ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

  • TOP
  • ブログ一覧
  • サンデー早起キネマ『アン・リー/はじまりの物語』
2026.05.31

サンデー早起キネマ『アン・リー/はじまりの物語』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”

5/31の3本目は、18世紀、「シェーカー教団」と呼ばれるユートピアを築いた実在の宗教指導者アン・リーの波乱万丈な人生を描いた伝記ミュージカル
『アン・リー/はじまりの物語』

18世紀のイギリス、貧しい鍛治職人の家に生まれ幼い頃から信仰心が篤かったアンは、
結婚し4人の子供を授かりますが、幼くしてすべてを失うという悲痛な体験で、ますます、神に救いを求めるようになります。
やがて、自らが“キリストの女性としての生まれ変わり”であるという神からの啓示を受け、シェーカー教団を率いることに。アンの性別・人種の平等を説く生き方は、多くの人々を惹きつける一方で、反感を抱き警戒する勢力からは苛烈な迫害を受けます。
そんな折、彼女は、わずか8人の信徒とともにアメリカに渡ることを決意。性別、人種の平等信仰を基にした理想の生活を実現するユートピアを築こうとしますが、そこでもさらなる困難が待ち受けていたのです。

アン・リーの精神的な影響だけでなく、信仰から生まれたシンプルで美しいライフスタイル、機能的でモダンな家具など生活品の数々は“シェーカーズスタイル”と呼ばれ、日本を含む世界中で今も大きな影響を与えています。
「シェーカー家具?知ってる!」という方もいらっしゃるかもしれません。私も、小物入れ、シェーカーボックスが欲しいのですが、まさかここから生まれたとは知りませんでした。
作品の中でも、信者たちが作り出す建物や家具、生活用品が、シンプルで凛とした美しさを放っています。

主人公アン・リー役は、『マンマ・ミーア!』『レ・ミゼラブル』のアマンダ・セイフライド。彼女の渾身の演技が凄いの一言。
なぜシェーカー教団と呼ぶのか…それは、礼拝の時などに、身体を震わせる=シェイクするからなのです。そうすることで魂を開放し、心身の罪を浄化すると信じられていました。
何かにとりつかれたように体を震わせ、歌い、踊りながら祈りを捧げる姿は、見ている私たちをも浄化してくれるような迫力と強さがあって、まるでアン・リー本人のようです。

18世紀という前近代的な時代に、一人の女性が、「性別や人種に関係なく人は平等である」という新しい価値観をもって人々を導くということは、どれほど困難なことだったのでしょう。
そして、アン・リーの考え方は、今も実現が難しい人間にとっての根源の問題なのかもしれないと思いました。

『アン・リー/はじまりの物語 』
6月5日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他全国公開

公式サイト:アン・リー/はじまりの物語(6月5日(金)劇場公開)|映画|サーチライト・ピクチャーズ公式
監督・脚本・製作:モナ・ファストヴォールド
脚本・製作:ブラディ・コーベット
キャスト:アマンダ・セイフライド, ルイス・プルマン, トーマシン・マッケンジーほか配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2026 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.

最新番組ブログ
    パーソナリティ
    • ひろたみゆ紀
      ひろたみゆ紀
      ひろたみゆ紀

      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

    • 過去のホームページ
    • 中山秀征の有楽町で逢いまSHOW
    • 週刊 なるほど!ニッポン
    • ウィークエンド・ケアタイム 「ひだまりハウス」 ~うつ病・認知症について語ろう~