剣舞師、殺陣師、モーションアクター、女優、声優・シンガー・モデル・作詞家・演出家・
アクション指導家とマルチな才能で活躍する川渕かおりさんが登場。
モーションアクターという仕事について詳しく伺うとともに、
世界中で評価が高く「LADY SAMURAI」の異名を持つ美しく激しい日本刀剣舞や
殺陣について、さらに『KAO=S』(カオス)というユニットでの音楽活動など
川渕さんの様々な表現についてお話を伺いました。
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モーションアクターとは
モーションアクターの第一人者
モーションアクターは、ゲームやファンタジーや
SF映画に欠かせない要素。
人間のキャラクターの動きのもとになる。
実際に生身の人間がお芝居をして、
その体の線のデータを取りこみ、キャラクターに流し込み。
よりリアルな動きをするもとになる仕事。
動きのリクエストに沿わないといけない。
キャラクター性を重視するのはもちろんだが、
クリエイター側がいかにデータを使いやすいか、
体の線にノイズにないかも気にしている。
余計な動きをしてしまうとそれがすべてノイズになってしまう。
実写だと味になるものが雑味になってしまう。
もともとモーションアクターは
そんなにオープンに知られているものではなく、
その存在自体を知らない人が多かったが、
制作秘話などで映像がでたりする中、
今は知られるようになり、
モーションアクターは増えている。
モーションキャプチャー
モーションキャプチャーはいろいろな撮影の仕方がある。
芝居メインのモーションキャプチャーと、
ゲームのプレイヤーが動かしてジャンプする、斬るなどの
汎用モーションを撮る場合がある。
初めて自分がモーションアクターをやった作品をみたとき、
純粋にすごいと思った。
モーションキャプチャーのスタジオは何もない広い空間。
360度カメラに囲まれている。
有るはずのものをすべて想像しながらやる。
実際背景ができたり、相手のモンスターでてきたりと
完成したとき、いち視聴者として感動する、
デジタルだけど、アナログの要素があり、
それが融合する面白い仕事だと思う。
自分は様々なジャンルの仕事をしていて
傍から見ると、何をメインにやっているのかと
思われるかもしれないが。
全ての要素が自分の表現に融合されているので、
全てが必要不可欠だと思っている。
殺陣
殺陣に興味をもったのは「暴れん坊将軍」がきっかけ、
「暴れん坊将軍」をかっこいいと思い、
新聞紙を丸めて真似をしていた。
その後、ジャッキー・チェンにあこがれ、カンフーを始め。
そこから中国武術へ。
それぞれ全然動きは違うが、
体幹を強く持つというのはどちらにも通じること。
殺陣は剣舞と違い、相手があるので、
抜刀する前の呼吸感や、相手がどのような気をだしてくるか。
相手の斬り方によって受け方がかわってきたりと
殺陣コミュニケーションがある。
殺陣では安全面はもちろん気を付けるが、
鍛錬を積んだ相手となら、安全面ギリギリの
いる場所を切っていくギリギリ感がある。
リアルいけるかということを追求したいと思っている。
そこには信頼感がないと斬りに行けないギリギリの間合いがある。
それを構築していくのも楽しい。
真剣を使ったことがある。
試し切りをさせてもらったが、持った時に感覚が全然違った。
精神が刀に集中する貴重な経験だった。
『KAO=S』としての活動
クラシックバレエの経験があり。
しなやかな動きはバレエからきていると思う。
いろいろミックスして、
自分しかできない動きを作りたいと思った時に
剣の殺陣とバレエと中国武術をミックスしてやってみた。
『KAO=S』(カオス)というユニットでシンガーとしても活動。
社長兼リーダーのギタリストの山切修二氏とユニットを組み、
彼が作曲やプロデュースをおこない世界を回っている。
海外によくいくが、日本語の美しい意味や命や、
日本のいいものと世界とがリンクする作品を
作っていければと思っている。
ユニット結成のきっかけは
山切氏のライブを客としてみにいったときに
とても生命力を感じる歌を歌っている人だと思い、声をかけた。
自分は日本刀で剣舞や殺陣をしているというと、
次のショーを見に来てくれた。
他にない表現をやってみようということで、
剣のパフォーマンスと音楽を融合させた。
それが『桜の鬼』という剣舞の曲。
これからの夢・目標
今後に関しては、やっている表現の種類は多いが、
すべてマイペースで上げていきながら、
自分の世界を広くしていければと思う
スキルアップのためにはもっと大きな規模で表現をしたいと思う。
またもっといろいろな場所に行き、世界を日本刀と表現で
つないでいきたい。
いろいろな新しいものに挑戦したい。
やりたいと思ったらとにかく試してみるというのが自分のモットー。
常に新鮮な気持ちでやっていきたい。
人の心をうつためには、
やっている者が、毎回リアルにその時を感じないと
見ている人に伝わらない。
ただ、モーションアクターの場合は違う要素があり、
いかに同じことができるかということが大事になる。
今年8月にドイツの「マイン祭」に参加の予定。
また、10月17日、SHIBUYA PLEASURE PLEASUREで
自分がかかわっている和の文化を終結させたような
大きなイベントを行う予定。
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