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2022.07.22

回転寿司評論家の米川伸生さんに聞く回転寿司がもっと行きたくなる話

回転寿司評論家の米川伸生さんが登場。

回転寿司との出会いから回転寿司評論家になったきっかけの話はもちろん、

回転寿司の歴史や全国の今注目の回転寿司店も伺う

回転寿司の魅力たっぷり伺いました。

 オフィシャルサイト   コチラ 

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回転寿司評論家になったきっかけ

3歳くらいから祖母が誕生日にお寿司をとってくれて食べていた。

5歳の時、祖母が住んでいた池袋に、東京初の回転寿司屋ができ、

それまでは子供にはトロは食べさせてもらえず、

そこで初めてビントロを食べ、とてもおいしく、衝撃を受けた。

回転寿司は好きなものを自分でとれるから良いと思い、

ここから回転寿司に目覚めた。

放送作家として活動する傍ら、2000年ぐらいから回転寿司評論家として活動。

2007年、「テレビチャンピオン」の『回転寿司通選手権』で優勝。

これをきっかけに回転寿司評論家として知られるようになった。

回転寿司ブームが1990年代の半ばにあり、

当時、自分はバラエティの放送作家だったが、

社会情報局に回転寿司に詳しい人がいないということで、

ブレインとしてよばれ、回転寿司の番組をいろいろ手がけた。

その時、自分の知識だけでは足りないということで、

全国の回転寿司店を訪れ、情報を集めるようになった。

1年で全国500軒の回転寿司店を訪れた。

好きだと、ことあるごとに言っていたら、

ディレクターやプロデューサーよばれるようになった。

 

 

回転寿司の歴史

地元密着でいろいろな回転寿司店があり、

大手に負けない工夫をしていてすごい。

店によって個性があり、楽しめる。

地方色もあり、その場所、その店にいかないと食べられないお寿司が結構ある。

回転寿司は1958年、東大坂の「元禄寿司」が発祥

ここは人気店で、職人二人では手が回らないほど忙しく、

社長がアサヒビールの工場に行った際。

ベルトコンベア式でお寿司を回せばいいと思いつき、

10年かかってレーンを完成した。

コーナーの部分でお寿司が落ちてしまうのを、

トランプのババ抜きのカードを広げた形からヒントを得て改良し、

レーンを完成させた。

それが1958年で、回転寿司の始まり。

20年間は特許があり、「元禄寿司」が大坂に数店舗と、

あとは仙台のFC契約をした店があるぐらいだった。

1978年の特許が切れてから、かっぱ寿司をはじめ、

全国にいろいろなブランドの回転寿司店ができた。

 

 

個性的な回転寿司店

特急レーンを始めたのが「かっぱ寿司」。

郊外に100席以上の店をつくり特急レーンを導入。

そこから一気に全国制覇した。

一方おいしさを武器に、「くら寿司」や「スシロー」が伸びてきた。

最近一番感心したのが群馬県の「群馬いちもん 金沢まいもん」。

真鯛の間に地元の老舗のタクワンが挟んであり、

それを地元の醤油麹を使って食べる寿司など、

地元の老舗の店とコラボした寿司がある。

これこそが地元の回転寿司がおこなう地産地消の形だと思う。

自分のおすすめの回転寿司店のひとつは、二子玉川にある「九州寿司寿司虎」。

ここはバンクーバーで大ヒットした炙り寿司店の逆輸入。

炙り寿司の完成度がとても高くておいしい。

炙り寿司をソースで食べさせるのだが、寿司によってソースを変え、

そのソースの出来栄えが完璧。

中でもおすすめは「炙りサーモン押しずし」と「氷結熟成寿司」。

「炙りサーモン押しずし」は冷めてもおいしく、

テイクアウトができるので差し入れとしても喜ばれる。

「氷結熟成寿司」は捕った魚を漁港でマイナス50度に凍結させる。

冷凍している間に熟成され、うま味があり、生よりおいしい。

そのほか、福岡・天神の「ひょうたん」は、レーンがすばらしく、

魅力的なお寿司が次から次へと流れてくる。

 

 

これからの回転寿司

昨年、表参道に銀座の人気寿司店が始めた「廻転鮨 銀座おのでら本店」。

ここは江戸前寿司しかださない。

客単価が5千円から6千円の中、若者がきて江戸前ずしを食べていて、

江戸前寿司を潜在的に食べたいと思っている人が多いと思った。

カウンターの寿司屋にいきたくても行けない人にとって

回転寿司は免罪符。回転寿司という看板があることで敷居が低くなり行ける。

バブル崩壊後、つぶれたお店の大将が回転寿司に流れてきた。

それで回転寿司のレベルがあがった。

今、逆に回転寿司から独立して寿司店を始める人も増えている

回転寿司の面白さ、楽しさを知っているので、

面白い店がでてくるのではないかと思う。

これからの回転寿司はどこかに針を振り切らないと

お客さんにきてもらえないのではないかと思う。

神奈川の「独楽寿司」は回転寿司で唯一500円で飲み放題をおこなっている。

コンサルタントもおこなっている。

タッチパネルも、職人のような機能をもっておすすめしてくれたり、

画像認識で、女性客にはヘルシーなものをおすすめしたら面白いと考え、

タッチパネルの開発会社にいって提案したりしている。

また、漁港の寿司店に行き、朝どれの寿司を出さないとダメだと話したこともある。

自分は回転寿司では客のプロだと思っている。

自分よりお寿司を食べている人はいないと思う。

こんなお寿司屋があってほしいという思いがあって、

その目線からお店にこういうのがほしいとお願いをする。

 

 

これからの目標

エンタテイメント日本一の回転寿司店は名古屋の「魚魚丸」。

藁焼きショーをおこなったり、

マグロの解体をおこない希少部位を客同士で競り合わせたり、

釣れると無料になる「ホタテ釣り」などのしかけがある。

小田原の「回転寿司 禅(ZEN)」は、おすすめボードの料理が

フレンチやイタリアンばかり。

ここは自分が日本で一番おいしいと思う生ハムが食べられる。

回転寿司店にいったら今日のおすすめを食べている。

いい回転寿司店は本日の3貫盛りのようなものあり、。

その日に市場で買ってきた一番いい魚を使っているので、

それがおいしければ、その店は一生懸命やっているなと思う。

回転寿司がもっと発展していくためには、

どんどんクレームを言ってほしい。

回転寿司は、クレームよって発展してきた。

例えば、タッチパネルや特急レーンは

注文忘れがある、間違った注文が来る、遅い。

この3大クレームを解消するにはどうすればいいかということろから生まれた。

自分も同じ目線。こういう寿司があったらいいのにと言うことを

店側がどんどん吸収してくれるのが回転寿司業界。

今、漁業支援を自治体と組んでやっている。

魚を獲ってくれる人がいなくなるのが一番困る。

魚を獲ってくれる人が回転寿司業とうまく付き合っていけるような仕組みを

作ろうと思っている。お寿司が好き。

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