高田文夫のおもひでコロコロ

2022.11.17

第49回『ザ・東京漫才』

「人生先発完投」村田兆治である。私は「人生中継ぎKO」、そんなものである。村田兆治(72)。酒井くにお(74)「とーるちゃん」と弟に呼びかける大阪松竹芸能の兄弟漫才。白木みのる(86)「てなもんや三度笠」で藤田まこととのコンビが大人気。大森一樹(70)森田芳光と並ぶ若手映画監督としてスポットが当たった。この8日間でこれだけの才能と芸がなくなってしまった。代りのきかない商売である。今更ながら「さよならだけが人生さ」なのか。さぁ生きてる人を大切にしなくっちゃという訳で・・・・・・ジャーン 本日(18日)いよいよ情報解禁‼ 私の“漫才協会外部理事”祝・就任記念、私と塙(ナイツ)の思い付き企画第三弾「ザ・東京漫才~漫才師の漫才史」 今回はこれぞもうひとつの「浅草キッド」という訳で劇団ひとりの浅草キッドにつづく生身の浅草キッド篇である。

左は浅草・東洋館チラシ。2023年1月18日(水)19時より。11月18日(金)前売開始です。急げるものなら急いでチケットを。右は11月18日発売の「週刊ポスト」。イラストを描いたのは私の相方・佐野文二郎。念の為、この顔はビートきよし(ツービート)、玉袋筋太郎(浅草キッド)であります。余談ですが中条きよしは出ません。後半は「よしなさい」と「町中華」を中心としたトークショーとなりますが、前半は“漫協”の推す若手ということで「わらふぢなるお」「コウメ太夫」(チャンチャチャンチャン)「ねづっち」(謎掛け掛け放題)が腕を競います。「初笑い」として「お年賀」としてお楽しみ下さい。

小さな“八波むと志キャンペーン”をやっていたら世の中“第8波”、私もすぐに5本目のワクチンを。そんな中、嬉しい事にイラストの佐野クンが「こんなメンコを作ってみました」と私にくれた。

嬉しいネ。8×8で64。1964年に亡くなっているのだから、今から60年近く前に「さよなら」をしている私の一番好きな喜劇人だ。歴代、私の大好きなふたりと言えば、

 ①位 三木のり平と八波むと志(雲の上団五郎)

 ②位 ビートたけしと明石家さんま(タケちゃんマン)

 ③位 萩本欽一と坂上二郎(コント55号)

 ④位 となるがニッポン放送の「歌謡合戦」における立川談志と月の家円鏡の丁々発止。同率4位が渥美清と森川信(初代おいちゃん)のじゃれあい。(男はつらいよ)

おもしろかったなぁ~~~~~ッ。

11月12日(土)タブレット純のラジオ日本「歌謡曲の黄金時代」300回記念だというのでゲストにLFの大物・私が呼ばれる。200回記念の時も呼ばれていたので「まああいいか」とロシア大使館のとなりのひっそりとした局へ恐々(こわごわ)。心はウクライナ。タブがいきなり本を見せ「八波むと志、読んでます。東洋館の売店で売ってました。残り一冊」。古い物への好奇心が凄い。向上心もある。「私また本書きました」。ほとんど忘れていたローヤルレコード。昭和40年代に売れないレコードばかり作って世に出した幻すぎるローヤルレコードである。“椿まみ”を覚えているか。

 

「タブレット純のローヤルレコード聖地純礼」である。とことん調べあげるこの執念がすごい。興味のある方は探してみて下さい。番組の方は300回記念という事ですべて任されていたのでお祝いらしく「性のめざめ・くすぐられる下半身」をテーマに一時間六曲、私が選曲しLFでは喋らない下ネタをあくまでも中心に語りました。タブの奴は「キャッキャッ」言って股間を押えてました。参考までにその曲目は、

M1「小指の想い出」 伊東ゆかり

M2「ゆうべの秘密」 小川知子

M3「後から前から」 畑中葉子

M4「ベッドで煙草を吸わないで」 沢たまき

M5「嘆きのボイン」 月亭可朝

M6「マンピーのG★SPOT」 サザンオールスターズ

どうですか? めくるめくようなこの選曲・若い頃、伊達に20年間も歌番組を構成してきた訳じゃありませんよ。

 

2022年11月18日

高田文夫

 

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筆者
  • 高田 文夫
    高田 文夫
    高田 文夫

    高田 文夫

    1948年渋谷区生まれ、世田谷育ち。日本大学芸術学部放送学科在学中は落語研究会に所属。卒業と同時に放送作家の道を歩む。「ビートたけしのオールナイトニッポン」「オレたちひょうきん族」「気分はパラダイス」など数々のヒット番組を生む。その一方で昭和58年に立川談志の立川流に入門、立川藤志楼を名乗り、'88年に真打昇進をはたす。1989年からスタートした「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」は4半世紀以上経つも全くもって衰えを知らず。