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2019.05.27

#60 大分県 「1万円札から“諭吉”が消えても、大分県中津市の『お札せんべい』は消えないで!」の巻

あなたは、お札と聞いて、誰をイメージしますか?

 

 

ご存じ、千円、5千円、1万円の紙幣が、2024年度の上半期に一新されると、発表がありました。

お札の図柄が変わるのは、2004年以来20年ぶり。ただ1万円札の福沢諭吉に関しては、40年ぶりの変更です!「福沢諭吉」から「渋沢栄一」に変わる。

それ聞いてちょっとさびしくなりました…今手元にあまり無いからかな… ひとつ気がかりなのが、福沢諭吉ゆかりの地である、大分県中津市の和菓子店「渓月堂」が販売している、「壱万円お札せんべい」ご存知ですか?

1万円札がデザインされていて、甘いおせんべい。これが美味しくて僕好きなのですよ。値段も1枚100円ぐらい、こんなに美味しい1万円札は無いと思いました。

お札が変更になったら、あのおせんべいはどうなっちゃうのか?

 

では、渓月堂 代表取締役の田中秀雄さんにお話を伺います。

 

 

晴の輔 実はですね、高校の同級生が中津出身で、会うたびに「はい、これギャラ5万円」と言って渡されるのが『壱万円お札せんべい』なのですよ。

田中「(笑)ありがとうございます。」

 

晴の輔 今回2024年にデザインが、変更されると発表があったのですけど。反響はいかがでしたか?

 

田中「朝のニュースがあって、1日で7社の取材がありました。それがあってからGWにかけては、昨年の倍売れました。」

 

晴の輔 お札せんべいが売れて…お札が戻ってくる感じですよね?

田中「(笑)そうですね。僕はお店に立つこともあるのですが、お客様の方から『ずっと続けてくれ』との声が多くて、ここ一ヶ月ほどお会いする方、友人知人などから数百人単位で、お願いされました。ただ1万円札の紙幣は20年に一度ずつ変わっておりますので。」

 

晴の輔 ええ、2004年に一度その危機が訪れたということですよね。

 

田中「そうなんです。それが何かのご縁で、20年続いてありがたいかぎりですね。中津市民としても福沢諭吉先生を40年も使っていただくことは、大変名誉なことだと思っています。ただ2004年の時点で、2024年には変更されるであろうと、予測はしておりました。」

 

晴の輔 さすがですね!

 

田中「売上げと利益を社内に貢献していただいている商品なので、出せば出すだけ売れるという、ありがたい『せんべい』なのです。」

 

晴の輔 ひゃあ~、僕なんかニュースで聞いた時に、渓月堂さんこの先どうなってしまうのだろう…と心配しちゃったのですけど。

 

田中「うちはですね、干し柿を使った商品をメインに営業させていただいて。」


巻柿

晴の輔 おせんべい屋さんではないのですものね。

 

田中「せんべい屋ではなくて、『和菓子屋』でして、平成27年、当時の天皇陛下が大分県にお出でになられた時に指名がございまして、陛下に献上させていただいたという商品もございます。」

皇室献上菓子「豊の菓子

 

晴の輔 皇室に献上されたお菓子も、作られて…

田中「そうですね。商売的には大変ありがたいことになっております。ただ、あまりに売れるものですから弊社の売上げ10%しか売らないと決めまして(笑)。それが方針となっております。」

 

晴の輔 ずばり2024年、その時がきたら「壱万円お札せんべい」はどうするのですか?

