古美術永澤 presents ミッツ・ザ・コレクション

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2023.06.22

2023年6月18日放送『横浜港・開港記念日記念ブルーライトヨコハマ特集』

音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、

毎週様々なテーマと共に70年代・80年代・90年代の音楽を

ミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。

第75回目のテーマは『横浜港・開港記念日記念ブルーライトヨコハマ特集』。

横浜生まれのミッツさん。

どうやら6月2日は、「横浜港・開港記念日」で祝日なんだそう。

横浜をモチーフにした楽曲はたくさんありますが、

やはり一番は「ブルー・ライト・ヨコハマ」ではないでしょうか。

ということで、今回は、様々な歌手たちがカバーした、

「ブルー・ライト・ヨコハマ」をセレクトしてみました。

 

まずは先兵ということで、ミッツ・マングローブさんがカバーした

「ブルー・ライト・ヨコハマ」をお聴きいただきました。

楽曲を収録した際に、「ブルー・ライト・ヨコハマ/ミッツ・マングローブ」

という表記を見た重鎮のディレクターから、「カタカナばかりで見づらい!」と

言われたことが強烈に覚えている、と語ったミッツさん。

 

お次は、ちあきなおみさん、続けて平山みきさんがカバーした、

「ブルー・ライト・ヨコハマ」を2曲連続でお聴きいただきました。

おそらく、数十分もかからない内に終了したのではと思えるぐらい、

「お茶の子さいさい」な雰囲気で歌う、ちあきさんのブルーライトですが、

だからこそ彼女の生来の色気や表現力やリズム感といったものを

聴くことができる歌唱ではないかと思います。

 

平山みきさんも、いしだあゆみさん・ちあきなおみさんと同じ

コロムビアから1970年にデビューなさいました。

通称「筒美京平の秘蔵っ子」と呼ばれていた平山さんのデビュー曲は、

「ブルーライト」と同じ、作詞/橋本淳・作曲/筒美京平のゴールデンコンビによる

「ビューティフル・ヨコハマ」という楽曲でした。

その流れで、彼女が「ブルーライト」をカバーするのは極めて必然的なことだと思いますが、

実は今回お聴き頂いたバージョンは、コロムビアの次に所属していた

CBSソニー時代に録音された音源なんですね。

コロムビア時代の楽曲を再録した、通称「ソニーバージョン」は、

どれもオリジナルを上回るほどの出来だという声もあるほどで、

この「ブルーライト」も、コロムビアだったらこうはならなかっただろうという

「平山三紀ならではの新解釈」だと思います。

 

お次は、近藤真彦さん、そして原由子さんの「ブルー・ライト・ヨコハマ」、

2曲続けてお聴きいただきました。

ジャニーズの歌手が、他社の歌謡曲をカバーするというのも、

なんだか珍しい気もしますが、

マッチ主演の映画「ブルージーンメモリー」は横浜が舞台でしたし、

「ヨコハマ・チーク」というヒット曲もありました。

そして何より、初期のマッチの楽曲はほとんどが筒美京平作品だったことも、

この「ブルーライトヨコハマ」に繋がっていったのかもしれません。   

当時の音楽性もさることながら、

マッチが漂わせていた「港湾地区の不良」的なイメージと、

この曲が意外なほどフィットしていて、

これもまた新しい世界観で聴くことができるバージョンなのではないでしょうか。

 

続けてお聴き頂いた原由子さんのバージョンは、

サザンオールスターズが2005年にリリースした

シングルのカップリングとして収録されています。

原由子さんと言えば、正真正銘の「浜っ子」です。

ご実家は、横浜の中心地、横浜港のすぐ近くの

「関内」というエリアにある老舗天ぷら料理店「天吉」です。

今年で創業151年。まさに原坊家の歴史は、

開港164年の横浜港の歴史とともにあると言えるでしょう。

そんな原由子さんが歌う「ブルーライトヨコハマ」は、

「ヨコハマ」が持つ、どこか危なげで悪そうな世界が広がると同時に、

「実は原坊って結構不良そうな歌声してるのね」と気づかされる逸品です。

 

お別れは、本家本元いしだあゆみさんのバージョンでした。

お聴き頂いたのは1969年10月にサンケイホールで行われた

ファーストリサイタルからのライブ音源です。

バンドもあゆみちゃんの歌もノリノリの素晴らしい演奏です。

番組に関する感想・ご意見・ご要望などありましたら、

mco@1242.com までお寄せください。

お葉書は、

〒100ー8439 ニッポン放送「ミッツ・ザ ・コレクション」まで。

次回の放送は、2023年6月25日(日)17:30〜です。

どんなテーマでどんなセレクト楽曲が繰り出されるのか、お楽しみに!

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パーソナリティ
  • ミッツ・マングローブ
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    ミッツ・マングローブ

    ドラァグ・クィーン・歌手・タレント。総じて「女装家」。
    1975年 4月10日 神奈川県横浜市生まれ
    10代中盤ををロンドンで過ごす。 慶應義塾大学法学部を卒業後、 英国ウエス卜ミンスター大学に入学。商業音楽全般を学ぶ。帰国後2000年ドラァグ・クイーンとして東京でデビュー。以降、各地のクラブを中心に様々な活動やイベントの主催をする傍ら、05年に星屑スキャットを結成。07年スナック「来夢来人」にて丸の内初の女装ママに。
    09年頃からテレビでも活躍。
    2011年「若いってすばらしい」で歌手デビュー。2012年3人組コーラスグループ“星屑スキャット”のメンバーとして「マグネット・ジョーに気をつけろ」で日本コロムビアよりメジャーデビュー。2018年星屑スキャット1stアルバム「化粧室」をリリース。野外フェスティバルへの出演含め精力的に活動中。
    2019年星屑スキャット初の全国ツアー「あ々喉仏」開催。
    2021年4月中野サンプラザを含む星屑スキャット全国ツアー「色、色々」開催。