株式会社Rok 代表取締役 大野貢市
1967年生まれ。
大学を卒業後、製薬メーカーに入社。
1993年、ベビー服メーカーに入社、
2014年、現在の株式会社Rokを設立。
竹内:すごくオシャレですね。
大野:ありがとうございます。
竹内:スーツの色合いがとっても可愛いっていう感じの着こなし方で。
大野:ファッションに携わる仕事をしているので、ちょっとオシャレでいたいなっていう意識はしています。
竹内:大阪に会社がありまして、今日は大阪から来てくださったんですよね。
大野:はい。
竹内:お仕事の内容を教えていただけますか?
大野:もともと独立した当初は、海外に日本の素晴らしい商品を届けたいなっていう形で2014年に独立して株式会社Rokを設立したんですけれども、簡単に独立してやっていけるって言う形じゃなく、大手さんと業務提携を結んで、大手さんが運営してるベビーの通販雑誌がありまして、その看板を借りて当初、中国での大手モールに出店したのが最初なんですよ。
竹内:日本で作られたベビー服を中国に販売していたんですか?
大野:そうなんです、中国じゃなくても良かったんですけど、やっぱり世界中に我々が携わった商品を届けたいという強い思いがあったので。やっぱり日中韓のビジネスの交流はありますので、その中で大手通販メーカーと組んで一緒に中国にというような形で出店しました。
竹内:ベビー服は自分の会社で一から作られたんですか?
大野:それが希望だったんですけど、大手通販会社さんが仕入れられてる日本の数百社から仕入れた商品を我々が仕入れて、その看板のもとに販売をしてるという形だったんで、本当は自分で作って自分で販売をしたかったんですけど、ちょっとイメージと違って感じですね。
竹内:まだ独立したてで、それを一から作ってやっていたら、ものすごいコストと人件費もかかりますもんね。
大野:そうですね、さすがにコストパフォーマンス的に出来なかったので、もしかたら仕方なかったのかもしれないです。
竹内:まずはそこからスタートされて、いまはどのような形で?
大野:実は我々が置かれている日本のベビーのマーケットっていうのは非常に縮小マーケットで。
竹内:はい。少子化…。
大野:少子高齢化でお客さんが少なくなってる形で、一緒に業務提供してやりだした通販会社さんが日本のベビーマーケットが悪いんで、廃刊するとなって、せっかく念願叶って海外に出店出来たのに、撤退せざるを得なくなりまして、そこから色々あって、日本での卸販売をやりまして、今は現在は、日本での卸販売をしています。
竹内:今一番売れている商品は?主力商品。
大野:ロンパースです。
竹内:男の子が着る袴のロンパース版だから、赤ちゃんも着られるんですよね。
大野:そうです。卸しを始めた時の最初のお客さんというのは、ネットショップを運営されている500社さんじゃなく、インバウンド狙いのお土産物屋さん、京都とか北海道、九州とかで展開されてるお土産物屋さんにこの商品であるとか、甚平とかを卸していたんですよ。
竹内:ベビー服を作るにあたって大切にしている事はありますか?
大野:ベビーだけでなくて当たり前に使われている言葉ですけど、安心・安全って言葉をやっぱり一番必要なのがベビー服なのかなと思っています。経営理念にもあげてますが、やっぱり赤ちゃんとその周りの人達を笑顔にしたいという思いを掲げているんですけど、やっぱり粗悪な服って着た時に、赤ちゃん喋れないので、やっぱりいい思いをしないと赤ちゃんは泣いちゃいますよね。やっぱ着心地のいい、柔らかい服を着ると自然と笑顔になるのかと。
竹内:ええ。
大野:赤ちゃんが笑顔になれば、その周りの人達もみんな笑顔になるって思っていますんで。そういう部分で着心地であるとか、肌触り、形とか意識はしてるつもりです。
竹内:思わぬところで子供って気に食わなかったりしますからね。赤ちゃん業界の服っていうのは、大人の服に比べても厳しい業界なんですか?
大野:めちゃめちゃ厳しいと思います。
竹内:少子高齢化。
大野:私が製薬メーカーを止めてこの業界に入った年の出生人口が200万人を超えていたんですが、去年の出生人口が確か82万人。1/3まではなってませんけど、半分以下になってるってので、確実にマーケットが狭まっていって、悲しいことなんですけど。競争相手って言うか仲間というか倒産に追い込まれたって会社もたくさんある状況なので。
竹内:でも、赤ちゃんが居なくなることは無いですもんね。
大野:おっしゃる通りです。やっぱり会社が生き残るため、従業員のためとかも含めて、ベビーにこだわっているつもりはないんですけど、いろんな他の事業っていうのも、ベビー服作り通じてチャレンジして行かないといけないかなって思ってるんですが、やっぱりベビー服を届けるのが我々の使命っていう風に思ってます。
竹内:今後挑戦したい、こういう服を作ってみたいとか、今考えていることがあったたら教えてください。
大野:袴風スタイを開発したように、新しい、まだ世に出てない商品を作りたいって思いはあります。
竹内:なるほど。
大野:ただそれは私というよりうちのスタッフに任せて。
竹内:色々考えて。
大野:ある程度任せて行きたいなと思っていますので、そこら辺はチャレンジですね、絶えず追及して行きたいなって思ってます。
竹内:私も楽しみにしています!
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