#58 「固定概念からの解放」をキーワードとして「SHE株式会社」代表取締役/CEO/CCO 福田恵里さんをお迎えしました！

毎週金曜日の21時20分からお送りしています「望月智之イノベーターズ・クロス」

パーソナリティは、株式会社いつも取締役副社長の望月智之とホリプロアナウンス部の高橋茉奈です！

様々な分野で活躍するプロフェッショナルな方々「イノベーター(革新者)」をゲストにお迎えして、実業家でプロのマーケターでもある望月が、「その分野の未来に向けたお話」を伺う番組です！

イノベーターズクロス

イノベーターゲストは「SHE株式会社」代表取締役/CEO/CCO 福田恵里さんです！

「大阪大学」在学中に、サンフランシスコと韓国へ留学。
学生時代に、初心者の女性向けの「ウェブデザイン講座」を立ち上げます。

2015年、「リクルートホールディングス」に新卒で入社。「ゼクシィ」や「リクナビ」アプリの、UXデザインを担当。

2017年、26歳の時に、ミレニアル女性向けのキャリア支援「SHE株式会社」を設立。2020年、同社の代表取締役/CEOに就任。

「固定概念からの解放」をキーワードとして

高橋：前回は、学生時代から女性向けのWebデザイン講座を立ち上げたお話や、SHE株式会社の事業内容などについてうかがいました。

望月：福田さんが、SHE株式会社立ち上げのキーワードとして、「固定概念からの解放」を挙げています。どういった意味でしょうか？

福田：ブランドムービーの中でもお伝えしているのですが、固定概念は、自分自身にかけている呪いだと考えています。

｢転職は無理かな。｣｢ママだからキャリアを諦めようかな。｣といった自身に知らず知らずのうちにかけている呪い。そこからの解放を意味しています。

望月：国としても女性活躍推進を掲げて活動を推進しているので、その点も良い流れですね。

福田：女性が第一子を出産後に離職を選択する割合も多く、そういった背景からも、キャリアの選択肢を広げることができれば良いなと考えています。

スキルアップを求める女性は増えている

望月：今、スキルアップを求める女性は増えていますか？　

福田：スキルアップの需要はとても増えています。SHElikes(シーライクス)の受講生の数も実際に伸びていて、働き方の多様化が後押しになっていると感じています。

今までは終身雇用制度で、組織型の働き方が主流でした。しかし、現在はプロジェクト型の働き方にシフトしていく流れ、つまり個人の能力が強くなる時代に入りつつあります。今までの終身雇用制度では、企業に長く居続けることが前提だったので、企業も研修費に投資し、社員を育てるという風土がありました。

しかし今後は、学びに自己投資をして、自分自身でアップデートしていける人でないと、活躍が難しいのではないでしょうか。

望月：企業も副業を解禁し始めた流れもあります。企業側が副業を推進した体制であっても、個人としては、仕事に繋がるスキルを身につけることが課題になりますね。

義務教育のアップデートを

望月：SHE株式会社の今後の展望についてお聞かせください。

福田：4年後にIPO（新規株式公開）したいと考えています。中間目標としては上場なのですが、その先に実現したいことがあります。それが、義務教育のアップデートです。

現在の事業を通して大人に対する価値観の変革を行ってきました。スキルアップを目的にSHElikesにお越しいただくのですが、前提にある不安や自信のなさといった固定概念が新しい挑戦への妨げになっている場面を多々見てきました。

私自身も出産を経験し、子どもをどう育てていくかと考えます。与えられた答えの正解を効率よく見つけ出す力ではなく、ない正解をどのように紡ぎだしていくのか。そういった生きる力を身につけて欲しいという思いです。今の日本にこの力が必要なのではないでしょうか。日本規模で実現していくためにも、将来は行政と提携していき実行したいです。