あなたはここ最近「妄想」をしましたか?
今回の「週刊なるほど!ニッポン」は「妄想」にまつわる話題です。「妄想」とは、いろんな意味・いろんなニュアンスがあります。今回取り上げる「妄想」は「あり得ないことを取り留めもなくあれこれ想像すること」というニュアンスで聞いていただけると幸いです。
誰しも「妄想」の経験はあるでしょう。好きな人がいて、その人と妄想の中で付き合うことになって「こんな場所へ一緒に行って、こんな場所でデートして…」と、どんどん妄想が膨らむ…楽しいですよね。「前向きな妄想・いい妄想」は、幸福度を上げるなんて話しもあるそうです。ただ「妄想」はあくまで「妄想」であって、現実ではないですからね。
物理学者のアインシュタインは成功を思い描いてから仕事にとりかかる習慣があったと言われています。ですから捉え方によっては「妄想」はアイデアの原点かもしれません。
今回はそんな「妄想」にまつわる話題!舞台は、東京都日野市。
日野市(ひのし)は、東京都の多摩地域南部に位置する市。
人口は約19万人。1963年(昭和38年)市制施行。
かつては「日野宿」が設置されており、甲州街道の農業を中心とした宿場町として繁栄した。新選組の副長として活躍した土方歳三や六番組隊長の井上源三郎の出身地である。また、市内最大の大企業である国内トラック・バス製造業界最大手の日野自動車の企業城下町でもある。wikiより引用
ここに「日野市妄想実現課」という名前のプロジェクトが動いていて、話題になっているのです。「日野市妄想実現課」って、すごい名前ですね。一体どんな活動をしているのでしょうか?
日野市企画経営課の岩﨑尚大さんにお話しを伺います。
晴の輔 まず「日野市妄想実現課」とは名前がすごいですよね。これは実在しない部署なのですか?
岩﨑「実は市役所にない架空の課であります。でも名前だけじゃなくて中身もしっかりあって、高校生以上29歳以下の若者が『こんなまちになったらいいな』という妄想を出し合って、それを地域の大人や市の職員が本気で応援して、本当に実現まで伴走していく文字通り『妄想を実現する』プロジェクトです」
晴の輔 なるほど!
岩﨑「現在は第2期が進行中で、参加しているのは高校生から20代の社会人まで12名ほど。それぞれが自分の『気になること』『こうだったらいいな』という視点から、3つのチームに分かれて、それぞれがプロジェクト案の検討を進めています。」
岩﨑「このプロジェクトは、まさに“妄想”が出発点なのです。例えば『市役所のワークショップでご意見を!』となると、どうしても『ちゃんとしたことを言わなきゃ』と思っちゃいますよね。もちろん、それも大変にありがたいのですが、地域の方々からの本音がにじみ出てきた方が面白くなるのかなと思うのです。ちょっと突飛なアイディアでもいいから『本当にあったらいいな』と思える未来を想像してみる。それを『妄想ではないか!』と切り捨てないことを大事にしています。」
晴の輔 せっかくの妄想です。それは宝かもしれない。
岩崎「ABCの3つのチームで取り組んでおりまして、Aチームでは『街角に小さな私の部屋があったらどうだろう?』という問いかけから生まれた、気軽に立ち寄れる空間づくり公共の場で作れないか?を考えております。Bチームからは、ご飯会を通じて人を集めて、その中で人と人とのゆるやかなつながりを可視化する“つながるマップ”作りがあります。Cチームでは『日野をもっとバズらせたい!』という想いから、日野市の魅力を発信するアイデアコンテストを企画中です」
Aチーム
Bチーム
Cチーム
晴の輔「日野をもっとバズらせたい」とは、すごく素直ですね。実際に実現した例はありますか?
岩﨑「妄想実現はこれからなのですが、商業施設のイベントにお試し出店させていただいたことがあります。協力してくださる方も徐々に増えてきました。9月からは、クラウドファンディングを通じてご支援を募りながら、自分たちの手で妄想を実現していくことを目指しています」
岩﨑「実際に動いてみると、現場の熱量は想像以上です」
岩崎「その意見を単なるアンケート結果として処理するのではなく、町を動かす力として若者と一緒に形にしていくことが大事だと思っています。そんな実験の場として、このプロジェクトをもっと広げていければと考えています」
晴の輔 確かに町を動かす力がありますね。それはまさに熱量から生まれるものなのですね。
【どっちだ!?晴の輔】
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーです。
晴の輔さんが、こうなったらいいな~と、妄想するなら・・・
・都心のタワーマンションに自分の部屋があったら…と妄想する
それとも
・自分が落語界の人間国宝になったら…と妄想する
どっちだ!?晴の輔
ンふふふっ、人間国宝にはなれないですよ。というかね映画の「国宝」見ましたよ…これはね…えーと、じゃあ、よし決めました!
