毎週金曜日の21時20分からお送りしています「望月智之 イノベーターズ・クロス」

パーソナリティは、株式会社いつも 取締役副社長の望月智之とホリプロアナウンス部の高橋茉奈です！

様々な分野で活躍するプロフェッショナルな方々「イノベーター(革新者)」をゲストにお迎えして、実業家でプロのマーケターでもある望月が、「その分野の未来に向けたお話」を伺う番組です！

イノベーターゲストは「花王株式会社」DX戦略推進センター ECビジネス推進部 生井秀一さんです！

花王のEC戦略とは

高橋：今回のゲスト生井秀一さん。先日、株式会社いつもが開催したオンラインセミナー「EC×DXフォーラム　2021 SUMMER」にゲスト出演されたそうです！今回から2回にわたって、話をおうかがいします。

望月：花王のECでの販売施策を強化されているとのことですが、いつ頃からの話ですか。

生井：出遅れた感があるのですが、2012年頃からです。ちょうどamazonや楽天が台頭し、市場が大きくなってきた頃からです。最初は、どんなものかとはじめたのですが、現在は組織化し戦略的に事業を展開しています。

望月：たくさんある花王の商品の中で、ECでよく売れる商品はありますか。

生井：重くてかさばる商品、オムツや洗剤はよく売れています。特にお子さまのいらっしゃるママ世代の方々がECでよく買い物をされるというのも特徴ではないでしょうか。

楽天市場で先行発売をはじめた「ルナソル」

望月：2021年の春から、化粧品のブランド「ルナソル」を、楽天市場で先行発売する取り組みを始めたそうですが、狙いについて教えてください。

生井：商品を開発するときに、調査を重ねるのですが、売り上げが伸びないこともあり、大変難しいです。そこで、ヒットの精度を高めるためにも一旦先行販売で売ってしまおう、と考えました。

先行販売を行うと売れ行きに応じて生産数量を調整できます。在庫削減にも繋がりとても良い事例となりました。

望月：現代は、環境への配慮や循環型社会が提唱される世の中で、生産しすぎないことも大切な取り組みですね。

楽天以外に、自社サイトやamazonといった選択肢もあったかと思うのですがいかがでしょうか。

生井：やはり楽天ポイントの存在は大きく、楽天のユーザーは女性が多いです。「ルナソル」は女性向けの化粧品ブランドなので、ターゲットから考え、楽天が良いという決断に至りました。

日本全国のファンの方々が楽天市場に集結

望月：楽天での「ルナソル」先行発売の結果はいかがでしたか。

生井：大変好調でした。Twitterでも話題となり有り難かったです。サイトのアクセス数がオープンの10時から24時までずっと高い数をキープしていました。実店舗の場合、入場制限などを実施するのですが、オンラインだと関係ないわけで。日本全国のファンの方々が楽天市場に集まって下さいました。

望月：それもある意味では、DXですね。確かにTwitterで話題になっていると自分も欲しくなるという感覚はありますね。SNSと良いところです。

花王ほどの大きな事業規模で、この取り組みを実施するのはなかなか新しいことなのではないでしょうか。

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