竹内由恵のT-Times

2021.11.18

11月11日(木)放送 VIVO PRODUCTION TOKYO株式会社 代表取締役 花本朗

VIVO PRODUCTION TOKYO株式会社 代表取締役 花本朗

1975年、福岡県生まれ。
大学を卒業後、福岡のホテル・レストランで働き、
その後、フランスへ渡り1年間修行。
帰国後、東京の銀座オザミ、オーバカナルを経て、
2010年、VIVO PRODUCTION TOKYO株式会社に入社。
2021年から代表取締役。


 

竹内: 今は代表取締役ですが、元々はシェフでいらっしゃったんですよね?

花本: いまも殆どの時間は料理を作っています。今日も朝7時からセントラルキッチンの方で料理を作って、途中で抜けてきたんですけど。

竹内: え~、そうなんですね。フランスで一年間の修行は、ご自身にとって大きかったですか?

花本: そうですね。僕がそれまで働いていたホテルはフレンチでは無かったんですね。フレンチの勉強をするスタートがフランスだったんです。

竹内: フランス語はどうされたんですか?

花本: 必要に迫られると、厨房でのコミュニケーションは何とかなりますね。

竹内: フランス料理の魅力は?

花本: 私共がやってるフランス料理というのは、コースとかソースがかかってるとかではなく、家庭料理だったり、郷土料理の集大成なので。日本では敷居が高いイメージがありますけどね。ビストロって聞いたことがあると思いますけど、あれはカジュアルなフランス料理ですよね。

竹内: はいはい。

花本: あれをうちでは、小皿に落とし込んで、一皿400円で販売しています。

竹内: 改めて、『VIVO PRODUCTION TOKYO株式会社』どんな会社か説明していただけますか?

花本: 事業内容は、『vivo daily stand』というバルを都内で展開しています。現在30店舗、23区内にありますね。直営店が12店舗、フランチャイズの加盟店様が18店舗ですね。

竹内: 元々は創業者の鈴木さんがスペインでバルに出会ったのがきっかけなんですよね?

花本: そうですね、鈴木が、老若男女が日々集うバルが東京に必要だということで創業したんですけど、スペインのバルって、朝から晩まで開いていて、子供からお年寄り男女関係なく、何回も来るんですね。

竹内: 確かに私も、旅行した時、朝からバルでワインを飲んだ気がします。

花本: お年寄りがカードゲームやったり、サッカーみたり、小学生も来たり。コミュニティとして、日常に溶け込んでるんですよね。こういう場が東京に必要だということで、2007年に創業しました。

竹内: 花本さんはシェフでいらっしゃって、鈴木さんの後を継いだということですよね?

花本: そうですね。鈴木もまだ現場に立ったりしますし、店舗開発の方もやったりして、僕は入社してすぐ取締役になったんですが、みんな辞めていって僕しか残ってなかったので、仕方なくなったという感じです。

竹内: みんな辞めていったんですか?

花本: やっぱり、離職率が高いですから、飲食業界は。

竹内: その中でも、花本さんは踏ん張って来られて、最初に5坪のお店を任されたんですよね?

花本: はい。

竹内: 何人くらい入るんですか?

花本: 席は8席でしたけど、後ろに人が来て並んで、結構繁盛しましたね。今もそのお店はあります。

竹内: どちらに?

花本: 高田馬場店ですね。

竹内: そこで結果を出したの事が認められたってことですよね。

花本: そうですね。1年間、高田馬場店でやりたいことをやったので、福岡に帰って自分のお店をやることに魅力を感じなくなったのも正直なところかも知れないですね。

竹内: それで、鈴木さんから取締役をやってみないかと?

花本: そうですね。店舗がどんどん増えて行ってたので、鈴木一人では大変だということで。

竹内: コロナ禍でも新たに店舗が増えていますもんね。

花本: 『vivo daily stand』ってほとんど10坪以下の小さなお店で、店長が一人で営業するんですよ。大きく儲けるビジネススタイルではないんですが、赤字になりにくいと思います。

竹内: フランチャイズを導入しようと思ったのはなぜですか?

花本: 会社の目標が、2057年までに、東京に600店舗作るというのがあるんです。2007年創業なので、50年で600店舗ですね。

竹内: なるほど。その為のフランチャイズなんですね。

花本: はい、直営店は、最初に投資して、そこから回収していくビジネスモデルですけど、フランチャイズは、パッケージを作ってしまえば、後は賛同してくる人たちが広げて行ってくれるので。

竹内: 先ほど、『vivo daily stand』さんのお料理を頂きました。『ウフマヨ』と『鶏もも肉とプラムの煮込み』『ブラックペッパーのチーズケーキ』、美味しかったです。やっぱり赤ワインが飲みたくなりますね。

花本: そうですね、『ブラックペッパーのチーズケーキ』はワインのあてにする方が多いですね。

竹内: 鶏もも肉がめちゃくちゃ柔らかくて、ホント美味しいですね。

花本: 良かったです!

竹内: こういうメニューを花本さんが考えていらっしゃるんですよね?

花本: そうですね。私が考えてキッチンチームで製造しています。

竹内: メニューを考案するときのポイントは?

花本: そうですね、先ほども言ったようにそのフランスには、たくさん郷土料理、田舎料理があるんでそれをvivo風にカスタマイズしています。世の中に既にあるものをvivo風に小皿にしてるだけなんで、特に変わった新しい何かを生み出してるわけではないんです。

竹内: ご自宅でも作られたりするんですか?

花本: 家族サービスでその日にパスタ作るぐらいですかね。家で研究してたら怖くないですか?(笑)

竹内: 休まらないですもんね。気持ちが。私も家で夕飯を作ってるだけでもこれ以上作りたくないなんて(笑)最後に改めて『VIVO PRODUCTION TOKYO株式会社』の企業理念を教えてください。

花本: 600店舗、東京にコミュニティコミュニティ機能を備えたバルをたくさん作ることですね。それによって東京の人々の日常生活を豊かにしたいというのが僕らの一番の思いです。特に2007年って東京で初めて普通世帯を単身世帯が超えたんですよね。一人暮らしの人が増えた。でもやっぱり人って、一人では生きていけないので。

竹内: そうですよね。

花本: 家のそばに気心知れた店員だったり、お客さんが集まる場があると、人生が少し豊かになるような気がしませんか?

竹内: はい。私も行きつけのバルがあるっていう人生に凄く憧れて、でも意外とまだ見つかってないんです(笑)

花本: 結構女性一人で行くのも難しいですし。

竹内: 身近にあるといいですよね。

花本: それだけですね、やりたいことは。

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