株式会社NAKED代表の村松亮太郎さんが登場。
プロジェクションマッピングなどを活用したデジタルアートや空間演出を駆使して
没入感のある体験を演出するクリエイティブカンパニーの創業者である村松さんに
作品への思い、演出のこだわりなどを伺うと共に、
現在、東京・寺田倉庫G1ビルで開催中の「ガウディ没後100年公式事業
『NAKED meets ガウディ展』」について詳しく伺いました。
※ 下にスクロールしていただくと、放送内容をご覧いただけます。
NAKED meets ガウディ展 詳しくは コチラ
寺田倉庫G1にて、3月15日(日)まで開催
「NAKED meets ガウディ展」
自分たちNAKEDは、プロジェクションマッピングなどの
デジタルアートを活用し、没入感のある体験を生み出す
クリエイティブカンパニー。
現在、天王洲アイルの寺田倉庫G1ビルで
『ガウディ没後100年公式事業 NAKED meets ガウディ展』を
開催している。
サグラダ・ファミリアで知られるアントニ・ガウディの独創的な造形や思想を、
我々ならではの没入演出で体感してもらう展覧会。
秘蔵の手記や直筆資料、未公開の制作道具など
貴重なコレクションも網羅的に展示し、
ガウディを知らない方やお子さんでも楽しめる構成にしている。
ただ映像を見るのではなく、空間全体で“その中に入っている
”感覚をどう作るかをポイントに演出。
2026年にイエスの塔が完成予定のサグラダ・ファミリアは、
彫刻部分はさらに時間がかかるとも言われている。
建築家であり哲学者であり詩人でもあったガウディ。
その“人間ガウディ”から何が生まれたのかを感じてもらいたい。
NAKEDの作品
『ガウディ没後100年公式事業 NAKED meets ガウディ展』では、
映像を見た方から「言葉にできない」と言われることがあるが、
AIの時代だからこそ、言語化しきれない感覚を体験してほしい。
100年以上前に始まったサグラダ・ファミリアと、
今のデジタルアートが結びつく。
ネイキッドは設立28年、5人で始めて今は約80人になった。
東京駅の『TOKYO HIKARI VISION』や『NAKED FLOWERS』、
『NAKED meets 二条城』などを手がけてきたが、
自分のルーツは映画にある。
映画だったら脚本がまずあって、CGもつかうというように、
デジタルを使うが、デジタルかどうかより、世界観、メッセージ、
バックストリーを大事にしている。
映画という総合芸術の現代版のようなもの。
テクノロジーのおかげで映画のような世界観を
リアルの空間の中で作り出すことができるようになったので、
いろんな要素を、あらゆる方向のものを混ぜ合わせて仕上げる。
表現方法としてその要素が増えた感じ。
言語を超える表現との出会い
自分はもともと映画役者で、
映画づくりの中でコンピューターに出会った。
デジタルそのものに興味があったというより、
コンピューターの自分のやりたい表現を実現できる可能性に、
藁にもすがる思いで反応した感覚。
独学で始めたが、結果としてコンピューターは
自分の表現に大きな影響を与えた。
映画をやっているときに、国際映画祭で評価もいただいたが、
日本語という言語の壁は常に感じていた。
その点、今の映像空間表現はノンバーバルで、言語が関係ないので、
国や文化を越えてダイレクトに伝わるのでグローバルにやるには
この表現はとてもいいと思った。
やはり言葉では表現しきれないものがあるので
この表現方法にこだわっている。
ガウディ展でも、自分で触って動かす映像といった
インタラクティブな体験を通じて、見ているだけとは違って
直感的に理解できる。6歳の子供も理解することができ、
子どもから大人まで同じようにガウディにアプローチしている
というのは面白い。
今回の企画はガウディ財団からの打診があり、
哲学的な親和性も含め、自分たちがやるべきだと使命感をもった。
デジタルアートと地方創生
京都市と取り組んでいる『NAKED GARDEN ONE KYOTO』は、
京都という街全体を一つの庭と見立て、
どう活性化していくかを考えるプロジェクト。
オーバーツーリズムという課題を抱える中、
人の流れを分散させ、まだ知られていない魅力へと導く。
クリエイティブの力で課題解決に向き合う、広い意味での地方創生。
きっかけは前市長との対話。
文化財保全には多くの費用がかかる。税金だけに頼らず、
収益を生み、その循環で守っていく仕組みをつくれないか
という相談から始まった。
二条城で何度もおこなったが、二条城だけでは限界があるということで
京都全体へ広がっていった。
個人では「DANDELION」という、ネットワークで
世界各地とつながっているタンポポのアートも展開している。
それこそ時空を超えるようなアート。
自分が今興味をもっているのは
一次産業のようなアナログのところにデジタルをどうつかっていくか、
デジタルをリアルなものにどう活かせるかということ。
海外での活動
海外で考えているのは、例えば食料自給率が低い国で
スマート農業的なファームをつくり、
そこで小さなドローンが蜂の代わりに受粉する。
その軌跡に光をまとわせれば、
大量のドローンが花の中を飛んで、
さらにドローンがいくところに光を付けてあげれば
光に包まれ、さらに作物が実る空間をつくれる。
実際に収穫し、料理として提供するところまで含めれば、
学びと体験と「食べる」が一体になる。
楽しみながら学べる仕組み。
自分は「自分の常識は他人の非常識と思え」と言っているが、
ガウディこそそういう人。かなりの変わり者だった。
自然との関係性も、支配ではなく崇拝に近い感覚で、
アジア人の感覚に近いので、日本を始めアジアで特に人気がある。
ガウディの直線をねじれば曲線になるという、
こう見えるという“目”こそが芸術家なんだと思う。
ピカソの絵っていうのも、ピカソにはこう見えるというように
結局、見方がすべてで、
そこがガウディはただの建築家を越えて芸術家でもある
と言える部分なのかと思う。

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