#23 花まる学習会が目指すものは「メシが食える大人」それってどういう大人？

毎週金曜日の21時20分からお送りしています「望月智之イノベーターズ・クロス」

パーソナリティは、株式会社いつも取締役副社長の望月智之とホリプロアナウンス部の高橋茉奈です！

様々な分野で活躍するプロフェッショナルな方々「イノベーター(革新者)」をゲストにお迎えして、実業家でプロのマーケターでもある望月が、「その分野の未来に向けたお話」を伺う番組です！

イノベーターズクロス

今週のイノベーターゲストは花まる学習会代表高濱正伸さんです！

1959年熊本県のお生まれ。
県立熊本高校卒業後、東京大学に入学。1990年東京大学大学院修士課程修了。
その後、1993年に「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を重視した、小学校低学年向けの学習教室「花まる学習会」を設立。
保護者向けに行なっている講演会は、毎回キャンセル待ちが出るほどの盛況ぶり。「情熱大陸」「カンブリア宮殿」など、ドキュメンタリー番組にも出演し、世間の注目を集める存在。現在、「算数オリンピック委員会」の理事も務めています。

花まる学習会が目指すものは「メシが食える大人」それってどういう大人？

高橋：今回から2回にわたり高濱さんの仕事のことや、考えていることなどを伺っていきます。

望月：花まる学習会が目指す「メシが食える大人」ということに関してお話をお伺いできますか？

高濱：簡単にいうと、どんな時代になっても仕事を見つけて、やりきることができるというキーワードに込めた思いです。

望月：なるほど。世の中に色々な塾があるかと思うのですが、花まる学習会が目指す独自の教え方などはありますか。

高濱：色々とありますが、一つは「親」の存在がとても重要だという考えがあります。私自身も親への講演会に人生の大半を捧げています。親へ問いかける事が、「自分のやりたいことを持って生きていますか？」ということです。そういった事が問われるし、親自身がいきいきとしている状態だと、子どもはスクスク育ちます。それは間違いのない事実です。親の思考力がとても大切だと考えています。

もう一つ力を入れている事が、野外体験です。川のど真ん中でずっと遊ばせても大きな事故なく帰すということを長年続けています。

高橋：野外体験のお話でいうと、無人島を購入されたというお話も伺いました！

高濱：タイミングもありました。野外体験活動をずっと行う中で、高学年になればなるほど、キャンプの設営やご飯作りなど自分で行うという体験を実施しています。無人島というのがあると子どもたちが躍動するだろうなと考えました。私も好きですからね、男の子で無人島と聞いて興奮しない子はいないでしょう！そういうビジョンを見せたいなと考えました。

「花まるメソッド」とは

望月：「花まるメソッド」についてのお話をお聞かせください。

高濱：授業のことでいうと、幼児は飽きやすい。つまらないことをやらされた瞬間、もう嫌となってしまう。先生や親は好きだから一応やってみせるけど、心は死んでいるという状態ですね。それをイキイキさせ続けるということを成功させているのが「花丸メソッド」です。

子どもは起きているあいだ中、興味というものは続いています。脳の一部を使うと疲れてしまうのですが、例えば、「計算で5分」「漢字で5分」といった風に使う脳を変えて行くと疲れないわけです。どんな子が来ても、90分やり切ってしまうという実績があります!

子どもがスマートフォンやゲームをする使用することについて

望月：教育の問題でいうと、現代の子どもはスマートフォンやゲームをすることに関してはどのようにお考えですか？

高濱：なかなか短い時間で語れない問題ではありますね。30年ほど前に「ひきこもりの問題」を研究した時に、ゲーム漬けでひきこもっているという子が現場の感覚で多かったため、ゲームは否定している側でした。しかし、ゲーム業界自体がどんどん進化していますよね。外に出ないじゃないですかというと、「Pokémon GO」が出た。体が動かさない、というと「Wii Fit」が出ましたよね。人との繋がりもゲームでもつことができる時代です。画面ばっかりが相手だと、人の感覚が損なわれているという考えがありました。しかし、落合陽一さんとのお話の中でも出たのですが、アナログの活動に繋がるスマホの活動なら良いんじゃないかと考えます。