防災アドバイザーの岡部梨恵子さんが登場。
携帯用防災グッズや非常用持出袋の防災グッズの選び方。
災害時の食について。
さらに整理・収納アドバイザーの観点からの
防災時に求められる整理整頓のポイントについても伺いました。
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防災アドバイザーになったきっかけ
2011年の東日本大震災のとき、
町の86%が液状化した浦安市で被災し、
ライフラインが止まる生活を経験した。
特に困ったのはトイレで、「水で流してはいけない」と言われたときに、
どうすればいいのか分からなかった。
さらに液状化の影響で砂ぼこりもひどく、目を痛めたりもした。
そうした体験を通して、ライフラインが止まる生活が
どれだけ大変かを初めて実感し、
「ちゃんと考えておかないと本当に困る」と気づいたことが、
防災に向き合うきっかけだった。
最初は片付けの勉強から始めた。
整理収納アドバイザーの資格を持っていたので、
その知識を活かしながらブログやSNSで発信を始めた。
試行錯誤を重ねていくうちに、
今では防災のプロと言っていただけるようになった。
防災意識は高まっても、何を買えばいいのか、
どこから始めればいいのかで悩む方は多い。
自分は外出時には防災ポーチを持ち歩き、
水が飲めてトイレが1回できる準備をしている。
防災は特別なことではなく、日々の生活に無理なく
溶け込ませることが大切。
携帯用防災グッズの選び方
防災グッズは買って終わりではなく、
実際に自分で使ってみることが大切。
いざという時に迷わないよう、普段から試しておくことが重要。
自分が常に持ち歩いている防災ポーチは、
25センチ×20センチほどの大きさ、重さおよそ400グラムで、
少し大きめのバッグなら入るサイズ。
中には1回分の非常用トイレも入っていて、
小さくても臭いや菌を封じ込めてくれるものを選んでいる。
自分がいいと思う非常用トイレは2種類あって、
ひとつは持ち歩けるようにコンパクトにしてほしいと
お願いして作ってもらったもの。
もうひとつは主婦目線で、家族分そろえても
負担にならない価格でありながら品質の高いもの。
ポーチにはそのほか、両手が使えるヘッドライト、
避難所での睡眠を助けるアイマスクと耳栓、
煙から目を守るための簡易的な煙フード、
体温を守るエマージェンシーブランケットなどを入れている。
特に持っていてほしいのは、非常用トイレとブランケット、
そして500ミリリットルの水。さらにホイッスルも大切。
防災グッズの選び方②~非常持ち出し袋
自分が用意している非常持ち出し袋はリュックサックで、
重さはおよそ6キロ。
この中には、避難所に行ったときに
半日から1日ほど生活できる最低限のものを入れている。
例えば非常用トイレ。人は1日に5~6回はトイレに行くので、
それを想定して用意している。
他にも衛生用品や軽食、ラップなどを入れていて、
とりあえず1日しのげる内容にしている。
もし足りないものがあれば、後で落ち着いたタイミングで
取りに戻ればいい。
避難所生活は不自由だが、何よりも大事なのは命。
津波が来るのに荷物を抱えて逃げ遅れてしまうケースもあった。
まずは命を守ることを最優先に考えてほしいと思う。
避難したときに必要なものは家庭ごとに違う。
自分の家庭には何が必要なのかを日頃から考えておくことが大切。
自分は持ち出し袋を玄関のシューズボックスの近くに置き、
折りたたみ式のヘルメットも準備している。
災害が起きたらすぐ持って出られるようにするため。
気づいたときに少しずつ見直し、必要なものを足していくことで、
より実用的な備えになると思っている。
防災と整理整頓
防災は気づいた時から始めればいい。
特別なことを無理して続けようとしても長続きしない。
だからこそ、日常生活の中に少しずつ溶け込ませることが大切。
普段使っているものでも、見方を変えれば
災害時に役立つものはたくさんある。
例えばラップフィルム。
けがをしたときにガーゼの上から巻けば包帯の代わりになる。
そうした視点で身の回りを見るだけでも、
防災への意識は変わってくる。
自分は整理収納アドバイザーの資格も持っていて、
備蓄のためのスペースをどう作るかというアドバイスもしている。
備蓄ができない理由として「片付いていない」という声はとても多い。
まず物を減らして整理することで、
どこに何があるのか分かる環境が整い、備えもしやすくなる。
片付けの基準として自分がよくお伝えするのは
「1年間で1回使ったかどうか」。
1年使わなかったものは、次の年も使わないことが多い。
物との向き合い方の基準を自分なりに作ることで、
無理なく整理整頓ができるようになる。
片付けと防災は実はつながっている。
自分の生活に合った方法を見つけることが、備えを続ける一番の近道。
災害時の「食」
災害時の食事というと「防災食」を思い浮かべる方が多いと思うが、
防災食と名前が付くだけで値段が高くなってしまうこともある。
普段の食材でも、工夫すれば十分に温かい食事が
とれるということを自分は伝えている。
例えばポリ袋にお米と水を入れて空気を抜き、
しっかり結んで30分ほど浸水させてからボイルすると、
ふっくらご飯が炊ける。
温かいご飯があると、たとえおかずが冷たくても食欲が湧き、
気持ちも落ち着く。
なのでカセットコンロとカセットボンベはぜひ備えてほしい。
もし火が使えない環境であれば、ポータブル電源と
IHコンロを準備しておくのも一つの方法。
またポリ袋調理はご飯だけでなく、卵焼きやホットケーキ、
蒸し焼きそばなども作ることができる。
袋の中で材料を混ぜてそのままボイルするので、
ボウルや菜箸を使わずに調理できるのも利点。
災害時でも普段の食事に近いものを食べられると、
心の安心感につながる。

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