医療法人社団都筑会 つづきレディスクリニック 吉岡範人院長
1978年生まれ、千葉県出身。
聖マリアンナ医科大学を卒業後、産婦人科に入局。
その後、カナダのブリティッシュコロンビア大学への留学を経て
2019年、つづきレディスクリニックの理事長に就任、
地域医療の発展に貢献している。
竹内:「つづきレディスクリニック」は、どちらにあるんですか?
吉岡:横浜市のセンター北という駅から歩いて一分の場所にあります。
竹内:センター北は、一回位行ったことあるかな。住宅地ですよね。
吉岡:はい、住んでる方も多い地域ですね。
竹内:そもそもなぜ、産婦人科医になろうと思われたんですか?
吉岡:もともと父が産婦人科医で、母が助産師、実家が産婦人科、いわゆるお産をやってる病院を経営していたので、小さいときからそこの病院で育ったことが原因になってると思います。
竹内:お家で子供が生まれているってことですよね?
吉岡:そうですね、家でお産もやってましたので。例えば、ご飯を食べに家族で行ってもお産があるからって帰ってきたりですとか。旅行は中止になったりなんてことは多々ありましたね。
竹内:お産は待ってくれないですからね。
吉岡:そうですねそういうことが多かったと思います。小さい頃は、ご飯が出てこなくてひもじい思いもしましたが、大きくなってからは、手術なんだなと理解できるようになりましたので。その時に来た先生たちの接待とかを10歳ぐらいから僕がしていることが多かったですね。
竹内:小さい時にそういった経験とかもすると、むしろ同じ職業にはなりたくないなって思うこともあるんじゃないですか?
吉岡:そういうこともありましたし、思春期の時はやっぱり産婦人科って高校とかでいじられたりすることもありましたから。
竹内:多感な時期に。
吉岡:男子生徒の中で、やっぱりそういうのはありました。ただ本質的には、出産をやってるんだなっていうことは理解していたので、自分も慣れたらいいのかなっていうことは、小さい時から思ってたのかもしれません。
竹内:そうなんですね。本格的にその道に進もうと思われたのは?
吉岡:高校の二年生ぐらいですかね。
竹内:結構早い段階から。医学部に入る前から産婦人科へ決めてたんですね。
吉岡:そうですね。周りにもちょっとそういう人が多かったっていう環境もあったので。みんなで行こうよ、みたいな感じはありましたね。
竹内:実際に産婦人科医になられて、いま「つづきレディスクリニック」の院長をされていますけれども、こちらはどんな診療が受けられるんですか?
吉岡:婦人科の診療を中心にやってます。ピルの処方が多いですけれども、それ以外にもがん検診ですとか、お産の検診もやってますし、あとは医療脱毛とか、そういう女性が求めるようなものは、同時にやってます。
竹内:医療脱毛を産婦人科で扱ってるんですね?
吉岡:あまりないですよね。産婦人科でやることにメリットがあるかなと思っているので始めました。
竹内:それはどういうメリットが?
吉岡:例えば、脱毛ってベッドでやることが多いと思うんですね。お産の時にも必ず毛を剃ることが多いんですけど、その時には必ず内診台を使うんですね。その内診台を上手く使ってやれば、おそらくより良い脱毛ができるんじゃないかなっていうのが僕のアイデアです。
竹内:私も婦人科には何度か行っていますけど、そういった脱毛は聞いたことがなかったので。院長ご自身は、色々挑戦していきたい気持ちが終わりなんですね?
吉岡:そうですね。僕の概念として、もともとは、産婦人科の医療を中心にやったんですけど、産婦人科の医療に他のものを掛け合わせることによって、より良い医療が生まれるんじゃないかなっていうのが今の僕の概念ですね。
竹内:なるほど、上手く利用して。
吉岡:あとは、産婦人科に特化した訪問診療をしています。
竹内:それはどのような?
