音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、
毎週様々なテーマと共に70年代・80年代・90年代の音楽を
ミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。
第111回目のテーマは『ちびまる子ちゃんSP』。
今年で放送開始から34年。日曜日18時といえば「ちびまる子ちゃん」です。
そして、「アニメ・ちびまる子ちゃん」は、実に多くの名曲を生み出してきた
「音楽カルチャーの発信地」でもあります。
というわけで、今回はアニメ「ちびまる子ちゃん」から生まれた
楽曲の数々をご紹介していきました。
まず1曲目は、西城秀樹さんで「走れ正直者」。
この曲は、2代目エンディングテーマとして、1991年4月から約1年半OAされました。
ちびまる子ちゃん関連の楽曲の多くは、
原作者である「さくらももこ」さんが作詞を手掛けていますが、この「走れ正直者」も、
さくらさんの独特な語感とギャグエッセンスがふんだんに盛り込まれた歌詞を、
当時すでに「昭和アイドル」の象徴だった「ヒデキ」が本域で歌う…という
「おもしろまじめコンセプト」が、まさにノスタルジーとナンセンスが合体した
「ちびまる子ちゃん」の世界観を体現したような楽曲でした。
続けて2曲目は、高橋由美子さんで「だいすき」。
こちらは、1992年12月に公開された「劇場版ちびまる子ちゃん 私の好きな歌」の主題歌。
こちらは平成2年にデビューをし「20世紀最後の正統派アイドル」
とも言われた高橋由美子さんとのコラボレーション。
作曲は、70年代・80年代を代表する大作曲家「筒美京平」さんです。
このような「やさしさ・健やかさ全開」な歌詞も、「さくらももこワールド」の肝のひとつです。
3曲目は、渡辺満里奈さんで「うれしい予感」。
1995年1月から約1年半OAされた、2代目OPテーマ。
この曲は、なんといっても、作曲編曲が大瀧詠一さん。
大瀧さんにとっては、約6年ぶりとなる待望の「書き下ろし新曲」だったということで、
アニメファンだけでなく、多くの大瀧サウンドファン、音楽ファンからも注目された楽曲でした。
コーラスアレンジは山下達郎さんです。
4曲目は、細川たかしさんで「Let’s ONDO Again」。
原曲は、Chubby Checkerの「Let’s Twist Again」という洋楽。
これを大瀧さんプロデュースで日本語化した布谷文夫さんによる「Let’s Ondo Again」を、
細川たかしさんがカバーした作品。
「ちびまる子ちゃん」がイメージキャラクターとなった、
「92年・NTT夏サンクスフェア」のCMソングとして使用され、今も記憶に新しい名作です。
90年代以降の大瀧詠一さんの「稼働」は、
間違いなく「まる子」の輝かしい功績のひとつと言えるでしょう。
5曲目は、まる子・丸尾くん・たまちゃん・花輪くんで「ちびまる絵かきうた」。
「ちびまる子ちゃん」の音楽というのは、アニメや映画だけでなく、
1991年にはイメージアルバム「ごきげん~まる子の音日記~」という
音楽単体のCDもリリースされています。
その中から、さくらももこ作詞・矢野顕子作曲による「ちびまる絵かきうた」をご紹介しました。
6曲目は、ちびまる子ちゃん with 爆チュー問題で「アララの呪文」。
10代目エンディングテーマとして、2004年から約8年に渡って使用されました。
歌っているのは爆笑問題のふたりが扮する「爆チュー問題」と「まる子」。
TARAKOさんの生前最後の出演回でもこの曲がエンディングで流れました。
お別れの曲は、植木等(with まる子)で「針切じいさんのロケン・ロール」でした。
この曲も、大瀧詠一さんプロデュースで、1995年から約1年半、
エンディングテーマとして流れました。
コーラスには、さくらももこさんと顔が似ていると言われていたイルカさんも参加されています。
テレビアニメシリーズで初めて「まる子の歌声」が披露された曲でもありました。
番組に関する感想・ご意見・ご要望などありましたら、
mco@1242.com までお寄せください。
お葉書は、
〒100ー8439 ニッポン放送「ミッツ・ザ ・コレクション」まで。
次回の放送は、2024年4月7日(日)17:30〜です。
どんなテーマでどんなセレクト楽曲が繰り出されるのか、お楽しみに!
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