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2019.10.18

白鳥五十鈴さん語る「鹿児島の白鳥バレエの歴史と伝統」

白鳥バレエ・プリマバレリーナの白鳥五十鈴さん登場。

鹿児島の白鳥バレエの歴史と伝統を

今に伝える活動。

そして創設70周年記念公演「平家物語」について伺いました。

白鳥バレエ 公式HP コチラ

 

 

白鳥バレエの歴史

プリマバレリーナを襲名して約10年が経過、

白鳥バレエは、1949年に創立したバレエ団で

今年70周年を迎えた。鹿児島を拠点に、

日本そして世界にバレエを発信。

鹿児島にバレエを根付かせた先駆者的バレエ団。

戦後まもなく、母の師・島克平がバレエ教室を開いたのが発端となっている。

11月30日には、70周年記念公演「平家物語」を控えている。

バレエはもともと日本の文化ではないため、

そこに和のエッセンスを加え、なおかつ日本人の良さを

存分に出した公演になっていて、

平家の栄枯盛衰を描いた

一大叙事詩で、白鳥バレエのオリジナル作品。

初演が1990年で、何度も再演されている名作となっている。

 

 

一度は離れたバレエの道

バレエは想像以上に体力を消費し、先日行った

「白鳥」の公演ではたった2回の公演で、

投げ出したくなるほどの疲労感に襲われた。

1回の公演で出しきるため、終わった後は全く動けなくなるほど・・・

それでも続けてきたのは、バレエ、そして白鳥バレエへの愛。

バレエの中でも特にドラマティックバレエが好きで、

白鳥バレエの独創的な作品を後世にも

伝えていきたいという思いで、白鳥バレエを引き継いだ。

一時はバレエをやりながらも、役者の道を目指し、

文学座に入っていた時期もあった。

しかし、そんな劇団で得たハングリー精神や

表現力はどこかバレエに生かされていると自負している。

何よりバレエから離れて初めて気が付いた事も多い。

 

 

バレリーナであり指導者

現役のバレリーナとして、自身が舞台に立ちつつ、

今は生徒を取り未来のバレリーナ達を育てている。

外部の生徒も含めると、150人もの生徒を抱えている。

その他にも、バレエの歴史や作品の背景を

解説するワークショップなども行っている。

本気でプロを目指している生徒だけでなく、

趣味や、社会人のライフワーク的にバレエをやっている人も多い。

70周年記念公演「平家物語」では、

白鳥バレエ所属の人だけでなく、

高岸直樹さんなど、著名なバレエダンサーも出演、

高岸さんは世界でも活躍する日本を代表するダンサー。

和服をバレエで表現するのは難しく、例えば十二単衣などを

着て演技をすることはできないため、動きやすくも日本の

伝統を表現した衣装など、細部にまでこだわっている。

 

 

超えなければいけない存在

70周年記念公演「平家物語」の公演が迫っていて、

たった一回の公演でも様々な思いが詰まっている。

「平家物語」自体とても素晴らしい作品で、

平家が栄えていた雅な時代から
滅んでいくまでの悲しみや儚さを描いている作品。

音楽もとても素晴らしいため、

和の音楽とバレエの融合を、多くの人に感じて欲しい。

ほぼ毎日バレエと向き合っているが、

精神的にもバレエをやっていると安定する事が多く、

肉体と表現に集中するため、自律神経も整いやすいのかもしれない。

バレエに没頭していると、悩みが吹き飛び、とても元気になれる。

平家物語は母が舞台監督を担当、母と同じ道を志すという事は

ありがたい事が多いのはもちろんだが、ほかにも多くの葛藤がある。

 

 

「平家物語」

11月30日「鹿児島市民文化ホール」で上演の、

70周年記念公演「平家物語」。

内容や演技だけでなくオーケストラの

良さが大きな魅力になっている。

また、照明や演出にもこだわっていて。

照明にはバレエにおける照明の第一人者的・巨匠をキャスティング、

自身でもその仕上がりを後から見るのが楽しみで、

多くの人にその非日常を感じて帰って欲しい。

バレエだけでなく舞台にも言える事だが、

形として残らないものにお金を掛けてくれる方々に、

本当に満足して帰って欲しいという思いが強く、

これからも西洋の美と、日本の心の融合を目指した作品を継承しつつ

新たな世代がバレエで新しい作品を生み出せる良い環境を作っていきたい。

 

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