古美術永澤 presents ミッツ・ザ・コレクション

2022.10.04

2022年10月2日放送『赤い名曲たち』

音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、毎週様々なテーマと共に70年代・80年代・90年代の音楽をミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。

第43回目のテーマは『赤い名曲たち』。

この世に五万とある「色」をタイトルにした楽曲たち。

季節や情景だけでなく、時には気持ちの昂ぶりや臨場感を表す術として

昔から人は「色」を頼りにしてきました。

今回は、「赤」に絞って、「赤い名曲たち」を集めてお届けしました。

 

まず1曲目は、松田聖子さんで「続・赤いスイートピー」。

聖子さんの「赤い曲」といえば「赤いスイートピー」が有名ですが、

今回お送りしたのは、その6年後の88年に作られた

「続・赤いスイトピー」というアルバム曲。

作詞は同じく松本隆さんですが、

曲のプロデュースは世界的音楽家David Fosterによるものです。

 

そしてそのまま続けてお送りしたのは、中森明菜さんで「赤い鳥逃げた」。

この曲は、同じく85年に大ヒットした

彼女の代表曲のひとつでもある「ミ・アモーレ」の

別歌詞・ラテン・ロングバージョンとして知られていますが、

実はこちらの方が先に出来上がったものの、

「歌詞が弱い。これではヒットしない」と急遽新たに書き換えられたのが、

あの「ミ・アモーレ」だと言われています。

確かにこの「赤い鳥」という題材は、

何を象徴しているのか分かりにくいところもあり、

歌詞の書き直しは賢明だったかもしれません。

「明菜さん自らが提案した」「プロデューサーの判断だった」など

諸説ありますが、いずれにしても「赤い鳥」のお陰で、

こちらも国民的名曲が生まれることとなったわけです。

 

3曲目の「赤い曲」は、星野由妃さんで「赤い傘」。

ミッツさん曰く、星野さんは、

「顔は小泉今日子、歌声は松田聖子、そして方向性は中森明菜」という、

ハイブリッドな要素を兼ね揃えたアイドルだったとのこと。

そんな星野さんが、1991年にリリースした楽曲が「赤い傘」。

なんと御本人による作詞作曲なのですが、これがとんでもない佳作であり、

「この曲を紹介したいがために、

今日のテーマを「赤い○○」にしたと言っても過言ではありません。」と語るミッツさん。

この番組が決まった当初から、いつか「赤い傘」をかけようと考えていたそう。

 

お別れの曲は、小林旭さんで「赤いトラクター」でした。

もっとも力強さと男らしさを感じさせる「キング・オブ・赤い名曲」。

そして、今も昔もこの日本を支える産業は

「農業」であることを改めて実感させてくれる歌声です。

番組に関する感想・ご意見・ご要望などありましたら、

mco@1242.com までお寄せください。

お葉書は、

〒100ー8439 ニッポン放送「ミッツ・ザ ・コレクション」まで。

次回の放送は、2022年10 月9日(日)17:30〜です。

どんなテーマでどんなセレクト楽曲が繰り出されるのか、お楽しみに!

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パーソナリティ
  • ミッツ・マングローブ
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    ミッツ・マングローブ

    ドラァグ・クィーン・歌手・タレント。総じて「女装家」。
    1975年 4月10日 神奈川県横浜市生まれ
    10代中盤ををロンドンで過ごす。 慶應義塾大学法学部を卒業後、 英国ウエス卜ミンスター大学に入学。商業音楽全般を学ぶ。帰国後2000年ドラァグ・クイーンとして東京でデビュー。以降、各地のクラブを中心に様々な活動やイベントの主催をする傍ら、05年に星屑スキャットを結成。07年スナック「来夢来人」にて丸の内初の女装ママに。
    09年頃からテレビでも活躍。
    2011年「若いってすばらしい」で歌手デビュー。2012年3人組コーラスグループ“星屑スキャット”のメンバーとして「マグネット・ジョーに気をつけろ」で日本コロムビアよりメジャーデビュー。2018年星屑スキャット1stアルバム「化粧室」をリリース。野外フェスティバルへの出演含め精力的に活動中。
    2019年星屑スキャット初の全国ツアー「あ々喉仏」開催。
    2021年4月中野サンプラザを含む星屑スキャット全国ツアー「色、色々」開催。