スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2025.02.07

2025年2月3日週 テーマ「ツバキ」

“春を告げるお花”に『ツバキ(椿)』についてです。

 

■今週(2/3~2/7)のテーマ:『ツバキ(椿)』

2/3(月) 『ツバキとは』   

 

ツバキは『ツバキ科』の植物で、日本原産です。

実はツバキとは、『ツバキ科の植物』の総称で、一般的にツバキというと、

日本に自生している『ヤブツバキ(藪椿)』のことを指すそうなんですネ。

日本原産のツバキは、ほとんどがこのヤブツバキをもとに作られているそうです。

 

この『ツバキ』という名前の由来には、諸説あります。

代表的なものとして、ツバキの葉がツヤツヤとしていることから、“艶(つや)やかな葉の木”の意味で

『艶葉木(つやはき・つやばき)』と呼ばれ、それが『ツバキ』になったという説です。

 

同じように、葉に光沢があることから『光沢木(つやき)』、

“厚みのある葉”という意味で『厚葉木(あつばき)』と呼ばれていたのが

『ツバキ』になった・・・という説などがあります。

 

そして、ツバキは漢字で『椿』と書きますが、こちらも由来には諸説あります。

よくいわれているのが、“ツバキが春の花”であることから、この漢字を当てたとする説です。

 

他にも、同じ漢字の中国の『椿(ちん)』という植物の名前から取ったという説があります。

但しこのお花は、日本のツバキとは別物だそうです。

 

【感想】

ツバキは日本原産、なんか嬉しいですネ。あの葉っぱの艶やかなこと。

そしてお花は美しく、“美しい日本女性”というイメージがありますよネ。

『資生堂』さんのマークにもなってるし、

“黒髪の美しい女性”を想像させる、少しエキゾチックなお花ですよネ。

 

2/4(火)   『ツバキの種類』

『ツバキ』の品種は現在、日本国内だけでも2000以上もあるそうです。

その中でも一般的にツバキと呼ばれているのは、日本に自生している『ヤブツバキ(藪椿)』のことです。

その名のとおり、“藪に生えるツバキ”という意味です。

 

そんな数あるツバキの中から、いくつかご紹介します。

例えば、『ユキツバキ(雪椿)』。

その名のとおり、東北や北陸などの雪が多く降る地域で育つのが特徴です。

一説にはヤブツバキが、“雪が多く降る地域に適応して変化した種類”とも考えられるそうです。

 

続いて、『ワビスケツバキ(侘助椿)』です。

茶道の茶室に飾られるお花、“茶花(ちゃばな)”として、古くから知られています。

名前の由来ですが、一説には茶人・千利休に仕えて、

この花を育てた庭師の『侘助(わびすけ)』にちなんだ・・・といわれています。

 

続いて、『オトメツバキ(乙女椿)』。

別名『ウスオトメ(淡乙女)』です。

淡いピンク色をしていて、“ピンクのツバキの代表”ともいえる品種です。

日本だけでなく、海外でも人気が高く、

英語で『Pink Perfection(ピンク・パーフェクション)』と呼ばれているそうです。

 

【感想】

写真を見ますと、どれも美しいですネ。

ツバキと聞いて、私が真っ先にイメージしたのはヤブツバキです。

真ん中に黄色い花粉がついているんですよネ。

ユキツバキ、これ雪の中で見たら感動するだろうなぁ・・・。あざやかで美しいですネ。

ワビスケツバキは可憐で、楚々としている印象で、やはりお茶室に合いますよネ。

オトメツバキはバラみたいです。すご~くすご~く美しいお花ですネ。

改めて見ますと、本当にツバキって素敵なお花ですネ。

 

2/5(水)  『ツバキの豆知識②』

『ツバキ』に似ているといわれているお花に、『サザンカ』があります。

同じ『ツバキ科』の植物で、ツバキと同じように日本原産です。

サザンカは漢字で、『山茶花』と書きます。

 

この漢字ですが、“山のお茶”である“『山茶(やまちゃ)』の木に咲く花”ということで、

『山茶花(サンサカ)』と呼ばれていたのが、サザンカになったといわれています。

 

そんなサザンカとツバキの違いですが、

見分け方として一番分かりやすいのが、“お花が落ちる時の様子”です。

ツバキの場合、“丸ごと”落ちますが、サザンカの場合、“花びらが1枚1枚”落ちます。

・・・なるほど。ツバキは“ボトッ”と、サザンカは“1枚1枚”ですネ。

 

また、ツバキのお花の形は、“立体的で厚みがある”のに対し、

サザンカのお花の形は、“平面的で薄い”んですネ。

・・・確かにそうですネ。

 

