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2024.02.23

温泉道場 の山﨑寿樹さんに聞く!地域を沸かす”地域活性化の事業

株式会社温泉道場 代表取締役社長の山﨑寿樹さんが登場。

「温泉・銭湯の再生請負人」として

お風呂屋さんや温浴施設を生まれ変わらせている山﨑さんに、

これまでに手掛けたおふろの再生について、

さらに“地域を沸かす”地域活性化の事業について伺いました。

株式会社ONDOホールディングス(温泉道場)ホームページ コチラ

 

 

温泉道場とは

温泉道場は、すでにある温浴施設をリノベーションして

新しい価値を発信する企業。

自分はこれまで北海道から沖縄まで2600カ所の温泉にいっており、

そのノウハウを生かしながら再生をおこなっている。

『おふろcafé』は日帰り温泉・温浴施設の看板ブランド。

お風呂、ご飯以外の時間の何もしない時間も

楽しんでもらえるように、暖炉やライブラリーなど

ぼーっとできるような居心地の良い空間を店舗内に作った。

今まで来なかったお客様にきていただけるようにし、

赤字経営だったところを黒字経営にするようにリノベーションをする。

最初にリノベーションを手掛けたのが玉川温泉の。

「玉川温泉」と「白寿の湯」という2店舗。

泉質は良かったが立地的に山奥にあり、お客様が年々少なくなっていた。

お客様の様子をみたり、いろいろリサーチをしたりして、

今まで来ているお客様と若い人が来るきっかけになる

融合できるコンセプトを考え、3年かかり、

昭和30年代の「昭和レトロ」というテーマにいきついた。

結果的に若い方から地域のおじいさんおばあさんまで

たくさんの方にきていただけるようになった。

 

 

『おふろcafé』 のブランド誕生

もともと温泉、お風呂が好きだったが、

前職でコンサルティング会社に勤めていて、

そこで観光や日帰り温泉を担当していたのが、

この仕事を始めた直接的なきっかけ。

観光というテーマの中で”温泉”は日本全国にあり、

これから伸びていくのではないかと思い、28歳の時に起業。

3軒目に手掛けた「utatane(うたたね)」はクローズしていたので

ゼロベースでリノベーションの企画を考えることができた。

自分が多くお風呂に入っている中で、こんなのがあったらいいなあ、

というものをチャレンジしたいと思った。

通常、温泉商業施設はお風呂入るところ、ご飯を食べるところ、

寝るところが決まっている。その境目をなくしたかった。

「おうちのようにくつろげる、おしゃれで、ダラダラ、格好良く」

というコンセプトで『おふろcafé』のブランドを立ち上げた。

「utatane」が『おふろcafé』の第1号。

今全国に『おふろcafé』の店舗があるが、

それぞれのお店でテーマが違う。

地域に合わせてつくっていくというのが自分たちの特徴。

「お風呂から文化を発信する」というテーマで店づくりをしていたので。

地域の衣食住の文化をお風呂を使って発信していくという中で

地域活性という考え方になった。

 

 

リーダーシップ~人材育成

温泉道場の設立時メンバーは3人。

会社設立は2011年、東日本大震災の2日前。

震災の翌日も店を開けた。

あのように混乱し、大変な時にお風呂に入ることで

心の安定を取り戻すということを提供でき、

お客様からありがとうと言われ、いい仕事をさせてもらった感じた。

それはその後様々な困難があっても乗り切り、

会社を続けることができるきっかけになったと思う。

自分は、超トップダウンで引っ張っていくタイプではなく、

プロデューサー型のリーダーだと思っている。

会社のメンバーのいいところや強みを引き出すような

チーム作りをしていくことを心がけている。

地域の中でリーダーは不可欠。

「2025年までに5人の社長を輩出する」という目標も持っている

また、お風呂から文化を発信するというところから

お風呂以外の事業も生まれてきていている。

地域の温度を上げていこうと

「さあ、地域を沸かそう」という新しいテーマを昨年つくり、活動している。

 

 

「さあ、地域を沸かそう」

プロ野球独立リーグ「埼玉武蔵ヒートベアーズ」のCEOも務めている。

温泉、お風呂とジャンルは違うが、

健康と地域の方とのエンタテインメント、レジャーの提供という意味では同じ。

鯖の養殖もやっている。

この全体のグループが「ONDOホールディングス」。

地域の温度を上げる、地域の音頭をとっていくリーダーを育てる

という意味で「ONDO(おんど)ホールディングス」と名付けた。

鯖の養殖では、海のない埼玉県で新鮮な魚を提供。

イベントで子どもに養殖している姿を見てもらったり、

食べられるということで、観光的側面でも楽しんでもらえる。

鯖にしたのは、ウナギ、ナマズ、サーモン、フグ、なども検討したが、

埼玉でやる意義や、インパクトから、

海水魚で何がいいか考え、大衆魚である鯖にした。

地域活性化、地域の困りごとや社会課題の解決が

自分たちのビジネスとしての役割だと思っている。

埼玉の中でも郡部になるので、少しでも仕事、事業を作っていく

ということを意識しながらやっている。

 

 

今後の展開

日本の温泉、お風呂は文化。

同じ泉質の温泉はなかなかない。個性にあふれている。

沢山の方に知って頂き、入っていただきたい。

観光業の中のお風呂は、同じような温浴施設が多い。

自分たちは地域の良さを詰め込んだお風呂、個性的なお店を

作っていくということをしっかりやっていきたい。

今後取り組んでいきたいこととしては、お風呂に関しては

地方の温泉の復活、再生、そして日本式のお風呂の海外展開。

海外での『おふろcafé』の展開も将来的にはやっていきたい。

地域活性に関しては、ローカルスポーツを育てていきたい。

プロ野球独立リーグは、身近なプロ野球の裾野を地域と一緒に広げ、

地域のプロスポーツが発展していく中で

子どもたちへの教育、アスリートとのふれあいの中で気づくこと、

学ぶことがあると思う。

地域活性化の中でのスポーツ、健康、そのようなモデルを

「埼玉武蔵ヒートベアーズ」を壮大な実験場として使って

やっていきたい。

 

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