株式会社Red Comet Management 代表取締役 CEO 宮﨑晃彦
1970年、福岡県生まれ。
神奈川大学を卒業後、商社を経て2003年から19年に亘り、
BtoB企業に特化したマーケティング、セールスプロモーションを支援。
2018年、現在の株式会社Red Comet Managementを設立。
竹内: 株式会社Red Comet Managementという社名で、やはり赤がテーマカラーですか?身に着けていらっしゃるスーツも凄くオシャレですが、ネクタイとポケットチーフが赤、ワインレッドのような色合いで、凄くオシャレですね。
宮﨑:ありがとうございます。日本の会社は青がコーポレートカラーが多いんですよね。私は赤が好きで、車とか乗り物もずっと赤です。だから会社を作る時、赤にまつわる何かないかな?と考えた時、レッドコメット=赤い彗星だと。後ほど話す、私の仕事の売りがスピードってこともあり、それに決めました(笑)
竹内:赤い彗星だったんですね(笑)。オフィスは渋谷で、どんなことをされている会社ですか?
宮﨑:これ言うと皆さん「え?」ってなるんですけど・・・BtoB企業に特化した、マーケティングのコンテンツのコンサルティングです。訳が分からないでしょう?(笑)
竹内:もう、私みたいな人はちょっと…(笑)
宮﨑:まずBtoBとは、企業と企業の取引のことです。個人に商品を売るBtoCの方が、テレビCMしている企業ばかりなので有名ですが、実はBtoB企業の方が多いんです。
竹内:なるほど。
宮﨑:そのBtoB企業では、これまで営業さんがお客さんの所に商談に行き、商談を重ねて成約に至るまで、すごく人も期間もかけてやってきました。今もそうです。それが近年、急速なデジタル化に加えてコロナ禍で非接触になり、一気にデジタル、Webの世界で営業活動しないといけなくなってしまったんです。
竹内:人と人が会えないと、BtoB事業は難しそうですね。
宮﨑:そうなんです。で、どうするかというと、マーケティング、コンテンツです。コンテンツとは営業情報、分かりやすく言うとパンフレットとかビデオとか、提案書とか。これらが全部コンテンツです。
竹内:はい。
宮﨑:これをWeb上でお客さんに見つけていただいて、問い合わせいただいたお客さんのところに接触していく、というカタチに変わろうとしてるんです。
竹内:あ~、なるほど。
宮﨑:BtoB企業の売り方はこれまでも十何年、変わろうとしてきたんですけど、昨今のコロナ禍で、中小を含めたあらゆるBtoB企業が変えなければいけなくなってしまいました。お客さんところに営業が行けない、商談できない、どうするの?って。
竹内:そうですよね。今までは、人と人とのつながりでやってきた日本の企業が、変わらないといけない。どういう企業の依頼が多いんですか?
宮﨑:メインはIT業界、そしてそれらをお客様に合わせてシステムとして構築するSI業界、製造業などなど、ありとあらゆる企業です。
竹内:そうなんですね。こういう商品を売りたいから、うまく宣伝するコンテンツを作ってくださいっていうご相談ですか?
宮﨑:宣伝というより、うまく説明して欲しい、というのが正しいですね。営業がお客様に説明する内容を文字や図にする、いろいろなメディアにしていく、という仕事ですね。
竹内:例えば、広告だと一目でこういう企業があります、みたいな感じで宣伝しますけど、それとは違いますよね。
宮﨑:そうなんですよ、お客様の聞きたいタイミングで、聞きたい情報だけを渡してあげないといけない。今まではそれを人がやっていました。「それならこっちの資料を御覧ください」って。これを人がいない場所でやらなきゃいけないので、ものすごく考えなければいけないんですよ。
竹内:これを疑問に思うだろう、というタイミングで次の説明を、っていう。
宮﨑:そうです。とにかくお客さんに見つけてもらって、分かっていただいて、納得してもらうための説明を、ひたすら考えて作っています。
竹内:見つけてもらうというのは、どういうところにコンテンツを置くんですか?
宮﨑:竹内さんも何か商品探すとき、Webを検索しますよね。その時、色々と広告が出てくるけど、それを飛ばして興味のありそうなページを見るでしょう?
