カバーヘアーグループ代表 谷本一典
美容学校を卒業後、都内サロンに勤務。
その後、現在の株式会社ハンサム社長代行および
カバーヘアーグループ代表に就任。
現在、10店舗を展開。
竹内: カバーヘアーグループを立ち上げたのはどんな経緯が?
谷本: 都内でやっていた時に、たまたまある業種の方から、埼玉で手伝ってみてくれないかっていう話しがあって。ナンバーワンはちょっと諦めたんですけど、ナンバーワンとして、全部仕切ってやってみてくれないかって。ヘッドハントというんですかね。1年位悩んだんですけど、ちょっと行ってみようかなと。どういうサロンにしたいか、美容師を育てたいかというのが一番ですね。
竹内: なるほど。
谷本: 美容師としてやり続ける組織をどうやったら作れるんだろうなと。やっぱり売れなかったり、途中で辞めたり、大変だったり、営業時間が長かったり、給料が安かったりみたいな。それを変える可能性があるならと。
竹内: 美容師の業界を変えたいということですね。
谷本: 美容師さんの人生設計がこの会社で出来るような組織を作っていきたいなと。みんなでカバーし合う組織を作りたいなというので、立ち上げました。
竹内: 給与を高くしたり。
谷本: はい。保証制度がちゃんとあったり、練習が休日にできたり、休暇をちゃんと取れたりとか。
竹内: 皆さん中々それが出来ないんですよね。お金はどのように捻出されたんですか?
谷本: 最初のうちは中々出来なかったんですけど、予約が入る、お客さんが来る流れを作るとこ。あとは、スピードですね。お客様の時間を有効的に使うために。ただ速いから良いのではなく、お客さんの話をよく聞く訓練とか。僕が自ら教えて、やっている感じですね。
竹内: 美容師を育てようという思いでやられているんですね。今は、SNSで発信してお客様を取れるから、長い修行を積まないで、カットできるみたいな時代になってると言っていましたが?
谷本: 時代の流れですね。捉え方ですし。僕がよくスタッフに言うのは、便利になってる分、不便を覚えなさいって。進化してる分、なぜ進化したのか、なぜそうことが必要になってるのか、だから失ってるものと得ているものが同時にあるということを理解しないと、続かないよと。
竹内: 若い人に言っても中々理解が難しかったりしますよね?
谷本: そうですね、時代背景もありますし。ただ、知らないよりは知っていた方がいいから。
竹内: 不便な時代を知っている人たちの強みってなんだと思いますか?
谷本: 忍耐力だと思うんですよ。耐え忍ぶことがいいとは思わないですが、例えば、寒い中、暑い中でチラシを配る。それが自分のお客さんになる。もちろん今だったらいい写真を撮って、勉強して、文章をあげていくということはありますが、自然体か機械か。どちらが良い悪いではなくて。
竹内: 経営もされながら、今も現場に立ち続けているのはなぜですか?
谷本: 一番は、現場主義だということですね。事件は会議室で起きてるんじゃない…ではないですが、現場を忘れてしまうと、数字の意味だったり、数数字を出している子たち、数字を作っているものが見えなくなってしまうので。
竹内: 現場に答えがあると。
谷本: 自分がちょっと無理を言ってるのか、かなりが無理なのか、できることを言わなくなってんのか、見たいので現場に立っていますね。月に2~3回ですけどね。肌で感じたいので。
竹内: 一緒に働くことで見えるものがありますよね。
谷本: 全然違いますね。妄想の経営ではなく、現場で感じたことで経営をしていくと。スタッフが笑ってたり、喜んでいたり、苦労してるところを見ると、良かったかな、これは良くなかったのかなぁなんて思いながらね。
竹内: これまで失敗もあったと、記事で拝見したんですが?
谷本: 人間的にね、人に感謝をするものだけど、返すことを分からなかったですね。自分自身が天狗になってましたね。俺がやったるみたいな。
竹内: 俺様状態?
谷本: そうですね、自分がやってるから上手く行っているんだと。
竹内: いつ頃ですか?
谷本: 34~35歳ですかね。
竹内: 株式会社ハンサム時代?
谷本: その前ですね。マネジメントしてるときですね、全店を管理している時。会社があって自分なのに、自分があって会社なんだみたいな。
竹内: どうやって気が付いたんですか?四面楚歌状態になったとか?
谷本: そうですね。会社を去ることになって、手に入れていたものを失って。失ってから気が付いたものは大きいなと。
竹内: 失ったものというのは?
谷本: 信用、信頼、仲間、持っていたモノ全てですね。
竹内: そこから気持ちを改めてスタートしたわけですね?
谷本: そうですね、地味に地味に、少しずつ感謝しながら。
竹内: 今では、10店舗まで増やされて。
谷本: そうですね。
竹内: 今後はどんな会社にしていきたいですか?
谷本: 美容師さんが働きやすいっていうのは当たり前で、発展ではなく、人が育って、必要なところに必要なものがあるような状態を作れるような発展。欲ではなく。誠実に。人を育てられるそのプロセスや心のあり方、動機を持ちながら発展するならそれでいいかなと。世の中に必要とされる美容師さんが育ってくる組織にしたいですね。
竹内: これからも、素敵な後輩沢山育てて行ってください。
谷本: ありがとうございます。
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