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2022.05.05

4月28日(木)放送 「株式会社うぇるねす」代表取締役会長兼取締役社長 下田 雅美

「株式会社うぇるねす」代表取締役会長兼取締役社長 下田 雅美

1942年、東京都生まれ、大分県育ち。
中央大学法学部を卒業した後、リクルートに入社。
60歳で定年退職され、2002年、「株式会社うぇるねす」を設立。
管理員代行事業が軌道に乗り、以降順調に成長を続けている。


竹内:リクルートがまだ出来たばかりの頃に入社されて、定年まで勤めあげたんですね?

下田:そうですね。新卒の第一期入社ですね。まだ社員数が50人に満たない位ですね。

竹内:なぜリクルートに入社されたんですか?

下田:大学で運動部にいたんですけど、合宿が終わって夏休みに帰ったら、友達から「就職どこにしたんだ?」って言われて、「就職は卒業の時だろう?」って答えたら、「バカかお前は」と。「もうないよ」と。

竹内:のんびりされてたんですね。

下田:世間の事をあまり知らないタイプだったんです。それで就職課に慌てて行ったところ、残っていた会社が何社かあって。そこに、日本リクルートセンターという名前があって。初任給がちょっと高かったんですよ。

竹内:最後までそこで働いていらっしゃったんですもんね。

下田:そうですね、非常に面白い会社だったので。

竹内:いまお幾つですか?

下田:ちょうど今年80歳になります。

竹内:この番組の最高齢ですね。しかも今も現役で働いていらっしゃる。

下田:もう20年やるつもりです。

竹内:100歳まで!それだけお元気だってことですよね。「株式会社うぇるねす」の管理員代行事業っていうのはどんな仕事なんですか?

下田:日本の管理会社に管理員さんが10万人位いるんですけど、その管理員さんが休んだら、代わりに誰かを出さなきゃいけないんですね。その代わりを出す専門の会社をやってて、それを代行っていうんですけど。

竹内:管理員というのは、マンションの管理員さんのことですよね?

下田:はい。その方が休んだ時の代行を代行事業って言うんですよ。

竹内:なるほど。

下田:ただ、最近は、休むというよりも、管理員さんを採用できなくなってきて、最初からうちの会社の人間がずっと出てます。代行とは言いにくくなっていますね。管理員事業の方が大きくなったんですよね。

竹内:そうなんですね。管理員代行事業が軌道に乗って、今はもう管理員派遣事業みたいな感じなんですね?

下田:はい、そうです。

竹内:確かに、マンションの管理員室ってありますけど、誰もいなかったりとかする所もあったりしますよね。

下田:人数が足りていなかったりして困ってることが多いですね。1回辞めると、次が採用出来にくいとかですね。ちょっとその間の穴を埋めなきゃいけないので、うちがそういう人を採用して教育をいつもしてるので。

竹内:へ~。

下田:マンションが増えてるんで、管理の需要も増えてるんですけど、人が採用しにくく、不足している状態になってきてますね。

竹内:じゃあどんどんお仕事が舞い込んでいる状況ですよね。

下田:どんどん人が増えていて、うちは今1900人いるんですけど、

今年いっぱいで3000人に増やして、2年後は5000人くらいにして行く予定です。

いい管理員さんがいると、マンションがどんどん綺麗になって、住まいもぴかぴか綺麗になって、いる人もぴかぴか元気になっていくんですよ。

竹内:どうやってこの仕事、この事業を立ち上げようと思いついたんですか?

下田:たまたま、リクルートで最後に、マンションとか建物の管理の仕事をやってたんですね。そのリクルートから出発してそういう管理をやってたんですけど、マンションの管理の仕事ってもの凄く遅れてるんです。今でも遅れてるんですけど、だからこの世界をレベルアップしないと、と思ったんです。住んでる人たちが汚いとこ住んでるとね、やっぱり住民の元気がなくなるし。

竹内:それは、リクルートで建物を扱っている時に感じられたことなんですね。

下田:そうなんですよ。子供達もそこで育つわけですし、なんとかしなきゃいけないと思ったんです。一番手っ取り早いのは、良い管理員さんを送り込むことだということ。優秀な管理員さんならマンションがどんどん良くなるんですよ。

竹内:そういう仕事は今までないけど、やってみようって思いついたのが凄いなと思うんですけれども。

下田:それは僕がリクルートで教育事業とか、人の採用事業をやってたんで、その繋がりですね。人の仕事ですね。

竹内:管理員をする方は高齢者の方が多いんですか?

