいっていう会社さんが出てくれば、こちらとしてはさらにありがたいなと思っています。

竹内:例えば、どういう会社に元自衛官の方が行かれてるんですか?

木村:今、税理士事務所とかIT関係がやっぱ人気があるので。

竹内:1から勉強するってことですよね?

木村:そうですね。

竹内:そうなると、専門の基礎はないですよね?

木村:ないです。

竹内:それでも受け入れてくれるっていうのは、どういうところが魅力と感じて受け入れてくれるんですか?

木村:IT系の企業は体育会系という風潮もあり、やる気がある方を欲してるようなんです。

竹内:そうなんですか?

木村:すごい向いてるって言われました。

竹内:頑張って勉強すれば大丈夫な分野なんですね。

木村:はい。

竹内:ちなみに従業員の方は何人ぐらいいらっしゃるんですか?

木村:いま18人ぐらいです。

竹内:結構多いですよね。

木村:社員は3人で、あとは軽貨物が14人ぐらいですかね。

竹内:はい。

木村:あとは4月中旬に焼肉屋をオープンさせるんですけど、そこに2人元自衛官が入ってるので。

竹内:えー!焼肉屋さん、いいですね。元自衛官おススメの焼肉。

今聞いている方に伝えたい、セカンドキャリア、転職する上で大切だと思うことって何かありますか?

木村:とりあえず今までのキャリアをいったん白紙に戻してゼロからやった方がいいなって思います。

竹内:そうですか、活かしたいななんていうの思いがちですけどね、前の経験を。

木村:そうですね、活かすのはもちろん良いと思うんですけど、ただそこをやっぱり前面に出してしまうと、もっと元の鞘に戻ったらいいのにと僕だったら思うので。

竹内:そっか、同じような悩みを結局また持つことになるってことですもんね。

木村:はい。

竹内:何か分かる気はしますね、だから税理士に挑戦しようとか、全く1からスタートする人も中にはいるわけなんですね。

木村:そうですね。

竹内:なるほど、貴重なお話を伺いました。ありがとうございます!

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