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2021.05.07

北京オリンピック競泳メダリストで スポーツキャスターの宮下純一さんに聞く 競泳界のこれからと育成

北京オリンピック競泳メダリストで

スポーツキャスターの宮下純一さん登場。

水泳を始めたきっかけからオリンピックまでの道のり、

そして指導者としての活動と選手育成、

さらに水泳の魅力、競泳界のこれからについて伺いました。

オフィシャルブログ コチラ

HP コチラ

 

 

水泳をはじめたきっかけ

2008年・北京オリンピックに出場し、

男子100m背泳ぎで決勝8位入賞。

400mメドレーリレーでは第1泳者として出場し銅メダルを獲得。

2004年のアテネオリンピックに出場できなかった悔しさも強く、

北京オリンピックまでの4年間、全てを

オリンピックのために注ぎ込んだ結果だと感じている。

そして、2008年10月に現役を引退。

幼少期はお風呂にも入れないほど水が苦手で、

当時の幼稚園の先生が両親にスイミングスクールへの

入会を勧めてくれた事がきっかけで、5歳から水泳をスタートした。

当初は泣きながら通っていたが、着実に上達していき、

5年後には全国大会で優勝、自身でもその成長を感じていた。

全国大会で出会ったライバルたちとも親交を深め、

仲間ができたことで、さらに水泳の世界にのめり込んでいくようになった。

 

アスリートとオリンピック

元々は競泳の自由形の選手だったが、

思うように結果が出せず悩んでいた。

そんな時、コーチの薦めにより背泳ぎで

大会に出場したところ、自由形よりも格段に良い結果が出て、

最初は抵抗があったが9歳で背泳ぎへの転向を決意した。

そして、テレビでソウルオリンピックの100m背泳ぎで、

金メダルを獲得した鈴木大地選手の試合映像を見て、

明確に「オリンピックに出たい」と思うようになった。

大学4年生まで自己ベスト記録を更新し続けていて、

大学2年生の頃には、オリンピックへの出場を

現実的に意識するレベルに到達していた。

アスリートにとってオリンピックの存在は大きい、

現在は才能ある次世代の選手が続々と登場していて、

日本の競泳は世界を相手に戦えるスポーツの1つとなっている。

 

 

アスリートのセカンドキャリア

セカンドキャリアとして元々は現役時代から

所属している事務所でアスリートのマネジメントの

仕事に就くはずだったが、社長の提案で

スポーツキャスターとして活動する事となった。

また大学時代の恩師の言葉に

「水泳は人生の予行練習だ」という言葉があり

水泳からは技術だけでなく、人との関わり方や礼儀など

多くの事を学んだと感じている。

競泳の1番の魅力は、タイムを競い合う事だと考えている。

記録を更新した際、過去の自分を超えたことが

明確に目に見えてわかるという快感は、

他のスポーツではなかなか味わえない。

試合は一発勝負、自分が納得した努力を出来ているかが重要で、

次世代にも自身の経験をもとに技術面だけではなく

メンタル面や、考え方も若いうちから指導をしていきたいと考えている。

 

水泳の指導

最近は子供たちに水泳を教える機会も多く、

指導にもきちんと向き合うために、

現役を引退した今でもウエイトトレーニングには力を入れている。

指導の際、特に気をつけている事は、

「注意や指摘をすべきか、褒めるべきか」を

生徒によって見極めること。その時、その瞬間に

フィットした言葉をかけられるように心がけている。

小さなことでも目標を持つことが成長への鍵となる。

また、逆に子供たちから教えられることも多くあり、

指導することでこちらが気付きを得ることも少なくはない。

近年、子供たちの競泳のレベルは上がっていて、

大会などの標準タイムも昔に比べ何秒も早くなっている。

 

スポーツキャスターとしての活動

スポーツキャスターの仕事を始めた当初は

緊張もあり、特に競泳はレースの時間が短いことから、

準備してきたことを全く喋れなかった。

しかし、経験を重ねていくうちに、適材適所どの言葉を使うのかを

整理することの重要性に気付くことが出来た。

またレース展開を予想してから実況に臨むが、

予想通りの展開になった時は、

まるで一緒に泳いでいるような感覚になるほど。

これからの日本の競泳界については、

スイミングスクールに通う子供は多いが、趣味を超えて、

競技としてタイムを争う「競泳」に進む子供が

少ないことが今の課題だと考えている。

今後、競泳をする子供が増えるような働きかけをしていきたい。

そして何より、「水泳は人生の予行練習だ」という

自身の恩師の言葉の下、

子供たちにも水泳から多くの学びを得て欲しいと考えている。

 

 

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