そして、サザンカのお花には、“香り”がありますが、ツバキのお花には、ほとんどありません。

さらに、“葉の形”にも違いがあって、サザンカの葉はギザギザしていて、

葉の筋の部分、『葉脈(ようみゃく)』が黒っぽく見えるんですネ。

それに対してツバキの葉は、ギザギザしていなくて、葉脈がクリアに見える・・・という違いがあります。

 

【感想】

我が家にはサザンカがあるんですが、イイ香りを放っているんですよネ。

ツバキとサザンカ、似ているようで違うけど、どちらも美しいですよネ。

ただ、サザンカの花の落ち方はハラハラだけど、

ツバキのボトッというのは、ちょっとドキッとする落ち方ですよネ。

でも潔い、美しい日本原産のお花です。

 

2/6(木)  『ツバキの豆知識③』

『ツバキ』は学名を『Camellia japonica(カメリア・ジャポニカ)』といいます。

これは現在のチェコの宣教師で、植物学者でもあった

ゲオルク・ヨーゼフ・カメルさんの名前に由来しています。

 

カメルさんはフィリピンで、ツバキの種を手に入れ、ヨーロッパに紹介しました。

そういった功績を称えて、カメルさんが亡くなられた後、

スウェーデンの植物学者、カール・フォン・リンネさんが日本のツバキに、『カメリア』と名づけたそうです。

 

ツバキは古くから、“神様の行事に欠かさない木”とされています。

その理由ですが、ツバキは冬でも青々と茂る“常緑樹”であることから、“忍耐”や“生命力”の象徴とされています。

また“邪気を払うチカラ”があるといわれ、“神聖な木”として神社やお寺に植えられているそうです。

 

そんなツバキをシンボルマークにしている企業があります。

それは化粧品の『資生堂』さんです。

資生堂さんのシンボルマークは『花椿』で、1915年(大正4年)、

初代社長の福原信三(ふくはら・しんぞう)さんが描かれたスケッチを元に、

スタッフの方がデザインを手がけ、誕生したそうです。

その後、何度か微調整を加えながらも、現在も『資生堂』さんのアイデンティティーとして、親しまれています。

 

【感想】

『カメリア』ってイイ響き。そういう意味だったんですネ。

ツバキにピッタリな素敵な名前です。

“神様に捧げる木”に、『サカキ(榊)』もありますよネ。

私、サカキとツバキの葉っぱを時々、間違えてしまうんですが、どちらも“神聖な木”なんですネ。

資生堂さんのマークって、素敵です。

 

2/7(金)  『椿油』

 

『椿油』とは『ツバキ』、特に日本原産の『ヤブツバキ』の種から摂った天然の植物性の油です。

 

そんな椿油には、様々な効果が期待されています。

例えば、『ヘアケア』です。

髪の毛につけることで、ドライヤーの熱や紫外線などの刺激から髪を守り、

枝毛やパサつきを抑えてくれます。

実際、平安時代から髪の毛のお手入れに椿油が愛用されていたといわれています。

 

椿油の主な成分は、『オレイン酸』という脂肪酸です。

オレイン酸は、私たちのお肌の『皮脂』にも含まれている成分です。

そのためお肌になじみやすく、うるおいを保つのにも効果的とされています。

また“食用の椿油”の場合、コレステロールの数値を正常に保つ効果が期待されていて、注目を集めています。

 

この『椿油』を、“地元の名産品”としているのが、伊豆大島です。

伊豆大島にはヤブツバキが各地に自生していて、その数は約300万本ともいわれています。

 

そんなヤブツバキから作られる、伊豆大島の椿油には、

古くから幅広く使われてきた・・・という歴史があり、島の中にはいくつもの製油所があります。

 

【感想】

私、椿油、大好き!

髪の毛にはトリートメントの代わりにしたり、顔のお手入れにも使うし、

アロマとブレンドして、ボディオイルにしています。

すごくなじみやすいのが気に入っていて、

知り合いの方が造ってくれた椿油、一升瓶でもらったので、それをずっと使っています。

ツバキにあやかって、“艶のある人”を目指したいと思います。

 

【今週の感想】

ツバキは“冬の寒い中、あざやかな咲くお花”っていうイメージ、ありますよネ。

子どもの頃から慣れ親しんでいるお花なんですが、知らないことが多くて、勉強になりました。

たくさんの種類があって、どれも本当に美しいです。

“可憐”とか“艶やか”とか、こういった言葉が本当にピッタリですよネ。

お花は見て楽しんで、油はお肌や髪の毛のケア、さらに健康にも役立ってと、本当に万能なお花です。

 

【お知らせ① 次週(2/10~)からのテーマ】

和食からフランス料理、イタリア料理、中華料理まで・・・。

『コース料理』についてです。

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

◆オープニング  ♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

◆エンディング  ♪To Be  /  モントルー

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パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/