下田:一般の企業で60歳とか65歳で定年になった人が、管理員をやろうかっていう。ただ、管理員の仕事をみんな分かってないんですよ。ほとんどの人はね。中には暇そうでいいなと思ってくる訳ですよ。全然そんなこと無いんですけど(笑)

ただ、仕事を持っているというのが、一番大きな元気のもとになると気が付いたんです。

だから、いつまでも仕事ができる仕組みを作っていこうと思って。

竹内:仕事が無くなったらどうしたらいいのって、自分が想像しただけでも怖いなと思います。

下田:60歳とか65歳じゃ、みんなまだ若いですよね。

竹内:ですよね、今は。

下田:元気ですよね。だから何かしたいなと思うんですよ。勇気を出して管理の業務やってみようかって、説明会に来るんですけど。そしたら管理の仕事がそんなに大変なのかと初めて分かって、それで、凄くいい仕事だって分かって、今来てる人たちが、本当に自分の人生にとって良かったって言ってもらえるんですよね。

竹内:あとは、やっぱり収入がないと不安にもなりますよね。

下田:そうですね。おっしゃる通り、年金と貯金だけじゃ。少しでも自分が仮に月5万とか10万でも、自分で稼いでるっていうのは、凄く大事で。じゃないと、友達と一杯飲みに行くって言っても、奥さんにちょっと1万円頂戴とかいうのは、本当に駄目になっちゃうんですよね。それは皆さん言ってますよ。

竹内:生きる希望が生まれますよね。下田さんの元気の秘訣って仕事ですか?

下田:僕は、趣味は仕事だと言うんですけど、仕事の合間にみんなとお酒を飲むとかね。

竹内:本当に80歳とは思えない。話しぶりも、多分これ聞いてくださってる方も、まさかっていう感じだと思います。やっぱりそれはお仕事にやりがいを見出してやってらっしゃるからですよね。これからもやりたいと思ってることはあるんですか?

下田:例えば、管理員さんが10万人いるって言いましたけど、そういう人たちの教育をやっていきたいので、eラーニングのシステムを開発しているんですけど。人を集めなくてもやれるじゃないですか。みんなスマホでね。毎日10分位やってくれれば、どんどん楽しくなると。

竹内:管理員さんは、やっぱりそういう教育も大事なんですね?

下田:すごく大事ですね。

竹内:どういうことを教育されるんですか?

下田:お客さまがいる中でサービスをしていくので、お客さまが本当に信頼してくれるとか、あるいは何を期待しているのか、コミュニケーションがやっぱり上手くないと。黙ってじっとしてる管理員さんじゃ仕事にならないですからね。

竹内:はい。

下田:あとは、清掃してても、うちの管理員さんには、プロは違うって掃除をしなきゃ駄目だと。子どもが見て、「お母さん、あのおじちゃんみたいになりたい」っていう位、かっこ良くやりましょうと言ってます。

竹内:質を良くする。掃除一つにかけても。

下田:こだわりですね。プロとしてなろうとすると、少しずつレベルアップしていくんですよ。

竹内:最後に個人としての夢ってあったりしますか?

下田:実は沖縄のどこか小さな島に行って、カレー屋さんをやりたいと、前から思ってるんですけど。

竹内:全然違う(笑)

下田:ちょっと今は、仕事が忙しいので、若いうちは今の仕事を頑張って、歳を取ったらちょっとカレー屋さんをやってみようかなと。

竹内:凄いですね。

下田:あと、最近ピアノを習うことにして。先生も決まって。ゼロから。音符も読めないし。

竹内:え~、私もピアノを習ってましたけど、それに挑戦するっていうのが素晴らしい。

下田:僕は一曲でいいから、石原裕次郎さんの曲を弾きながら歌えるようになりたいって先生に言ったら「それならできるでしょう」と言われてね。

竹内:それを目標に。いいですね!楽しいですよね、人生が。

下田:まだまだやりたいことが沢山あるんですよ。

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