スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2021.10.22

2021年10月18日(月)

誰でも兄弟やお友達とやったことがある

『子どもの頃の遊び』についてです。

 

■今週(10/18~10/22)のテーマ:『子どもの頃の遊び』

 

10/18(月)  『オニごっこ①』

 

幼児期に遊びを通して、さまざまな動きを経験するのは、

子どもの成長にとても良いとされています。

その中で、一度にたくさんの動きが経験できるのが

『オニごっこ』です。

 

短距離走が苦手な子どもでも、オニから逃げるために

全力疾走するので、脚力がアップするといわれています。

さらに走り回ることで持久力が身につきます。

 

また、オニをよけるために走る方向やスピードを変えたり、

急ブレーキをかけたりした時、転ばないように踏ん張ったりしますが、

それによってバランス力も身につきます。

 

そして、オニごっこの場合、オニの動きをよく見ていないと

捕まりますから、観察力が大事になってきます。

同時に、オニがどこに動くのか?予測する必要もあります。

 

このようにオニごっこによって、さまざまな力が

自然に身についていきますが、それはのちに

スポーツに活かされるんです。

例えば、サッカーやバスケットボール。

ボールを相手に奪われないように、左右に体を動かしたり、

ステップを踏んだり、フェイントをかけたりしますよネ。

 

また、パスを出す時は味方の動きを観察していないとダメですし、

相手のボールを奪う時も、相手の動きをよく見ていないと奪えません。

これってすべて、オニごっこの時の動きに通じているんです。

 

 

なるほど。言われてみればそうですよネ。

子どもの時は夢中になって、一生懸命遊んでいましたが、

遊びの中にそんな大切な要素がいくつもあったんですネ。

相手の心理を予測して、それに対する対策を考えて

シミュレーションして、遊びとは良い学びの場ですネ。

でも、今の子どもたちもオニごっこってやるのかな?

 

 

10/19(火)  『オニごっこ②』

 

“走るのが大好き”という子どもたちの代表的な遊び

『オニごっこ』ですが、子どもたちの成長具合や

走るスピードによって、有利・不利が出てきます。

それを少しでもなくして、誰でも楽しく遊べるように、

オニごっこにはたくさんのバリエーションがあります。

 

例えば『高オニ』。これ私もよくやりました。

地面より少しでも高いところにいる子は、

オニがタッチできない・・・というルールです。

そのため捕まりそうになると、石や木の上、階段に上ったりします。

“そこにいてイイのは何秒まで”といったように、

ルールを決めたりしましたネ。

 

それから『色オニ』というものあります。

オニになった人が色の名前を叫んで、その色のモノ、

例えば『赤』なら郵便ポストにさわっている間は、

オニはタッチできない・・・というオニごっこです。

但し、同じ1つのモノ、例えば“赤”なら、同じ郵便ポストに

2人以上はさわることはできない・・・といったルールがありました。

    

全員その色にさわっていたら、同じ人がまたオニになって、

先程とは違う色を言います。

 

また他にも、タッチされた子はオニと手をつないで、

オニの仲間になる『手つなぎオニ』など、いろいろあったそうです。

 

そんなオニごっこと『かくれんぼ』をミックスさせて、

空き缶を使った遊びが『缶けり』といわれています。

 

高オニはよくやりました。

もはやここまでか・・・という時に見つけた小さな石の上に乗ると

グラグラして、足が地面に着いちゃった時、タッチされて捕まったりとか。

子どもは遊びの天才。

自分たちでルールを決めて、もっと楽しくなるように工夫しましたよネ。

遊びの中から友達の性格を知ったり、

とっても学びのある遊びです。

 

 

10/20(水)  『手遊び①』

 

『手遊び』とは“歌と手の動作が1つになった遊び”のことです。

中には手先だけでなく、腕や体全体をリズムに合わせて

動かすものもあります。

 

この手遊びには、さまざまな効果があります。

手は“第二の脳”とも言われるように、手を動かすことで

脳の活動を活性化して、発達を促してくれます。

ですから、子どもの脳の発達に手遊びは最適というわけです。

 

また手遊びは、歌に合わせて手や指や体を動かすので、

楽しみながらリズム感が身につけられます。

他にも、運動機能や考える力が引き出されたり、

一緒にやることでコミュニケーション能力が発達していきます。 

 

さらに、手遊びを通じてスキンシップを取ることで、

心の安定にもつながります。

これは子どもだけでなく、お相手の方にも同じことが

言えるそうなんですネ。

 

そんな手遊びの時に唄う歌ですが、子どもの年齢に合わせた

レパートリーがたくさんあります。

例えばまだ乳児の頃ですと、『てをたたきましょう』。

♪てをたたきましょう たんたんたん たんたんたん・・・

懐かしいですよネ。

 

