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2022.09.22

9月15日(木)放送 つくばウロケアクリニック 院長 黄鼎文

つくばウロケアクリニック 院長 黄鼎文

台湾生まれ。
筑波大学を卒業した後、
大学病院や地域の基幹病院で泌尿器科、女性泌尿器科を専門に診療。
2022年6月、「つくばウロケアクリニック」を開院


竹内:黄さんは台湾国籍でいらっしゃるんですね?

黄:そうですね。

竹内:どういうきっかけで日本にいらっしゃったんですか?

黄:日本のドラマとか音楽とかが入ってきて、一大ブームになったんですけども、私もそういう影響を受けて、留学して海外で新しい言葉を習得して暮らしてみたいなぁと。機会があって、2000年の9月に日本に来ました。

竹内:そこで筑波大学に入学されたんですか?

黄:一年半、日本語学校に通いながら基礎をちょっと学びながら、大学受験とか兼ねて、一年半準備して受験して大学に入りました。

竹内:筑波大学って凄く頭のいい大学ですよね。日本語を一から勉強されて、受験に合格することができたってことですよね。

黄:そうですね。漢字も使っていましたので、一から勉強するよりは、所々に出来るところを対応しながら、専門用語を英語にしたりすることによって、ある程度は日本語だけ勉強すれば、普通の会話は出来たんじゃないかな。

竹内:でも凄いですよね。筑波大学の何学部に入られたんですか?

黄:医学専門学群っていうところですね。

竹内:筑波には何年ぐらい住んでいらっしゃったんですか?

黄:医学部ですので、6年間住んでましたね。

竹内:その後もこうやって日本に住んで何年になるんですか?

黄:22年目になります。

竹内:22年、なぜ日本に住み続けて下さっているんですか?

黄:自分に合ってるところがあるんじゃないかな。もちろん日本食べ物もそうですし、あと文化的にも歴史もそうですし、私はもともと歴史も好きですので、遺跡とか行くとここがいいなーっていうのがありますね。

竹内:そう言っていただけると、日本人として嬉しいんですけれども。台湾の医療と日本の医療で、違うところってあったりするんですか?

黄:私が日本に来る直前に日本と同じように国民皆保険と言って皆様が保険証一つで病院を受診することができる、というシステムを作りましたので、日本の方がはるかに20年の経験があるわけです。今後は台湾の医療に対してどういう変化あるか、日本のモデルを見たくて来ました。

竹内:いずれは台湾に戻るということもあり得るんですか?

黄:戻るというよりは、今は中心に置いているのが、どっちかと言うと診療している台湾人の先生、台湾の先生と私がその日本の現状とか日本での経験を交流しながら交換していくっていうのが多いんじゃないかなと思います。

竹内:医学部の中で最終的に泌尿器科を選ばれた理由は?

黄:何か専門を一つ極めたいと思っていまして、泌尿器科は、病気にかかりやすいんですけども、なかなか専門の先生が少ないという現状がありまして。特殊なエリアではありますけど、それなりに専門性が必要で、診療とか手術の処置に関しても特殊な知識が必要になりますので、そこが私が泌尿器科を選んだ理由になりますね。

竹内:そうなんですね。女性が通いやすい病院であるという事なんですが、これはどうしてそういう風にされたんですか?

黄:10年前に私が学会で話しを聞いていて、女性泌尿器科学会っていうタイトルで講演があったわけですけども、私の恩師でもあった昭和大学の教授が講演されていて、男性と女性の泌尿器の構造が違うということで、かかっている病気も男性と女性が違うという話をされていて。当たり前の事なんですけど、実際は患者さんに違いがあって、対応の仕方が違う。女性の患者さんは、女性の泌尿器科の病気にかかりやすいということですので、専門の知識も必要になってきます。

竹内:先生のクリニックで特に心がけている事って何かあったりするんですか?

黄:私以外、全部のスタッフが女性っていうことで、皆様通いやすくて相談しやすい環境を作っています。

竹内:全員女性なんですね。

黄:そうですね、私以外。

竹内:確かにそうすると通いやすい環境にはなりますよね。女性の泌尿器科にどういう症状の方が多いんですか?

黄:一般的な膀胱炎から、更年期でよくある症状としてオシッコをした後の不快感、違和感とか痛みとか、そういうのは病院で検査して問題ないと言われても、本人が心配して何が悪い病気が潜んでるんじゃないかなって。それならとりあえず皆さんに病院にかかっていただいて、一通りの検査を受けて頂いて、異常が無くても異常が無いって、安心して頂く環境に勤めています。

竹内:そうなんですね。私は泌尿器科に行ったことが無いんですけれども、お幾つくらいの方が多いんですか?

黄:開院当初は更年期を過ぎて、50代60代が多いんじゃないかなと思ったんですけども、最近は、比較的にも若い方、20代30代の膀胱炎にかかってる方が多い気がします。

竹内:我慢してしまってということなんですかね?

黄:そうですね、ついつい我慢してしまうという傾向がありますね。

竹内:これから私も、必ずみんな誰しもがきっとお世話になる問題ではあるんですよね?

黄:そういうふうに考えた方がいいかもしれません。

竹内:今後の目標は?

黄:もちろん一人一人の対応をして、皆さんがちょっとでも違和感とか不快感とかがあったら、直ぐかかる場所として提供したいと思いますし、適切な治療をいいタイミングで受けていただいて、笑顔になってもらいたい。例えば、尿漏れの中高年の方が治療を受けて、その後また来た時に、北海道に行ってきましたとか、旅行してきました、そういう話を聞くと嬉しくなります。そういう方を増やしていきたい。

竹内:心強いですね、そういうところがあると。なかなか人には言いたくないような分野でもあるかなと思うので、話しやすい病院だとありがたいですね。患者としても。

黄:はい。

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