吉岡:元々、婦人科のがんの専門医なので、婦人科の癌の患者さんの最期を看取る、という仕事をしています。
竹内:例えば、乳がんとか子宮けいがんとかで、重い病気になってしまった方で、動けなくなったりして、在宅の方を。
吉岡:はい、治療をしたんだけど、なかなか上手くいかず、人生の最期を上手く形成していくというところを、お助けする仕事をしてるんです。特に産婦人科の癌の患者さんだと、若年ですね。AYA世代って言ったりしますけれども、若い世代でも起きたりってことが結構多いんですね。そうすると他の訪問診療をやってる先生たちが診ている年齢が高い人とは、ちょっと違う経過を辿ったりですとか。やっぱり、気持ちの面でも違ったりですとか、そういうのも産婦人科に特化することで、より良いサービスを適用できるかなと考えてやってます。
竹内:若い患者さんと接するときに心掛けていることってありますか?
吉岡:そうですね、あの女性の方って男性と違って、一般論で言って分からないですけれども、告知を受けた時も現実を見る方が多い。男性の方だとそこで落ち込んでしまってなかなか動けないみたいな方多いんですけど。女性の方が、その後の事、何をしなきゃいけないとか、子供のことをどうしなきゃいけないとか、早くに考える人が多い。個人的な意見ではありますが。
竹内:そうですよね。
吉岡:やっぱり家族にとっても、いい人生の最期を演出してあげなきゃいけないかなと思いますから、そういうところにも配慮して。例えば、みんなで思い出を作りたいと、そういう相談にも乗って、アレンジしていく。オーダーメイドな医療を提供するっていうのが、婦人科に特化した訪問診療ですね。
竹内:最初におっしゃってましたけれども、ピルの処方が一番多いというのは?
吉岡:生理がきついっていう方が結構いらっしゃる。今まではスポーツのトップ選手とかがパフォーマンスを上げるため、みたいな感じでピルを飲んでることが多かったですけど、今は部活の女子の方ですとか、後は、受験生もやったらいいかなっていうことを提唱してるんですけど。受験生で早めにピルを使って生理をコントロールすることで、本番も能力を発揮できる、パフォーマンスが出せるっていう概念がありますね。
竹内:海外とかではピルって普通に手に入る。若い人でも手に入るけれども、日本はそういう意味ではちょっと遅れてるっていうのは、耳にしたことがあるんですけれども。
吉岡:それを日本でもどんどん進めていこうって思って、七~八割の女性が飲む薬ですから。日本ではそこまで浸透してないですよね。
竹内:確かにそれほどではないですよね。
竹内:女性の患者さんが多い現場、女性が多く働いてる現場で、男性として気を遣ってることはありますか?
吉岡:常に気を使ってないとまずいですよね。ただ、何でしょうね、女性が多い職場だからこそ男性だから分かることもあるし、女性じゃないからこそ自分にない症状だからこそ分かろうとできることもあると思うので、逆にそういうところを、チャンスって思ってます。
竹内:ピンチをチャンスに。自分は経験できない、体験できないことだけど…。
吉岡:そうですね。分かっちゃってるとって、こういうことだよねって思いこんじゃうことってありませんか?
竹内:それはあるかもしれません。自分のこう考えとか経験を押し付けてしまうこと、ありますよね。第三者的な立場から見れますもんね。
吉岡:それはあると思っています。
竹内:今後の夢は?
吉岡:僕としては、ビルを一棟建てて、そこに産婦人科が入ってて、女性の専門の内科とか、皮膚科とかが入ってて、医療脱毛もあって、プラスアルファでカフェがあったりとか、そういうビルを一棟建てたいなと。僕の夢ではありますね。
竹内:面白いですね。医師というよりは、経営者としての視点。
吉岡:そうですね、今は医師半分、経営者半分でやってると思ってますし。経営者としての概念も無いと新たな発展はないと思いますので、そういうことを考えてやってました。
竹内:今までにないようなクリニックが誕生することを楽しみにしています。
吉岡:ありがとうございます。
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