ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2022.11.20

サンデー早起キネマ『ザ・メニュー』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
11/20は、主人公が圧倒的な魅力を放つ3本をご紹介。

2本目は、先が読めない極上のスリルに満ちた驚愕のフルコース・サスペンス、風刺が効いたブラックコメディ
『ザ・メニュー』

舞台は、世界で最も予約が取れないという海に浮かぶ孤島の超高級レストラン“ホーソン”。
天才的なセンスとカリスマ性に満ちた伝説のシェフ・スローヴィクが振る舞うのは、芸術的なまでに美しく完璧なコース料理、一人1250ドルのディナーです。
この日招かれたのは、有名な料理評論家、落ち目の映画スター、IT産業で成功した若者たち、何度もここを訪れている富裕層の熟年夫婦など、選び抜かれた11人のゲストたち。
そのうちの一人、グルメオタクのタイラーに連れてこられたマーゴは、自分が別の女性の代わりだったことを知り、場違いな感覚を覚えます。
さあ、いよいよディナーの始まりです。パンパン!両手を打ち鳴らしたあとカリスマシェフはいいます。
「食べないでください!…味わうのです。味覚で、嗅覚で」
そこには、想像もできないサプライズと、思いもよらない結末が待っていたのです。

高級レストランの特上コースメニューに沿って展開していくストーリー。
オードブルから最後のデザートまで、運ばれてくる一品ごとに物語の新たな面が明らかになり、じわじわと緊張感が高まります。
華麗なおもてなしが続く中、「何かが違う?!」と気づいた時には、すでに常軌を逸した世界が!レストランのゲストと共に、スクリーンを見ている私たちも予想外のワイルドな冒険に連れ出されています。

全てを圧倒するシェフ・スローヴィクを演じたのは、レイフ・ファインズ。まるでカルト集団のリーダーのごとく、指一本、目線一つでスタッフたちを操るシェフ。“カリスマ”ってこの人のためにある言葉なんだと実感できます。
場違いなマーゴ役はアニャ・テイラー=ジョイ。キュートなのに凛と強い役が本当にピッタリ!
ユーモアと風刺の絶妙なバランス、タイラー役ニコラス・ホルトの、作品への貢献ぶりも見逃せません。

食べ物やレストランを描いた作品は大好きですが、この作品は、最後の最後まで、今までに見たこともない驚きの連続でした。
監督は、大ヒットテレビシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」で6つのエピソードを手掛け、世界中の注目を集めるマーク・マイロッド。レストラン業界への尊敬の念を込めて描きました。

何故カリスマシェフは命がけのディナーコースを提供するのか?
ユーモアと痛烈な風刺の混ぜ方が絶妙なダークコメディ。
カリスマシェフが提供するスリルに満ちた命がけのフルコース、あなたは何皿食べられますか?

『ザ・メニュー』
TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開中

公式サイト:ザ・メニュー | Searchlight Pictures Japan
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2022 20th Century Studios. All rights reserved.

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    • ひろたみゆ紀
      ひろたみゆ紀
      ひろたみゆ紀

      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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