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2023.05.19

お笑い芸人でマラソンランナーの猫ひろしさんが語る国籍変更とオリンピック

お笑い芸人でマラソンランナーの猫ひろしさんが登場。

お笑い芸人“猫ひろし”の誕生から、

世間を驚かせたカンボジア国籍への変更、

さらにオリンピック出場の裏話について伺いました。

 

猫ひろしオフィシャルホームページ【猫魂】 コチラ

Twitter コチラ

 

 

猫ひろしとマラソン 

先輩から芸名を付けてもらい、

「猫ひろし」になるまで、芸名が30個くらいあった。

猫が好きだから“猫ひろし”がいいんじゃないかということで

この芸名に決まった。

今年3月に開催された東京マラソン2023」に出場。

記録は2時間27分48秒。

45歳で、8年ぶりに自己ベストを更新。

まだ進化している。

いろいろな人をみるとマラソン選手のピークは30代前半。

しかし自分は30歳からマラソンを始めたので、

まだのりしろがあるのだと思う。

最初走った時は3時間48分。

今、2時間27分2秒まできた。

コーチを付けるようになったら、練習の仕方が変わり、

どんどん伸びていき、それで、マラソンにハマった。

また、マラソンは努力すればするほど結果がでる。

自分は性格的にまじめな方なので、はまったのだと思う。

レース前には3日間くらい炭水化物ばかり食べる。

それが42.195キロを走るエネルギーにかわる。

 

 

国籍変更とオリンピック

ホリエモンさんが「猫ひろし再生計画」の

いろいろなアイディアの中のひとつとして

足が速いので国籍を変えてオリンピックに出る

というのを打ち出したのが最初。

向こうは冗談で言っていたが、自分はそれを聞いたときに、

足が速いアフリカ人の方たちの中で

“猫魂”のTシャツを着た自分の絵が浮かび、

その場でやりますと言った。

当然批判もでると思い、なかなか決心がつかなかったが、

カンボジアのマラソン大会で3位以内に入ったら

国籍を変えてやらないかと言われ、実際に3位になった。

そこから心を決めて、国籍を取得する動きを始めた。

カンボジアの国籍を取得し、オリンピック出場を決めたが、

「国籍を変えてから住居年数が1年に満たない人は

オリンピックにでられない」という規則のため出場できなかった。

悔しくてそこから4年間毎日練習した。

4年間ずっとカンボジア人で1位となり、

リオ・オリンピックの出場権を獲得。

リオ・オリンピックの時は、とても暑く、大勢がリタイヤした。

自分も初めて両足まめができ。それをつぶして走った。

ビリだなと思って走っていると、最後の1キロの地点で

後ろから肩をたたかれた。実はもう一人後ろに選手がいて、

「二人で胸張ってゴールしよう」といわれたが、

この選手に負けたらビリだと思い、そこから息を吹き返し、

必死に逃げ、ビリから2位を死守した。

 

 

お笑いタレント猫ひろしのルーツ

もともと学生時代は目立たないタイプ。

お笑いは好きで、大学のときは、

定期券を作って埼玉から毎日お笑いを観に行っていた。

芸人を目指そうと思ったのは大学3年生のとき。

周りから、こんなに顔も面白いので何かやった方がいいといわれた。

自分も、普通に仕事をするというのが想像できなかったので、

好きなことを一度チャレンジしてみようと思った。

「ネタ見せの神」というのがあり、ネタ見せにいって、

オーディションを受けて受かった。

最初にテレビに出演したのは「普段テレビではNGな芸人」で出たクイズ番組。

そこでいろいろな人の目に留まり、

深夜番組にださせてもらうようになった。

マラソンやりながら芸人をやっているので、

仕事しながらだと、一日30キロは無理な距離。

そこで、通勤ランや現場まで走って着替えて、

ネタをやってまた走って帰るということをしている。

どちらも好きなことだから努力する。

好きなことが仕事になっているので嫌になったことがない。

 

 

猫ひろし流マラソントレーニング 

コーチから「歯をみがくように、朝起きたらジャージに着替えて走れ。

そうしたら辛いと思わなくなる」といわれ、毎日走っている

月に2回は42キロ走っている。

毎日は多い時で30キロ、短い時でも20キロは走る。

普段は20キロを2時間かけてゆっくり走る。

LSD(LONG、SLOW、DISTANCE)といって

長い距離をゆっくり走ることでマラソンの体ができてくる。

そして、週2回くらい800メートルの日というのをつくり、

日曜日は40キロ走や30キロ走など、

長い距離を走る日を作り、追い込む。

追い込まない日はゆっくり走り、走りながら疲労を抜く。

システム化することで記録も出やすくなった。

若い時はがむしゃらに走っていたが、

今は、練習、食事、休養の3つのバランスをうまくするようにした。

ずっとやってきたことが実を結び、東京マラソンの記録更新につながった。

昔は夜型だったが今は朝方。

朝早く起きて、水やプロテインをとって走り、しっかりご飯をたべて

仕事にいって帰ってきてから軽く走る。

朝方にして健康的になった。

 

 

これからの夢・目標

来年のパリオリンピックについては、

自分は代表は退き、カンボジアの若い選手がたくさんいるので、

サポートする方にシフトチャンジしようと思う。

前回の東京オリンピックを目指していたが出場できず、

自分の中で一つの区切りになった。

自分の練習メニューでやりたいと言ってくれる選手がいるので、

役に立てればと思っている。

走ることはずっと続ける。

競技としては、もう少し記録が伸びると思うので

自分の目標として続けようと思う。

今年6月にカンボジアのプノンペンで行われるハーフマラソンに出場。

代表選手もでるので、自分も走れるところを見せたいと思う。

コロナでカンボジアにいけなかった時期があったが、

少し落ち着いてきたので、もう少し行くのを増やしていこうと思う。

マラソンと出会えてよかった。

過去のことを気にしてもよくない。今頑張ればいい方向に変わる。

これからも明るくやっていこうと思う。

 

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