ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2022.11.20

サンデー早起キネマ『川のながれに』

11/20は、主人公が圧倒的な魅力を放つ3本をご紹介。

3本目は、自然の美しさと人の温かさが魅力の栃木県那須塩原を舞台にした癒しと成長の物語
『川のながれに』

この作品は、プロデューサーである俳優の川岡大次郎さんの経験から生まれました。
2016年、あるテレビ番組のため4か月間移住した川岡さんが、那須塩原の自然の美しさと人々の温かさに感動、その魅力を発信したいと「なすしおばら映画祭」を立ち上げます。その映画祭のために作られたのが『川のながれに』だったのです。
雄大な那須連山と箒川の清流、錦絵のような鮮やかな紅葉、温泉、そして地元の人々の温かさ…この作品には、川岡さんが伝えたかった塩原の魅力がいっぱい詰まっています。

主人公は、市内を流れる箒川で、“スタンドアップパドル”のアウトドア・ガイドをしている賢司。“スタンドアップパドル”とは、サーフボードの上に立ってパドルを漕ぎながら水面を進むウォータースポーツ。塩原の美しい風景を川面から堪能できます。
賢司は幼い頃に父を亡くし母と二人で生きてきましたが、母が病気で亡くなり、一人きりに。
彼は、心の赴くまま世界中を旅して最近塩原に移住してきたイラストレーターの音葉と出逢い、自分の人生に疑問を持ちます。
「何も考えず、ただ流されて生きてきただけなのかも」
これまで塩原を出ることさえも考えなかった賢司は、初めての感情に戸惑います。
そんな時、幼い頃に死んだと聞かされていた父親が突然現れ……。

主人公・賢司を演じたのは、「ウルトラマンX」や仮面ライダーシリーズ、映画『スーパー戦闘 純烈ジャー』の松本享ん、音葉が海外で出会った友人に青木崇高さん、突然現れた賢司の父に音尾琢真さんなどが脇を固めています。

人と関わることで自分の人生に疑問を持つ「このままでいいのか?」…誰にでもあることですよね。でもまた、答えを教えてくれるのも人との関わりなんでしょうね。
そして、言葉はなくとも雄弁な自然に身を任せることで、人は自然に答えにたどり着けることがあるのかもしれません。「このままでいいのだ」と。

何度も塩原に行っている栃木出身の私。でも、この作品を観て「こんなにも川が豊かだったんだなぁ」と再発見。「塩原を魅力的に撮って下さってありがとうございます!」とお礼を言いたくなりました。
そして、この作品に出てくる「だいじ?」という方言…「大丈夫?」という意味ですが、生まれてから何万回も言ってきたこの言葉が、改めて心に響きました。
辛い思いをしている誰かに、そして自分にも言ってやりたいと思いました。
「だいじ?」「うん、だいじ!」

『川のながれに』
11 月 25 日(金) 池袋シネマ・ロサ、シモキタ-エキマエ-シネマ K2 他にて全国順次公開

公式サイト:kawano-nagareni.com
出演:松本享恭 前田亜季 青木崇高(友情出演) 音尾琢真(特別出演)
プロデュース:川岡 大次郎
監督・脚本:杉山 嘉一
2021 年/日本/ヴィスタ/5.1ch/105 分
配給:株式会社コンセント 配給協力:SDP
©Consent / Nasushiobara City

 

 

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      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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