古美術永澤 presents ミッツ・ザ・コレクション

2023.07.04

2023年7月2日放送『古今東西・蜃気楼祭り』

音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、

毎週様々なテーマと共に70年代・80年代・90年代の音楽を

ミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。

第77回目のテーマは『古今東西・蜃気楼祭り』。

実際に「蜃気楼」という自然現象を目にしたことがあるという人は、

日本全国にどのくらいいらっしゃるのでしょうか? 

ミッツさんは見たことないそうです。

しかしながら、この「蜃気楼」というのは、

やたらと曲名や歌詞に使われる頻度の多い言葉でもあります。

というわけで、今回は、かなりマニアックな選曲でしたが

「古今東西・蜃気楼祭り」でお送りしていきました。

 

まず1曲目は、高橋真梨子さんで「蜃気楼」。

高橋真梨子さんが1986年にリリースしたシングル「蜃気楼」。

サスペンスドラマの主題歌だった曲でもあります。

さらには、レベッカ3枚目のアルバム

「WILD & HONEY」に収録されている「蜃気楼」、2曲続けてお送りしました。

 

3曲目は、工藤静香さんで「真夏の蜃気楼」。

1991年にリリースされた「Please」という

シングルのカップリングで、作詞は静香さんご本人によるものです。

静香さんはとにかく「B面に名曲が多い」という印象がありますが、

これも当時からとても「ミッツさん好み」な曲とのこと。

そのまま続けてお送りしたのは、平山みきさんで「蜃気楼の街」。

1982年にリリースされた

「全曲・近田春夫プロデュース / ビブラトーンズ演奏」という、

歴史的問題作にして名作であるアルバム「鬼ヶ島」に収録されています。

軽快なノリの中に渦巻く「薄ら怖さ」が癖になる一曲です。

 

5曲目の「蜃気楼ソング」は、山口百恵さんで「蜃気楼」。

図らずも今週は女性歌手ばかりですが、

こちらは1978年リリースのアルバム

「ドラマティック」に収録されている曲です。

男と別れて、あてもなく知らない土地に来ておいて、

「恋なんて幻よ。この街は蜃気楼だわ」というのも、

ずいぶん勝手な言い分だと思いますが、

こういう「何かを諦めて達観したふりをする少女」を歌わせたら、

百恵さんの右に出る者はいないでしょう。

 

お別れの曲は、星屑スキャットで「蜃気楼」でした。

ミッツさん曰く「『蜃気楼マニア』としては、このタイトルで歌詞を頂いた時に、

正直『自分より先に、このワードを持ってくる人がいるとは!』と驚くと同時に、

自分たちの生き様に真正面から太鼓判を押してもらえた気がして、

嬉しかったのを憶えています。」とのこと。

番組に関する感想・ご意見・ご要望などありましたら、

mco@1242.com までお寄せください。

お葉書は、

〒100ー8439 ニッポン放送「ミッツ・ザ ・コレクション」まで。

次回の放送は、2023年7月9日(日)17:30〜です。

どんなテーマでどんなセレクト楽曲が繰り出されるのか、お楽しみに!

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パーソナリティ
  • ミッツ・マングローブ
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    ミッツ・マングローブ

    ドラァグ・クィーン・歌手・タレント。総じて「女装家」。
    1975年 4月10日 神奈川県横浜市生まれ
    10代中盤ををロンドンで過ごす。 慶應義塾大学法学部を卒業後、 英国ウエス卜ミンスター大学に入学。商業音楽全般を学ぶ。帰国後2000年ドラァグ・クイーンとして東京でデビュー。以降、各地のクラブを中心に様々な活動やイベントの主催をする傍ら、05年に星屑スキャットを結成。07年スナック「来夢来人」にて丸の内初の女装ママに。
    09年頃からテレビでも活躍。
    2011年「若いってすばらしい」で歌手デビュー。2012年3人組コーラスグループ“星屑スキャット”のメンバーとして「マグネット・ジョーに気をつけろ」で日本コロムビアよりメジャーデビュー。2018年星屑スキャット1stアルバム「化粧室」をリリース。野外フェスティバルへの出演含め精力的に活動中。
    2019年星屑スキャット初の全国ツアー「あ々喉仏」開催。
    2021年4月中野サンプラザを含む星屑スキャット全国ツアー「色、色々」開催。