この歌には『笑う』、『泣く』、『怒る』といった

感情の表現のもととなる言葉が出てきます。

こうした表情の変化を豊かに表すことで、

感情の表現が身についていきます。

 

 

赤ちゃんをただあやしているように見えるこの手遊びは、

脳の活性化に役立っているんですネ。

“いないいないばあっ!”ってやると、たいていの赤ちゃんは

興味を持ってくれますよネ。

こちらもありったけの表情を使って、笑わせようと必死になりますが、

その表情を見て、知らず知らずに感情表現を学んでいくんですネ。

 

 

10/21(木)  『手遊び②』

 

歌と手の動作が1つになった『手遊び』ですが、

『手をたたきましょう』とか『むすんでひらいて』とか

『いとまきのうた』といったように、

乳児のお子さんでも楽しめる歌がたくさんあります。

 

そこから、ちょっと大きくなると『グーチョキパーでなにつくろう』。

『グーチョキパーのうた』ともいいます。

右手をチョキ、左手もチョキにすると“カニさん”といったように

手の形を変えることで、アレンジが無限にできますよネ。

 

その後、さらに成長するにつれて、

手の動きのバリエーションが増えていきます。

例えば『アルプス一万尺』。

♪アルプス一万尺 小槍の上で アルペン踊りを 踊りましょ

 

この歌詞の『アルプス』なんですが、ヨーロッパのアルプスではなくて、

日本の北アルプスにある槍ヶ岳のことなんですって。

アルプスって、スイスじゃなかったんですネ!

 

そして小槍とは、槍ヶ岳の山頂よりもちょっと低いところ、

標高3030mにある岩の峰のことを指しているんだそうです。

1尺は約30.3cm、1万尺は3030mですから、

小槍の高さと同じになるわけなんです。

 

 

私、子どもの頃、勘違いしていて、小槍とは『子ヤギ』だと思って、

子ヤギの上でアルペン踊りを踊ると、子ヤギは嬉しいのかなぁって

謎に思ってましたけど、小槍とは峰の名前だったんですネ。

 

ちなみに『アルペン踊り』という踊り・・・ないそうなんです。

そして、この歌、歌詞が29番まであるんですって。

 

他にも、『あっちむいてホイ』とか『あやとり』とか、

手だけで遊ぶものたくさんありますネ。

子どもの頃、よく遊んでいた友達の顔が今、浮かんできました。

 

 

10/22(金)  『ゴム跳び』

 

ゴム跳びは、昔から女の子に人気の遊びです。

用意するのは長さ3m前後のゴムひもだけです。

ゴムひもがない時は、輪ゴムをいくつもつなぎ合わせて使います。

 

遊び方は、ゴムの両端をそれぞれ1人ずつに持ってもらって、

それをさまざまな跳び方で順番に跳び越えていきます。

 

ゴムの高さは一番低い『くるぶし』から始まって、段々と

『ひざ』や『腰』、『胸』、『頭』、さらには『頭の上』といったように

高くしていきます。

そんなところから、ゴム跳びのこと『ゴム段』と

呼ぶところもあります。

 

跳び越えるものが、棒やひもではなくゴムですから、

突っかかって倒れるということがありませんし、

足に当たっても痛くないので思いっきり跳ぶことができます。

 

跳び方にもいろいろあるんです。

例えば、足を思いっきり上げて、ゴムに引っ掛けて跳ぶやり方は

『ひっかけ跳び』といったように、

それぞれ跳び方に名前が付いています。

 

また、ゴムを2本使って、その上で歌に合わせて跳んだりする

遊び方もあって、いろいろな楽しみ方があります。

 

 

最初、跳べないんじゃないかなぁ・・・っていう

恐怖心が芽生えるんですが、

やっていくうちにコツをつかんで、だんだん高く、

“へぇ~、信じられないくらい、こんな高くまで跳べちゃったんだ!”

なんていうこともあるんですよネ。

遊びの中から身体能力やリズム感、思考能力、

いろいろな学びがあるんですよネ。

 

またこのゴム跳びですけども、

私の母の代でもやっていた・・・というように、

昭和の初期、それよりも以前からあったんではないんでしょうかネ。

今の子供たちにもやってもらいたいなって思います、

 

 

■今週の感想 

 

番組でもお話しましたが、子どもは遊びの天才。

最初に教えたやり方を、いろいろアレンジして、

どんどんふくらませていくんですよネ。

その発想力や頭の柔軟性は、本当にすごいと思います。

 

そしてこうした遊びが、令和のこの時代にも

受け継がれていって欲しいなぁって思います。

確かに私が子どもの頃と今では、生活環境が大きく変わっていて、

昔と同じように遊ぶのは難しいかもしれませんが、

それでも昔の遊び、大切にしたいものです。

 

 

【お知らせ① 次週(10/25~)からのテーマ】

 

秋の味覚の代表の1つ『柿』についてです。

 

 

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

 

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

 

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

 

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パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/