竹内由恵のT-Times

2022.07.14

7月7日(木)放送 株式会社H.I.D 代表 小泉治稔

株式会社H.I.D 代表 小泉治稔

1976年、大阪府で3代続く鉄工所の家庭に生まれた。
大学在学中にアパレルショップでのアルバイトを経て
1年後にセレクトショップをスタート。
ショップの内装を独自で学び、
2004年、鉄の家具をデザイン、製造する『株式会社H.I.D』を設立。


竹内:アパレルショップで働いていらっしゃったっていうのもあって、シンプルなオシャレ、オシャレな人ができる服装っていうんですかね。黒のジャケットに白のTシャツ、下も黒のパンツで、それでいて抜け感があるって言うね。ファッションもお好きなんですね?

小泉:元々は服が好きで、大学時代から洋服屋さんでアルバイトしてたっていう。

竹内:鉄工所を継ぐという考えはその当時は?

小泉:無かったです。やっぱり服が好きだったんで、洋服屋さんをやりたいなーっていうのが。

竹内:それでなぜ今、鉄の家具を製造されているんですか?

小泉:洋服屋さん向けの家具を作ってます。

竹内:洋服屋さんで服とかを展示するための家具。

小泉:そうです。

竹内:インテリアもこだわってますもんね、洋服屋さん。

小泉:主力の商品は、ハンガーラックです。

竹内:ホームページを拝見した時に、ハンガーって項目があると思って。一般の人が買うのかなって思ってたんですけど、そういうことなんですね。

小泉:いま、オリジナルで150種類くらいあります。

竹内:これは、洋服店が、こういうデザインにして欲しいと発注されて作るんですか?

小泉:元々は、インテリアデザイナーさんとかアパレルショップのオーナーさんが内装業者さんにお願いして、そこから鉄工所が作るのが流れだったんです。僕は、洋服屋さんを自分でもやってて、その時も探したらハンガーラックが無かったんですよ。買いたいものが。実家が鉄工所だったんで作って、自分の店で使って。

竹内:はぁ~、それがきっかけだったんですか。

小泉:それがきっかけです。服屋さんもよかったですけど、もうちょっと洋服屋さんをサポートする仕事をしようってなって、オリジナルで作り始めた。

竹内:経由しなくていいんですね、内装業者さんを。

小泉:それで、色々選べた方がいいねって、商品をドンドン作り始めました。

竹内:そうなんですね。ハンガー以外にも机とか椅子とかもあって、それも全部、服屋さんに置く用ですか?

小泉:基本的には、デザインを考える時に、服屋さんに向けてデザインを考える方が多いですね。

竹内:一般の方でも買う方はいますか?

小泉:います、います。

竹内:それも対応されてるんですね。

小泉:基本的には在庫を持ってないんで、オーダーが来てから作り始める。

竹内:オーダーメイドなんですね。オーダーしてからどのくらいで出来上がるんですか?

小泉:目指してるのは2週間なんですけど、大体1ヶ月くらい頂ければ。

竹内:実家の鉄工所は、小泉さんが継いでいる状態なんですか?

小泉:実家の鉄工所は、別にあります。そこは父親と弟が二人でやってて。

竹内:連携されたりしているんですか?

小泉:時々難しい部品とかは、そっちにお願いしたりとか。

竹内:基本はご自身で。

小泉:自分の鉄工所も工場も作って、そこで製造しています。最初は実家で作ってたんですけど、だんだん手狭になってきて。

竹内:なかなか自由に出来ないですもんね。

小泉:最初は全然売れなかったんで、父親も何を作ってるんやコイツはっていう感じで。

竹内:売れないものをひたすら一生懸命に作ってるぞって(笑)

小泉:そうです、そうです。

竹内:どうやってそれが変わったんですか?

小泉:最初は、ハンガーラックの形を3種類作って、写真を撮ってプリントアウトして、いろんなお店を回ったんです。お店の人と仲良くなるにも、自分が好きな服とか、ハンガーラックを買って欲しいなってお店に、まず服買いに行くんですよ。店員さんと仲良くなって「何されてるんですか?」って。実は「ハンガーラック」とか作ってます。

竹内:自然な流れで(笑)

小泉:そこから結構オーダーをもらえるようになって。そのお店さんがまた紹介してくれてとか。

竹内:地道に広げて行ったんですね。イケるって思ったきっかけは何かあるんですか?

小泉:イケるとは今も思ってないんですけど、お店に良いものを使ってもらいたいという思いですね。

竹内:鉄以外に興味があることは?

小泉:それが無くて…。

竹内:面白いですか、鉄は。

小泉:やっぱり好きですね。昔から鉄工所、おじいちゃんの鉄工所で何かするのが好きでした。

竹内:あ~、そうなんですね。小さい頃にワクワクした気持ちって一生忘れないですよね。

小泉:あと、鉄工所独特の匂いがあるんですけど、それに慣れているのかもわからない。

竹内:へ~、匂いがあるんですね。

小泉:落ち着くというか。

竹内:今後挑戦したい夢、目標は?

小泉:もっと若い子に興味を持ってもらえたらなっていうのがあります。モノづくりに。

竹内:従業員の方は、ずっと同じメンバー?

小泉:そうですね。去年新しい人が入ってきましたけど。

竹内:周りにそういう人が居ないからイメージが沸かないのももしかしたらあるかもしれませんけど。

小泉:そうですね。

竹内:でも、小泉さんがやっていらっしゃる鉄のインテリアは、オシャレでファッショナブルなので、従来の鉄工所のイメージとは違いますよね。

小泉:そうですね。

竹内:イメージの改革もこれからされていくってことですかね。

小泉:そうですね。

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