ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2026.04.26

サンデー早起キネマ『LOST LAND/ロストランド』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”

4/26の2本目は、残酷な世界で懸命に生きる難民の子供たちが歩む、希望への道。世界中から喝采を浴びた感動作
『LOST LAND/ロストランド』

“世界で最も迫害された少数民族”といわれるロヒンギャ難民の幼い姉と弟が、家族と再会できることを願い、命懸けで国境を越えていく物語です。
メガホンを取ったのは、東南アジアで活動を続け国内外で注目を集める藤元明緒監督。
実話をもとに、息を呑むような容赦のない現実と幻想的な映像が入り混じる世界観の中で、難民たちが辿る旅路を映し出す物語とは…

ロヒンギャ民族の5歳の男の子シャフィと9歳の姉ソミーラは、ミャンマーの難民キャンプで暮らしています。
ある日、二人は叔母に連れられ、親戚がいるという遠く離れたマレーシアを目指すことに。パスポートを持てない彼らは、密航業者に導かれるまま漁船に乗せられます。何日も船に揺られ、カンカンの日照りや船から投げ出されるような嵐を乗り越えて、やっとたどり着いた陸地。しかし、そこは待ち望んでいたマレーシアではありませんでした。
食べ物もなく、人身売買や警察に見つかる危機を乗り越え、姉と弟は過酷なマレーシアへの道を進みます…。

とっても可愛いシャフィとソミーラは、監督が取材現場で偶然出会った子供たち。ものすごく機転の利く賢いお姉ちゃんと子供らしい可愛さが光る弟の旅は、まるでドキュメンタリーをみているようでした。
二人をはじめ出演者は、プロの役者ではなくロヒンギャ難民の人たち。総勢200名が出演する長編映画は世界で初めてです。驚くほど自然な演技は、監督をはじめスタッフの方々との強い信頼関係があってのこと。
故郷を追われた当事者である彼らの声と眼差しは、演技の経験はなくとも、映画の世界に圧倒的なリアリティと強さを与えています。

そんな彼らに心をかき乱されました。どうにもならない彼らの人生をどうにかできないものかと、頭を抱えて足をバタバタさせてしまう感じです。
幾多の苦難を乗り越えて、マレーシアまでたどり着けるのか、ずっとドキドキハラハラしっぱなし…そして最後は涙がポロポロ。

ロヒンギャ難民の概念は知っていても、まったく実感なかったということが、この作品をみてわかりました。知るということが、いかに大切なのか思い知ったのです。
ひとりでも多くの方にこの作品を観て知って頂ければ、少しずつ世界の未来が変わるかもしれないと希望が持てました。たとえそれが、どんなにゆっくりした歩みでも。

『LOST LAND/ロストランド』
4月24日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、kino cinéma新宿、ポレポレ東中野ほか全国ロードショー

公式サイト:映画『LOST LAND/ロストランド』公式サイト
脚本・監督・編集:藤元明緒
予告編ナレーション:河合優実
出演:ムハマド・ショフィック・リア・フッディン、ソミーラ・リア・フッディン 他
撮影監督:北川喜雄 / 音響:弥栄裕樹 / カラリスト:ヨヴ・ムーア / 音楽:エルンスト・ライジハー / 助監督:川添ビイラル / 撮影助手:吉田寛 / 水中撮影:河瀬経樹 / DIT:香月綾 / エグゼクティブプロデューサー:國實瑞惠、安川正吾 / プロデューサー:渡邉一孝 / 共同
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      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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