道の駅プレゼンツ 大石久和のラジオ国土学入門

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2020.06.29

第33回のテーマは「暮らしや安全を支える道の空間性」

番組アシスタントの新保友映です!

今回は、大石さんが、ご専門の道路、その多様な機能についてお話します。

新保 道路は、車や自転車、人が通る空間ですね。

「道路は、もっと多くの機能を持っています。道路の下には、水道、電話、ガス、電気、下水道などライフラインのほとんどが通っています。地下鉄の供給空間でもあります。また、朝の明るい光が窓から入りますが、これも道路の採光空間があるからです」(大石)

新保 確かにそうですね。道路は平面的な機能だけではないんですね。

「ほかにも、道路は、東京の銀座中央通りや皇居前通り、大阪の御堂筋、フランスのシャンゼリゼ通り、といった〝都市の顔〟を提供しています。また、阪神淡路大地震では火事が同時多発的に起こり、多くの家屋が燃えてしまいましたが、どのように延焼したのかを調べると、12メートル以上の幅の道路を越えていませんでした。道路は火災を広げない空間でもあるのです」(大石)

新保 道路は、防災の機能も持っているんですね。

「また、道路は風の通り道でもあります。特に大都市はヒートアイランドの問題がありますので・・・。こうしてみると、特に都市の道路は、交通量だけで道路の幅を決めてはならないと思います。このように多様な機能を持っている道路をもう一度、交通空間と切り分けて考えていただきたいと思います」(大石)

新保 道路って、いろいろな〝顔〟を持っているんですね。

「もう1つ、日本の道は、モータリゼーションが起こる昭和30年代まで、自動車が走っていなかったので、人が〝たむろ〟することが出来ました。その典型的な場所が京都にあります。祇園祭の山鉾が町中を練り歩きますが、30種類ほどある山鉾は町衆が管理しています。その町衆は通りを挟んで、向かい同志になっています(両側町)。つまり道を挟んでコミュニティーが形成されているのです」(大石)

新保 こういったコミュニティーはヨーロッパにはないんですか?

「ヨーロッパは、街の中心に教会があります。その周囲には広場があります。彼らはこの広場でコミュニティーを形成してきました。日本の場合は大きい広場がありませんから、我々のコミュニティー形成は〝通り〟で行われていました。しかし、モータリゼーションの爆発(街中に車が入ってきたこと)によって、道路のコミュニティー形成機能は寸断されてしまいました。街を作る機能を持っていた道路を、これからどうやって回復させるか、考えていきたいと思っています」(大石)

今回は、大石さんのご専門の道路の話でした。道路は車が走るだけの平面的な空間だと思っていましたが、奥が深いことを知りました。詳しくは、上記の「聴き逃しサービス」をクリックして、ぜひ、番組をお聞きください!

*「駅長さん登場!」*

山梨県北杜市の道の駅「はくしゅう」広報担当・駅長代理の三沢麻衣子さん

中央自動車道・須玉インターチェンジから20分、長坂インターチェンジから15分の所にある道の駅「はくしゅう」は、甲斐駒ヶ岳の登山口に位置しています。入口には24時間いつでも名水の持ち帰りが出来る「湧き水コーナー」があって、南アルプスの天然水が飲めます。また新鮮野菜やお米の販売もしていて、首都圏からも近くドライブや登山の行き帰りに人気の道の駅です。

Q.そちらの道の駅は、甲斐駒ケ岳の登山口にあるそうですね!

「例年、新緑が楽しめる6月頃から、10月の紅葉シーズンまで甲斐駒ケ岳に登山する方がたくさんいらっしゃいます。今年はコロナウイルスの影響で登山道も一時閉鎖されていましたが、幸いベストシーズン前に再開したので、これからお楽しみいただけると思います」

Q.南アルプス天然水の「湧き水コーナー」があるそうですね。

「24時間無料でご利用いただけます。自転車で旅をされている方がボトルに注いで行かれたり、車にタンクを積んで水を汲みに来る方もいらっしゃいます。硬度がおよそ30度ですっきりキレがあって飲みやすい味わいです」

Q.高原野菜が有名なんですね!

「今の時期は、新玉ねぎ、紫玉ねぎ、新ジャガが美味しいですよ。またキュウリ、ナス、トウモロコシなどの路地野菜も出回っています。特にオススメは花ズッキーニです。これはズッキーニの花に、小さなズッキーニがついたもので、咲いたその日の出荷なので、市場には出回らないものです」

Q.今回のコロナ禍の最中、新しい試みをしたそうですね。

「当駅は地元のご利用が比較的多くて、常連さんのお一人が、喘息の持病をお持ちで、買い物が不安で出来ないとおっしゃっていました。そこで考えたのがドライブスルーです。車から降りずに、道の駅で販売しているものを購入することが出来ますので、安心してご利用いただけます。全国の道の駅でも初めての試みでした」

Q.これからどんな道の駅にしていきたいですか?

「これからは道の駅の方から積極的に外へと発信していく時代だと考えています。野菜においても、こちらからどういった野菜で、どんな農家が作っているのか、常に発信していくことで、当駅を目的に、お客様が目指して来ていただけるような場所にしたいと思います」

道の駅「はくしゅう」
所在地:山梨県北杜市白州町白須1308
電話:0551-20-4711
営業時間:9:00~16:00
休業日:毎週水曜日と年末年始(4~11月は無休)
道の駅 はくしゅう ホームページ
お出かけの際は、ホームページなどで情報をご確認ください。

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パーソナリティ
  • 大石久和(おおいし ひさかず )
    大石久和(おおいし ひさかず )
    大石久和(おおいし ひさかず )

    大石久和(おおいし ひさかず )

    1945年岡山県生まれ。京都大学大学院工学研究科修士課程修了後、70年に建設省(現国土交通省)に入省。道路局長などを歴任、道の駅の制度化などに尽力し、2004 年退官。その後、全日本建設技術協会会長、土木学会会長、日本道路協会会長等を歴任。また早稲田大学大学院(客員教授)、東京大学大学院(特任教授)、京都大学大学院(特命教授)としても教鞭を振う。専攻は国土学。 国土に働きかけるインフラ整備とその恩恵の体系、社会資本整備の哲学である「国土学」を提唱。著書に「『危機感のない日本』の危機」(海竜社)、「国土と日本人 災害大国の生き方」(中公新書)、「国土が日本人の謎を解く」(産経新聞出版)、「国土学 国民国家の現象学」(北樹出版)、「国土学事始め」(毎日新聞社刊)などがある。趣味は家庭菜園。

アシスタント
  • 新保 友映(しんぼ ともえ)
    新保 友映(しんぼ ともえ)
    新保 友映(しんぼ ともえ)

    新保 友映(しんぼ ともえ)

    1980年山口県生まれ。青山学院大学法学部卒業後、2003年ニッポン放送にアナウンサーとして入社。プロ野球情報番組などを務め、野球の取材や知識が深い。女性アナウンサーでは35年ぶりとなる「オールナイトニッポン」のパーソナリティをはじめ、音楽番組「三宅裕司サンデーハッピーパラダイス」、バラエティ番組「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」など数々のレギュラー番組に出演し、萩本欽一さんや志村けんさんの番組アシスタントも務める。また報道番組「高嶋ひでたけのあさラジ!」では、ニュースや芸能情報も担当。2018年ニッポン放送退社。現在は、スポーツイベント、トークショーの司会、各種表彰式・授賞式、記者会見、試写会等の司会も務める他、ベースボール専門サイトFull-countでプロ野球のコラムも執筆している。

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