あさナビ

2018.08.10

東儀秀樹さんが語る雅楽の新たな可能性。

雅楽師の東儀秀樹さん登場。

ジャンル問わず様々な音楽に精通し、

和と洋の音楽の融合を演出する、日本屈指の雅楽師に

雅楽の魅力や、そのルーツを伺いました。

東儀秀樹さん オフィシャルWEBサイト コチラ

 

発売中のニューアルバム『ヒチリキ・シネマ』 コチラ

 

8月6日(月) ニューアルバム『ヒチリキ シネマ』

名画の名曲たちを、自身の観点から選曲、

そしてアレンジカバーをしたアルバムになっていて、

まさしく「和と洋の融合」が実現した作品。

メイン楽器のシチリキに加え、シンンセサイザー

ギター、ベース、ドラムなど全楽器を自身が演奏している。

楽家に生まれたものの、高校卒業するまでは

「篳篥」のような雅楽楽器は演奏したことがなく、

それまでは、ロックやジャズを演奏していた。

今となっては、雅楽以外の音楽を知っていた事で

雅楽の良さをより理解出来たと考えている。

 

8月7日(火) 雅楽の可能性

雅楽の家に生まれたものの、

両親から無理に雅楽を勧められることはなく、

高校生はまでは、ロックやジャズなど

自身の好きな音楽に熱中していた、

高校卒業後、雅楽を始め、以降

伝統的な音楽を尊重しつつも自由な表現の

方法を貫いている。

長い歴史の中でも、雅楽と洋楽のコラボレーションに

挑戦したものはほとんど居ないが

ポピュラーな音楽を通して、

「篳篥」など雅楽の良さを広める事が出来て、

先祖も喜んでくれているだろう、と感じている。

 

8月8日(水) 『ヒチリキ シネマ』の魅力

自身も映画音楽がとても好きで、

また、世代問わずいろんな人に

聞いてほしい、という思いからニューアルバム

『ヒチリキ シネマ』を制作するに至った。

このアルバムのメインとも言える楽器「篳篥」は

唇や、息の使い方一つ一つで

様々な音色を奏でる事ができ、

とても高度な技術を必要とする。

『ヒチリキ シネマ』では、「篳篥」だけでなく

「琴」とエレキピアノなど、今までにない

楽器たちの共演を果たしている。

今後もさらに様々な可能性に挑戦していきたい

 

 

8月9日(木) 伝統ある雅楽の歴史

江戸時代では、日本固有の音階で

5つの音階で考えられていたが、

もっと古くからある雅楽においては

現在の音階と同じく7つの音階で表現されていた。

雅楽はもともと、奈良時代にアジア大陸から

伝わってきた音楽で、

すでに完成されている物を当時の

日本人がそのまま継承し、今の形になっている。

中国やアジア諸国にある民族音楽は

古来の雅楽から派生した物で、

当時の雅楽をそのまま残しているのは、

日本だけになっている。

昔は10数軒あった楽家も、

今では4、5軒まで減ってしまった。

 

 

8月10日(金) 新しい可能性に挑戦

映画音楽だけを収録したアルバムは自身初で、

サーフィン、刺繍、乗馬など様々な趣味を

普段からやっているからこそ常に新しい可能性に

自然とチャレンジするようになっていると考えている。

また現在、「TFC 55」というユニットで、

全国ツアーを行なっている。

ヴァイオリニストの“古澤巌さん”と、

アコーディオニスト“cobaさん”とのユニットで

ジャンルの違う、音楽たちが刺激をしあって

ここでしか味わえないエネルギッシュなコンサートに

なっていると自負している。

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