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2020.12.04

平塚市博物館・学芸員の塚田健さんに聞く!身近にあふれる「天文・宇宙」の世界

宇宙や星のプロフェッショナル、

平塚市博物館・学芸員の、塚田健さん登場。

この季節の天体観測の話、宇宙は今後どうなっていくのか、

星や宇宙の奥深い話を伺いました。

  

平塚市博物館のHP コチラ

Twitter コチラ

塚田さんのフェイスブック コチラ

 

塚田健さんの著書 

「図解 身近にあふれる「天文・宇宙」が3時間でわかる本」(明日香出版社)

 

最も古い学問の一つ「天文学」

宇宙や星のプロフェッショナルで、

主に平塚市博物館にて、プラネタリウムの

投影や解説を行なっている。冬によく見える星座は、

定番のオリオン座、おうし座、双子座、に加え今年は、

火星や木星がとても見えやすい年になっている。

近著『身近にあふれる「天文・宇宙」が3時間でわかる本』では、

七夕の謎や、月と地球の関係、ブラックホールについてなど

宇宙についての様々な疑問などを解説している。

天文学とは世界で最も古い学問と言われていて

今の宇宙がどうやってできたのか、など

宇宙や星の謎を解き明かす学問。

その魅力は簡単には手に届かない事、だと考えている。

 

冬は天体観測の季節

冬は天体観測に適している。気温が低く

空が澄んでいるため、とても透明度が高くなる。

また、関東であれば比較的、冬は晴れの日が多く

夜も長い。また、1週間の曜日も星の名前に由来している。

古代より星と人類はとても関係性があった。

特に昔の人たちは、星で時間の流れを感じていたため、

今よりも空を特に意識していたと考えられる。

星は時の流れだけではなく、古くから伝わる占星術や、

信仰などにも深く関わりがある。中には、北極星を神様という

考え方も昔の日本や中国には存在した。

 

無限の宇宙

現在月は少しずつ地球から離れていて、

1年間で3センチほど地球から遠ざかっている。

いつかは止まると言われているが、数十億年は

かかるだろうと予想されている。

太陽もおよそ50億年で寿命を迎える

という研究も出ている。

天文学を志したのは、とにかく自分の好きなものを

周りに広めたいという意志からだった。

博物館に来る子供からは、宇宙人の有無や、

一番大きい星、などなど素朴な疑問をぶつけられる事が多い。

現在、すでに太陽の1500倍ほどの大きさの天体も

見つかっているほどで、宇宙の疑問は、

調べれば調べるほど終わりが見えない。

 

宇宙飛行士への憧れ

小惑星探査機「はやぶさ2」は12月6日に

地球に帰還予定。探査機とは距離がありすぎるため、

遠隔操作ではなく自身で動いて、探査を進めている。

また、宇宙にはとても行ってみたいと思っていて、

JAXAは2021年に宇宙飛行士の募集を

行うと発表していてチャレンジしたい

という思いは強いが、年齢的にももちろん、

様々なハードルが存在する。星だけでなく、

石もとても好きなため、月の石を自分で拾ってみたいという夢がある。

昔は宇宙に行く事は、実験や調査が全てだったが、

今は、宇宙に行く事と芸術の関連も強く提言されていて、

宇宙に行く事で感性が磨かれ、より良い作品を

作れるようになるという夢のような話も多く出ている。

 

木星と土星の接近

神奈川県平塚市博物館でプラネタリウムなどを通して

宇宙や星の魅力を伝えている。その他にも

特別展という、展示会や、講義のような物も行なっている。

来年にはブラックホールについて講演会も予定している。

とくにブラックホールは謎がとても多く、

ブラックホールは無数にあると言われているが、

そのおかげで銀河系もできたと言われるほど。

その他には月に1回程度、本物の星を望遠鏡で見る

というイベントも行っている。この時期は、

夕方暗くなってすぐに南西の空の辺りに木星と土星が

綺麗に見えるようになり、特に今年の12月21日は、

木星と土星がとても接近する。ここまで接近するのは60年ぶりの事で、

とても貴重な体験が出来るため、多くの人に見て欲しいと考えている。

 

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