竹内:確かに!(笑)
宮﨑:BtoBも同じなんです。お客さんが探したとき、まず見つけてもらえるようにWeb上にしっかり表示するようにして、最初はまだ細かい話は聞きたくないから概要だけ知りたい、それ読んだらもっと詳しく知りたい・・・と段階を踏んで理解していただけるようにする必要があります。
竹内:なるほど、そうですよね。
宮﨑:これをマーケティングではいろいろなカタカナ用語で語るんですが、私はシンプルに「売り方改革」と説明しています。「働き方改革」は皆さんご存知ですよね。でも、売り方だって改革しないといけないんですよ。
竹内:最初は、お一人で始められたんですか?
宮﨑:いまも一人です(笑)。
竹内:お一人で!どうですか、相談が増えて大変じゃないですか?
宮﨑:もちろん会社を辞めて一人でやるのは不安でしたが・・・これまで、本気でフルスロットルで仕事したことがなかったんですよね。組織だと周りのメンバーと協調して仕事しなきゃいけないので。でも、お客さんは不安ですよね。「一人で大丈夫?」って言われちゃう。で、本気出してみたんですよ。そしたら、ビックリするくらい早く回せたんですね。「通常の3倍速い」というキャラクターですから、社名負けしなくて良かったなって(笑)。
竹内:赤い彗星ですもんね(笑)。でも、どうやって速くするんですか?
宮﨑:コロナ禍でリモートの働き方に変わったのが大きいですね。遠隔のクリエイターさんとの打ち合わせをWeb会議でやり、画面を見ながらその場で完成させて、ほかの会社が3週間かかるところを3日で仕上げちゃうとか。お客様とのミーティングもオンラインなので、移動の時間がなくなりました。これまで1日2件とかだった打ち合わせが、30分刻みで1日8件とかやれちゃうんです。大げさでなく、3倍どころか5倍くらい効率化した体感がありますね。
竹内:すごい(笑)。本当にこれからもどんどん伸びていく会社だなって感じるんですけれど、今後の目標、近いところで実現したいことってありますか?
宮﨑:これまでお話してきたのはBtoB、会社と会社での売り方の悩み解決コンサルを、コンテンツを通じて提供する話でしたが、これからは個人の人に向けて、働き方のアップデート術を提供したいな、と考えています。
竹内:それはどういう?
宮﨑:私がまさに実践している、新しい働き方を伝授する、「ワークスタイルアップデート塾」です。仕事の仕方は、私が新人の頃からずっとメールと電話がメインで、数十年変わってないんですよ。それが今、チャットとWeb会議が出てきましたよね。さらにオンライン、リモートで、同じ場所にいないお客様や同僚、上司と仕事する。こうなると今まで以上に、ショートなテキストで伝える能力とか、仕事に必要なスキルが変わってきます。私はライターの仕事もしていて、外資系の企業の働き方もたくさん見てきました。その中に、真似すべき点がたくさんあるんですよ。私は日本の会社の生産性が低いのが、不思議で仕方なかったんですね。こんなに真面目で優秀な人たちが一生懸命働いているのに、なんで世界の先進国で最下位みたいな位置にいるのか。最近、その原因が分かってきたんですよ。
竹内:え!なんですか?
宮﨑:日本人特有の遠慮した喋り方とか、失礼がないように丁寧に、ってやり過ぎる姿勢です。これは、外資にはないんですよ。
竹内:ですね、外資はもっとストレートですよね。
宮﨑:外資では、あなた何しなさい、私はあなたに何を求める、ってハッキリ書き、言いますよね。それが日本の場合、丁寧に伝え過ぎるせいで結局、何をして欲しいのかが相手に伝わらず、いつまでも返事が来ない、止まる、でもお客様に催促するのは失礼にあたるから待つ。これが、仕事が停滞してる原因だと思うんですよ。
竹内:なるほど!
宮﨑:もっとみんなが気持ちよく、ギスギスしない程度にハッキリ言う、もっとショートな文章で伝え合えば生産性が上がることに気付いて。そういった仕事のやり方を個人に伴走型でアドバイスしたいなと。今はオンラインでできますからね。私が伝授したい内容を全部ビデオプログラムにして見ていただいて、その上で個別で悩み相談。会社の人には聞けない仕事の悩みとか、たくさんあると思うんですよね。
竹内:あ~、そうですよね。
宮﨑:そんなことをやりたいなって、準備しているところです。よく「コミュニケーション能力」とか言うけど、具体的に何なのか?「ビジネス文書の書き方」を勉強しようとすると敬語とかマナーばかり。本質はそこじゃないんですよ。ほかにもコンサル流の課題解決術とか、マーケティング思考とか、ツールの使いこなしとか、伝授することは山ほどあるので(笑)。
竹内:いいですね、面白そう!ぜひ実現してください!
宮﨑:ありがとうございます。
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