#54 世界観を大切にD2Cで販売「Mr. CHEESECAKE」代表取締役田村浩二さんをお迎えしました！

毎週金曜日の21時20分からお送りしています「望月智之イノベーターズ・クロス」

パーソナリティは、株式会社いつも取締役副社長の望月智之とホリプロアナウンス部の高橋茉奈です！

様々な分野で活躍するプロフェッショナルな方々「イノベーター(革新者)」をゲストにお迎えして、実業家でプロのマーケターでもある望月が、「その分野の未来に向けたお話」を伺う番組です！

イノベーターズクロス

イノベーターゲストは「Mr. CHEESECAKE」代表取締役田村浩二さんです！

1985年、神奈川県三浦市のお生まれ。
「新宿調理師専門学校」を卒業。

南青山にあるフレンチレストラン「L’AS(ラス)」などで務めた後、フランスへと渡ります。
その後2017年、東京へ戻り、白金台のフランス料理店「TIRPSE(ティルプス)」のシェフに、31歳で就任。
世界的な美食ガイド「ゴ・エ・ミヨジャポン2018」で「期待の若手シェフ賞」を受賞。

現在は、「Mr. CHEESE CAKE」の他、複数の事業を手掛ける事業家として活躍されています。

チーズケーキを販売したきっかけ

高橋：今回のゲスト、田村さんが代表の会社「Mr. CHEESECAKE」では、週に2回、日曜と月曜の朝10時からオンライン限定でチーズケーキを販売しています。InstagramやTwitterなど、SNSを中心とした口コミで広がっている大人気の商品です！

望月：事業を始める前は、フレンチレストランでシェフをしていた田村さん。なぜチーズケーキの販売をはじめようと思ったのですか？

田村：当時は、賞を取ることを1つの目標に掲げ、結果世界的な美食ガイド「ゴ・エ・ミヨジャポン2018」で賞をいただきました。しかし、賞を取った後に状況が変わりました。賞を取った後は、もっと一般の方にレストランがいらっしゃって、料理をお召し上がりいただけると思っていました。しかし実際は、同業者や美食家の方々が探りに来るようなことが増え、違う空気感になったのです。その点に違和感を抱きました。

母が食事をしに来た時には、｢美味しかったけど、よく分からなかった｣と言われてしまいました。

その時に、誰が食べても美味しくて、シンプルなものを作った方が、より多くの人に喜んでもらえるのではないかと考えたのです。そこで思いついたものが、チーズケーキでした。

試作を始めて、インスタグラムに掲載しました。すると、食べたいという人が現れたのです。そこからＤＭでやり取りをする形で販売をはじめました。

販売方法はお客さまの声を取り入れた

望月：発売日を決めて販売することについて、何か狙いはありますか。

田村：もともとは、一人で作っていたので、作れる分だけを販売していました。次第に発注が増え、一旦注文を止めたのです。それでもありがたいことに、購入したいという声があったので、お客さまにアンケートを取りました。

｢いつでも買えるが、いつ届くか分からない。｣もしくは、｢週に決まった日にしか買えないが、買えたらその週に作ってお届けする。｣

Twitterでアンケートを収集した結果、後者の方が多く、現在の販売方法を採用しました。

望月：お客さまの声で販売方法を決めたわけですね。

世界観を大切にしD2Cで販売

望月：店舗を持たずD2Cでチーズケーキを販売する形にして良かったことはありますか？

田村：D2Cという言葉を当時知らず、単純に自分の作ったものを、SNSを通じて注文していただき、直接届けるという形をとっていました。

例えば、ショッピングモールの方から販売のお誘いはいただきます。ただし、我々は、レストランで作る料理と、同じ感覚でケーキを作っているので、このケーキに触れるまでの世界観や、注文してから届く体験を大切に考えています。自分たちの世界観が伝わりにくければ、ホームページを制作して、そこで販売すると考えるのが自然な流れでした。