ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

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2022.11.27

サンデー早起キネマ『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
11/27は、型破りな主人公が描くそれぞれの人生に共感マックス!ヨーロッパから届いた2本をご紹介。

1本目は、ベネディクト・カンバーバッチ主演
壮大な人生を送ったイギリスを代表するネコ画家ルイス・ウェインと、愛とは何かを教えてくれた妻の物語
『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』

19世紀末から20世紀にかけて、イギリスで爆発的な人気を博したネコを描く画家ルイス・ウェイン。
当時は、単なるネズミの退治役か、不吉な存在でしかなかったネコの、愛らしい魅力を最初に“発見”、ネコの地位を押し上げました。夏目漱石の「吾輩は猫である」に登場する絵葉書も彼のものだといわれています。
“ルイス・ウェイン猫”と呼ばれる彼のネコの絵をどこかでご覧になったことがある方も多いと思います。クリっとした大きな目!人間のように二本足で歩き、本を読んだり、スポーツしたり、音楽を奏でたり、誕生会やクリスマスパーティをしたり…喜怒哀楽が愛らしくコミカルに描かれています。
そんな素敵なネコの絵をルイス・ウェインは、なぜ描くようになったのでしょうか?

好奇心旺盛、発明家や音楽家になる夢を追いかけていた上流階級生まれのルイス・ウェイン。
父亡きあとは、一家を支えるためにロンドンニュース紙でイラストレーターとして活躍していました。
やがて、妹の家庭教師エミリーと恋に落ち、身分違いだと大反対する周囲の声を押し切り結婚!しかし、幸せな新婚生活もつかの間、エミリーは末期がんを宣告されます。そんな時、救世主が現れます。庭に迷い込んだ子猫のピーターです。エミリーのためにピーターの絵をかき始めるルイス。
深い絆で結ばれた3人は、残された日々をいつくしむように大切に過ごしていきますが、ついに、エミリーが旅立つ日が訪れます。
深い喪失感を埋めるために猫の絵を一心不乱に描き続けるルイス。画家として大成功を手にしますが、絵と共に版権まで売り渡してしまい、名誉はあってもお金は僅かしか入ってきませんでした。
次々と困難に襲われる中、やがて彼は、エミリーが遺してくれた“愛”の本当の意味を知るのです。

せっかちで興味のままに行動する少年のようなルイス・ウェインを演じたのは、ベネディクト・カンバーバッチ。時にユーモラスに、時に切なく…波乱万丈なルイスの人生を楽しんで演じました。絵が得意な彼は、多くの絵を描くシーンをすべて吹き替えナシで挑みました。驚いたのは両手で描くシーン。相当練習したんでしょうね。演技はもちろん、絵も完璧でした。
誰でもその姿と仕草や考え方の虜になってしまうエミリー役は、クレア・フォイが魅力的に演じました。
そして、CGIを使わないと決めたネコのシーン、ピーターは3匹のネコが熱演。絶妙な動きと表情が素晴らしく、ネコ好きにはたまらない可愛さです。

命尽きようとも、愛は残された者と共に生き続ける…優しく温かな愛の物語は私たちに忘れていたものを思い出させてくれます。

『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』
12月1日(木)TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー

公式サイト:louis-wain.jp
出演:ベネディクト・カンバーバッチ、クレア・フォイ、アンドレア・ライズボロー、トビー・ジョーンズ andオリヴィア・コールマン(ナレーション)
監督・脚本:ウィル・シャープ 原案・脚本:サイモン・スティーブンソン
2021年│イギリス│英語│111分│カラー│スタンダード│5.1ch│G│原題:The Electrical Life of Louis Wain│字幕翻訳:岩辺いずみ
提供:木下グループ
配給:キノフィルムズ
©2021 STUDIOCANAL SAS - CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION

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      ひろたみゆ紀

      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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