 

田中「今の世の中5年先はよく分からない。キャッシュレスの世の中になっているかもしれないので、渋沢栄一先生が1万円札になっても、お札はあまり流通されていないかもしれない。正直、お客様の声を聞いてその時に判断しようと思っていました。一ヶ月前の取材では全てそのように答えさせていただいたのですけど、数百人の方々から『やめないでくれ』と言われました。基本はお客様が飽きない限り、しっかりと作らせていただこうと、今では考えております。」

 

晴の輔 2024年に紙幣デザインが変わっても、「壱万円お札せんべい」は変わらない、安心してもいいと。

 

田中「気持ちとしては、福沢諭吉の『壱万円お札せんべい』は永遠にと、22世紀に向けて頑張っていこうと思います。」

飽きない限り、商いを続けるということですね。

 

田中「ええ、『商いは飽きない』ということで。」

 

 

 

 

「どっちだ!?晴の輔」

毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーでございます。

 

今、お題が来ました!「晴の輔さんがお札の肖像画になるなら?・・・

『1万円札』  それとも  『5千円札』 どっちだ!?晴の輔」

 

ふふっ、今、5千円札は「樋口一葉」でしょ。次は津田梅子。女性が続く…。1万円札になったら「せんべい」になれるかもしれない。

 

 

…決めました。

 

 

 

『5千円札』

 

 

うん、ズバリ、僕は落語家でしょ

 

 

 

 

今日は、「1万円札から“諭吉”が消えても、大分県中津市の『お札せんべい』は消えないで!」というトピックスでお届けしました。福沢諭吉の「壱万円お札せんべい」は永遠に不滅です!よかった…!そして、渓月堂・田中社長から「壱万円お札せんべい」5枚入りを、5名様にプレゼントいただきました!

ご希望の方は「壱万円お札せんべい希望」と書いてご応募ください。番組メールアドレスは hare@1242.com 締め切りは6月7日(金)迄。住所・氏名、そして番組の感想も添えていただけると嬉しいです。当選者の発表は商品の発送をもって代えさせていただきます。

今日は「渓月堂壱万円お札せんべい」に

 

 

それでは次回もお会いしまよう、立川晴の輔でした。

 

全国市町村数1,724のうち、今週紹介で…

 

 

-WEB版こぼれ話し-

晴の輔 高校の同級生が中津出身で、会うたびに「はい、これギャラ5万円と言って渡されるのが『壱万円お札せんべい』なのですよ。いつも5万円を夢見て、おせんべいをポリポリと食べています。美味しいです。

 

田中「ありがとうございます。皆様にご愛顧いただいております。」

 

晴の輔 中津市民の方は、皆そうやって使っているのではないですか?

 

田中「結構せんべいなので割れるのです。割れたせんべいを格安で販売させていただいたりするので、市内の方はそれを凄くたくさん召し上がっていると思います。」

 

晴の輔 お子さんも好む味ですよね?

 

田中「そうですね。お年寄りから、お子様まで召し上がっていただけるように作っております。」

 

晴の輔 甘さと硬さがちょうどいい。

 

田中「日持ちもしますし、卵をたっぷりと入れて皆に食べやすいように、一枚一枚しっかりと焼かせていただいております。」

 

晴の輔 1万円札を食べているという優越感がさらに味を増しているのでは(笑)

 

田中「(笑)そうですね。普通のせんべいでしたら、ここまでのご愛顧いただいてなかっただろうなと思います。」

 

晴の輔 2024年に新札となったら、渋沢栄一せんべいを作ることも出来なくはないですよね?

 

田中「『渋沢栄一』せんべいも一緒に出してくれ!という声も大勢いらっしゃいまして…」

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    パーソナリティ
    • 立川晴の輔
      立川晴の輔
      立川晴の輔

      立川晴の輔

      落語立川流 立川志の輔一門
      1972年11月21日兵庫県神戸市生まれ
      東京農業大学農学部卒業

      ◆経歴
      平成 9年(1997) 立川志の輔に入門。志の吉を拝名
      平成15年(2003) 二ツ目に昇進
      平成20年(2008) 東西若手落語家コンペティション グランドチャンピオン
      平成25年(2013) 真打に昇進。志の吉から晴の輔へ改名

      東京八重洲、町田、千葉、川越の独演会をベースに全国各地での落語会、子ども落語会、企業落語講演、結婚式の司会等で活動中。