「自分が落語界の人間国宝になったら…と妄想する」
というかゴメン
今日は「東京都日野市のユニークな活動!『日野市妄想実現課』とは?」というトピックスでお届けしました。日野市の若者のこうなったらいいなという妄想を、まちが本気で応援して実現させようというプロジェクトでしたね。妄想だけでは終わらせないぞ、夢を夢で終わらせないぞ!ここから生まれたアイディアがどう実現するのかとても楽しみです。
そんな「日野市妄想実現課」に
それでは、次回もお会いしましょう。立川晴の輔でした。
同じ東京都のお話し
#11 東京都 トロの味がする虫とは!「女性が集まる、昆虫食のイベント!?」
#15 「蒲田のランドマーク都内唯一の屋上観覧車が愛されるわけ!?」
#29「東村山~♪ あの東村山音頭がラップになった!?」の巻
#39 東京都豊島区「今や大人の楽園!?駄菓子屋 今昔物語!」の巻
#45 東京都「選ぶなら、普通のホテルよりも、変なホテル!?」の巻
#48 東京都・埼玉県 「強く、明るく、麗しい!女性自衛官の秘密!?」の巻
#88 東京都 「再開発真っ只中の東京・渋谷!そんな渋谷の街に息づいている伝説とは!?」の巻
#90 東京都 「東京の下町『葛飾』と音楽の都『ウィーン』を繋いだのは、あの寅さん!?」の巻
#104 東京都 「東京・本郷の老舗旅館、鳳明館が企画した『文豪缶詰プラン』これであなたも作家気分?」の巻
#146 東京都「東京・中野区に出来た、一戸建ての宿泊施設に問い合わせが殺到!そこは・・・憧れのからくり屋敷?」
#176 東京都「日本全国のお祭りと地域の活性化を目指すプロジェクト!東京にある日本初のお祭り専門会社がスタートさせた『オマツリーズ』とは?」
#293「東京ビッグサイトで開催されたジャパンモビリティショーに潜入!未来の街で活躍するモビリティとは?」の巻
2025.08.18
#385 「東京都日野市のユニークな活動!『日野市妄想実現課』とは?」
あなたはここ最近「妄想」をしましたか? 今回の「週刊なるほど!ニッポン」は「妄想」にまつわる話題です。「妄想」とは、いろんな意味・いろんなニュアンスがあります。今回...
2025.08.11
#384 「福岡県宗像市で実施中の勝負めしのスタンプラリー!その中身に迫る!」
あなたは「ここぞ!」というときに食べる「勝負めし」はありますか? 「勝負めし」という言葉、もうお馴染みの言葉ですよね。「ここぞ!」という勝負のときに食べるグルメのこ...
2025.08.04
#383 「福井市のカーテンメーカーが開発した話題のカーテン!その素材はあのフルーツの葉?」
あなたの家には、どんなカーテンがありますか? 部屋の雰囲気を彩るインテリアの1つ「カーテン」。「カーテン」の役割って結構あると思います。まず「直射日光を遮る日よけ」...
2025.07.28
#382 「この時季、静岡県内で実施されているかき氷の恒例イベント!『茶氷プロジェクト』とは?」
あなたが好きな「かき氷」は何味ですか? 夏の冷たいデザートの定番「かき氷」。子どもの頃、夏祭りや縁日で食べたり、市民プールの売店で買って食べたり、そんなイメージでし...
2025.07.21
#381 「長野県岡谷市で、夏の風物詩として毎年開催されている奇祭『岡谷きつね祭』とは?」
あなたは「きつね」と聞いて、何を思い浮かべますか? 「きつね」と聞いて、僕が思い浮かべるのは大きな油揚げが乗った「きつねうどん」。 なんでも「きつねの大好物が...