2月2日(月)からは、
キヤノングローバル戦略研究所上席研究員でジャーナリストの峯村健司さんが登場。
米中関係や外交・安全保障のプロフェッショナルが実践している情報収集法
新聞記者時代の印象に残っている取材の話や
北京やワシントンの特派員のときの現地の取材環境について、
さらに2021年新聞協会賞受賞「LINEの個人情報管理問題」のスクープについて
※ 下にスクロールしていただくと、放送内容をご覧いただけます。
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ジャーナリストの情報収集
自分が国内外の膨大なニュースやSNS情報の中から
セレクトする際、鍵になるのは「変化」。
毎日情報を追い続けていると、
ある瞬間にトーンが変わることに気づく。
たとえば中国の習近平国家主席の発言の言い回しが
微妙に変わった、そんな一瞬こそが重要で、
後から振り返ると米中対立や関係改善の引き金に
なっていることも多い。
その変化に気づけるかどうかは、記者として培ってきた嗅覚と、
何より毎日見続けているかどうか。
極秘情報が舞い込んでくることはほとんどなく、
25年記者をやってきて数えるほど。
実際は公開情報を地道に集め、
自分で分析する作業の積み重ねがほとんど。
特ダネだと思った話が注目されないこともあれば、
取るに足らないと思った話が大きく読まれることもある。
フェイクニュースが溢れる時代だからこそ、
まず疑う姿勢を持ち、複数の情報源でクロスチェックする。
その基本を徹底することが重要。
新聞大好き少年が新聞記者に
自分はもともと朝日新聞の記者だった。
小学生の頃から新聞が大好きで朝日新聞の記者になりたかった。
小さい頃から家で朝日新聞が読んでいたというのもあるが
外で遊んでいるように見えながら、実は社会問題について考え、
その材料として新聞を読み込んでいた。
決定的だったのはリクルート事件。
朝日新聞の川崎支局という小さな支局の
若手記者たちの調査報道がきっかけで
結果として首相を引きずり下ろした。
その姿を見て、これほどかっこいい仕事はないと思った。
記者になってからはとにかく忙しく、
社会部で事件を扱い、その後は特派員として、
携帯電話を枕元に置き、震えたら即出る生活が続いた。
ジャーナリストの役割は「真実」を伝えることだが、
真実は一つではない。
だからこそ、自分は容疑者やその家族の声、
生い立ちや背景まで丁寧に取材し、
一方的な善悪で語らないよう心がけてきた。
読者に判断材料を渡すことこそが、記者の仕事だと思っている。
峯村さんがみた真の中国の姿
自分は2005年に会社の制度で中国へ留学した。
国内で成果を出した記者が1年間海外に行けるというもので、
行き先に中国を選んだ理由は正直シンプルで、
候補の中で行ったことがなかったから。
その後、北京特派員として取材を続け、
中国軍の動向に関する報道で「ボーン上田記念国際記者賞」を受賞。
中国の空母建造計画をスクープしたが、
軍事問題は最も敏感なテーマで、
危険すぎて誰も手を出したがらなかった。
自分は社会部時代からスクープを狙うのが好きで、
これはいけるかもしれないと思って踏み込んだ。
中国滞在6年間で拘束は25回以上。
最長で9時間半の取り調べを受けたこともある。
最終的には外交部から呼び出され、事実上の国外退去という形になった。
当時の中国はまだ緩く、“穴”があり、尾行をまける余地もあったが、
今はAI顔認証カメラが街中に張り巡らされ、6~7分で捕まる世界。
現在の中国は締め付けが強く、監視を高めている
一方で経済は停滞し、若者の失業や不満は高まっている。
力で抑え込む統治がいつまで続くのか。
見えないガスが、今の中国には充満していると感じている。
峯村さんがみた大国アメリカ
自分がアメリカと中国の関係を本格的に学ぶようになったのは、
北京特派員から戻って以降。
中国を事実上追い出された後、
ハーバード大学の研究員として約1年滞在し、
その後ワシントン特派員になった。
中国とアメリカでは取材環境は大きく異なり、
アメリカでは尾行はない代わりに、ルールの厳しさが際立っていた。
特にオフレコは絶対で、一度でも破れば二度と取材できなくなる。
その緊張感の中で、トランプ政権1期目の終盤、
インド太平洋戦略に関する内部文書をスクープした。
安倍晋三元総理の構想が基になっていたもので、
日本の記者である自分に託したいという高官の判断だった。
実際に会ったトランプ大統領は、
意外なほど繊細で気遣いのある人物だと感じたが、
カメラが回ると一変し、挑発的で攻撃的になる。
自分はそれは一種のパフォーマンスだと思う。
今年の中間選挙を控え、支持率回復のため内向きになり、
国際社会を軽視する動きが強まることが一番の懸念。
特に中国やロシアと安易に手を組む展開は怖い。
2026年は、ちょっと緊張する年になりそうだと思っている。
LINE・個人情報管理問題のスクープ
2021年度新聞協会賞を受賞したのは、
LINEの個人情報管理問題をスクープしたことがきっかけ。
LINEは日本のアプリと思われがちだが、
実態は韓国企業が運営し、開発の一部は中国に委託されている。、
画像や動画を保存するサーバーも韓国にあった。
この事実を調査報道という形で自分で調べてスクープした。
最初は大スクープになるとは思っていなかったが、
歌手の野口五郎さんから「LINEは意外とゆるくて危ない」
という話を聞いたことが出発点だった。
取材には約6か月を要し、利用者が読み飛ばしがちな
プライバシーポリシーの曖昧な表現に問題があると分かってきた。
報道後、「利用者の全画像・動画が韓国サーバーに」
という見出しに対し、政治家や官僚から
私的な写真を心配する問い合わせが相次ぎ、
知られたくない写真が脅しに使われる危険性を感じた。
新聞協会賞を受賞した翌年朝日新聞を退職。
40歳を過ぎ進路を考える中、米中関係研究への関心が高まり、
声をかけてもらったキヤノングローバル戦略研究所で
新たな道を歩むことを選んだ。

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